スポーツでよくいわれる「古豪」。
いまの季節だと、高校野球でもひんぱんに遣われるアレ、デス。
たしかに、
背中のすごく気持ちいいツボを押されたようなジャストこれズバリ感があるし、
いきおいで知った顔をしてしまう言葉なんだが、
よくよく考えるとまったく意味がわからない。
「名門」とはどう違うの? 古いってどれくらい前のこと?
強いってどのていどの強さ? とかとか。
結論が出ないだろうことは半織り込み済み、
だから何なんだよ! になるだろうことも全織り込み済みで、
とりあえず。
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まず、「名門」とはどう違うのについて。
言葉の位置づけ、意味から考えていきたい。
たぶん、なんだが、
「名門」はかなり広いカテゴリーを表す言葉。
「名門」のなかに「強い」カテゴリーみたいなものがあって、
「古豪」のその1要素なんである。
「古豪」と同じく「強い」カテゴリーに含まれるのは、
強豪、伝統、新鋭あたり。
関係性はこんな(↓)感じかな。
いま むかし
強豪 強い ?
古豪 強くない 強い
伝統 ? ?
新鋭 ? -
「?」部は「強くても弱くてもいい」。
あ、これら、何の裏づけもないですよ。
モレ・ダブリがあるのかないのかも、知らんですよ。
という前提で、
かまわず、ずんずん進める。
以下同。
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「強豪」はとりあえず、現在進行形で強いことが必須条件。
むかしから強かったら「伝統」にもなる。
「伝統」は、必ずしも強くなくてもいい。
弱いけど歴史だけはやたら誇れる、とかでもいい。
「新鋭」はとにかくフレッシュさ。
むかしはないか、ないに等しいニュアンス。
よしんば、いまもさほど強くなくたって、勢いさえ感じられればいい。
そして「古豪」は「新鋭」の逆。
とにかくいまよりむかしが強い。
逆に、むかしに比べていまそんなに強くあられちゃ困る。
それじゃ、ただの「強豪」なり「伝統」じゃないか。
「古豪」とは呼べんぞ、とてもとても。
とか、大家さんにいわれちゃう。
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つまり「古豪」だけは、「いま弱くあらねばならない指定」が入る。
度合いはともあれ。
おれが「古豪」という言葉にワクついちゃうのは、
そういう無常な部分なんだろう。
兵(つはもの)どもが夢のあと、みたいな。。。
おっと、
このままだと長くなりそうなので、いったん切る。