ムスメは2年生。
きのう、2学期の終業式。
通信簿を持って帰ってきた。
成績はけして、人さまに誇れるもんではない。
そもそも親が親だし、ホドホドでじゅうぶんとおもってる。
まあそれでも、努力の跡がみられたので
「がんばったじゃん!」と声をかけた。
大げさ度120パーのテンションで。
まんざらでもないようすで、はにかんでた。
*
ムスメは2年生になってから
「いちばん好きな科目は?」と訊くと
一貫して「体育!」と答える。
1年生のころは「さんすう!」と、いっていた。
一貫して。
その変わり目でなにが起きたのかは、知らん。
*
ちなみに、
通信簿の評価はまだ低学年だからか、
教科ごとに3~6項目の評価ポイントがあり、
それに対して評価がなされている。
というてい。
つまり「国語が3」みたいな教科の総合評価は、ない。
たとえば国語は、
「大きな声で教科書を読める」
「内容を正確に理解できる」
「自分のおもっていることを積極的に発表できる」
といったぐあいに項目があって、
それぞれに3段階の評価がある。
評価ポイントの文面は、完全におれのイメージね。
だいたいこんな感じ、という。
*
ちなみのちなみに、評価の3段階は
「十分達成している」
「達成している」
「あと一歩で達成できる」
みたいな文面。
おれが小学校のときは
「たいへん進んでる」
「進んでる」
「遅れてる」だった、確か。
いやはや、昭和、ですな。
隔世の感、ですな。
*
話をもどす。
*
ムスメの通信簿をみると体育だけ、
ほかの教科とくらべて評価がちょっと低い。
親の目から見て、運動神経はごくふつう。
よくはないが、わるくもない。
そもそも親が親だし、の2回目。
ただ、女の子だから、かもしれないが
休み時間は教室でおえかきしてるっていうし、
ふだん、積極的に外で出て遊ぶ性質でもない。
*
それでもムスメは
「体育がいちばん好き!」
と答える。
一貫して。
おれはなんかこの
「けして得意ではないけど、いちばん好き」
というところに、すごく大きな意味が
あるようにおもえる。
*
好きと得意はだいたいにおいて、
イコールであるとする。
オトナになるとキホン
好きなことしかしないもの。
仕事となるとそうはいかねえだろ、
かもしれないが、おれ自身
好きなことしかしてきてないので
よくわからないから措く。
はたして仕事が得意かどうかは
さらによくわからないから措く。
ともあれ趣味なら、なおさら。
でもそこに、
「得意ではないけど好き」なことが
含まれてたら、どうか。
なんか、ワクワクしてくる。