天王山ともいうべき、ここイチバンの大勝負。
どうしても負けるわけにはゆかない。
だから、おれはフトコロから、
ダマ状のきなこを2粒取り出し、
口に放りこむ。
そこに、ライバル登場。
「やっぱり。
それだけは絶対にやっちゃダメだってことは
わかってるはずだろ。
おまえはいつも、そうやって要領よくやってくのな。
ほんっと、きったねえヤツだ」
いや、きなこ使用禁止なんて知らなかったんだ。
ズルしようなんて気持ちはこれっぽちもない。
ほんとうだ、信じてくれ!
*
という夢を、きのうみた。
*
「ライバル」は、
小学校だか中学校の同級生で、よく知ってるヤツ。
という夢のなかでの設定。
なんの天王山だかも、さっぱりわからん。
あまつさえ、おれがいつも要領よくやってきた
とか、わけがわからない。
現実のおれは、どちらかというと真逆。
なんかこう、器用に立ちまわることができないほうだ。
きたないことも、断じてしてない。
どちらかというと。
*
でもなんでだか、
「おれ、きったねえことしてないこともないよなあそういえば」
などと、
現実の日々の生活を反省してみたりなんか
しちゃうんである。
わけがわからない。