やっぱむちゃくちゃキレイでしたか?
火曜日、ある大学に取材に行った。
同じ敷地には附属高校。
これ、おれが通ってた学校じゃんか。
というノリツッコミ。
18、9年ぶりなんである。
*
高校時代は、あまり思い出がない。
部活をやってなかったし、
かといってベンキョーをしてたわけでもない。
小、中、大の同級生とは
いまでもたまに会ったりするけど、
高校はまったくない。
まあ、おれが病気をこじらせてたから、
というのもあるんだとおもう。
中2病という難病。。。
たぶんまだ完治にはホド遠い。。。
*
しかーし、なんである。
そんな思い入れもない場所でも、
前の数日間は、なぜかちょっとワクついてた。
取材対象の教授に、
「遠いので新宿にしましょうか?」
と言われても、
「いえいえいえいえ」
などと慌てふためいてみせるシマツ。
*
当日。
取材対象の教授はさいしょ、
一生懸命に、大学の説明をしてくれた。
おれが高1だか高2のときにできた大学で、
いきなり校名に○○大学附属ってついたぐらいだから、
よく知ってますって。
昼休みに大学の屋上が誰も来ないからって
タバコを吸いに行ったりしてたから、
よく知ってますって。
でもとりあえず、
「知ってまーす」
とは言わない。
「大学のほうがあとにできたんだから、
オレサマ高校附属○○大学が正でしょ」
とも言わない。
おもってるけど、言わない。
*
外で撮影をしたあと、研究室に移動して話を聞くことに。
窓の外には、真正面に高校の校舎。
撮影中、ひととおりの世間話はしちまった。
本題に移る前のツギホとなるネタがない。
しゃあない。伝家の宝刀を抜くしかないか。。。
「実はアタクシ、この高校出てるんです。
20年ぶりぐらいなので、ちょっと懐かしかったりして」
とおれ。
「ふうん、そうなんですか」
程度のつれない反応でも、別にいい。
ただのコトバノツギホなんだから。
*
そしたら、キョージュセンセイ、
あんがい食いついてきた。
「えっ! ということは。。。」
なんだなんだ?
「ゴクミとかぶってますか?」
なんだなんだ!?
1つ上にいました、と答える。
「やっぱむちゃくちゃキレイでしたか?」
購買とかで何度か見かけたことはあるが、正直
ぬおお~、やっぱ国民的美少女って、スゲ~~~!
と思うほどでもなかった、と答える。
やはりまだ、中2病の完治にはホド遠いようだ。
おれも、テキトーに相手に合わせておけばいいのに、
というのは、いま気づいたのでさておいても、
何なんだ、この異常な興味関心っぷりは。