44歳で出場したクルム伊達が、涙で声を詰まらせた。「体がついていかない。年齢なのか、けがなのか、気持ちなのか。コートに立つべきなのか、数日考えたくらい。テニスがどうこう以前の問題かなと思う」。表情は疲れ切っていた。
年齢、ケガ、気持ち
っておもいあたるフシをレッキョしてるケド
このひとキホン、年齢のことは考えてない。
というのはこの記事で
涙で声を詰まらせた。ってところ。
映像を見ると、「声を詰まらせる」
というより、「声をあげない大号泣」
って感じだったから。
プロの第一線で、
ムスメほど齢下の相手とガチ勝負して、
負けて、
大号泣するほどくやしがるひとが
年齢のことなんか考えてるはずない。
*
そりゃ、アレですよ。齢を重ねりゃ
身体能力も反射神経も、回復力も落ちる。
いやおうなく。
アタリマエ。
そんなんは「当然、あるもの」として
戦いの場に身を投じてる。
わけじゃないすか。
「年齢」を挙げたのは、
負けてくやしくて
ちょっとマイナス思考になってるっていう
言葉のあやみたいなもので、
第一義にはキテない、はず。
*
あ、この記事、伊達の一番のハードルは
「モチベーションが維持しづらくなってる」
ってことなんだろうが、措きまするぞ。
*
ココからいきなり卑近になるんだが。
チキン大すきなおれさまちゃんが
キチンとヒキンになるんだが。
*
去年の4月に40歳になった。
マラソン大会とかに出ても
「40歳男性部門」
みたいなののに昇格して。
「おれもおいさんになったもんだ」
ってミョーな感慨に耽りつつ
いやおうなく、年齢というものを意識するようになった。
じっさい。
ウタゲや仕事でオールすると
何日も尾を引くようになった。
白髪も生えてきた。
*
でも年齢を重ねることは根本的に
「脚が速くなりたい」
とは関係ない。んじゃねえか、と。
第一義であるはずの
「脚が速くなりたい」
はどこいっちまんたんだーい、と。
*
それは
齢だからスピードが出にくい「もの」
体力が落ちてる「もの」
疲れが抜けにくい「もの」
って、御旗を掲げて
勝手に縛りをかけちゃってる
だけじゃないのか。
それはそれでいいのかもしんないケド
それでほんとうにいいんかね、と。
スタートラインに立ったら
30歳でも40歳でも50歳でも
条件はおんなじじゃん、と。
*
なあんてことをふと、おもいましたとさ。
*
シジュウダイで
アンタは育ちざかりかってぐらい
驚異的に記録を伸ばしてたり
ゴジュウダイで
ガチでワカモノとガッチガチ
なひともいる。じゃんか。
わりと遠くないところに。
わりと何人も。
おいさんだてらに、
バカが突き抜けちゃうとか
ワカモンとガッチガチにやりあえたら
ちょっと、かっけえ。