キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「名選手必ずしも名監督にあらず」というほめ言葉


年末大詰めにきて、「今年イチ」に出合った。
この本はすげえ。
『巨人-阪神論』を超えたな。→オレのボール当てるんだぜで言及。

さて、だいぶ前から気になっていた本。
何にせよおれ、「前から気になっていた」が常とう句すぎるのはさておきたい。。。
ひと言でいえば、まあ、瀬古選手の自伝なんだが、
内容は本のタイトルのとおり。

本人も「企業秘密」にしていた練習メニューを
余すところなく開陳している。
カイチーン!

たぶん、最近のTVの駅伝とかマラソン中継で
著者に対してバイアスがかかってしまっている人には
「根性論」「回顧主義」「オレ自慢」「上から目線」
ぐらいにしか思えないだろう。
実際、Amazonのレビューでもそんなのが散見された。

まあ、読み方は人それぞれ自由だから、別にいいんだケド。。。

おれは今年、中途半端にマラソンをかじったもんだから、
マラソンの技術書としても興味深く読んだ。

歩くフォームがきれいな人は、フォームがきれいだ
とか
ただのジョグは決してしない
なんていうのは、
金哲彦とかも草ジョガーに向けて言っているが、
瀬古に言われると、あらためて目からウロコ。

稀代の天才ランナーでも、やっぱりキホンはウォークとジョグなんだな。
いや稀代の天才だからこそ、なのかな。
うわ、語りたいことは山ほどあるが、本題に入る。

。。。

いっぽう、監督しての瀬古。
こんなにすげえマラソン哲学を持っているのに
指導した選手は、あまり大成したとはいえない。

しいていえばオリンピックに出た国近や
一度8分台を出した武井隆次とか、ちゃんといるんだけど、
渡辺康幸とか、残念だった人の印象のほうがまさってしまう。

それも事実。

表題は、おれが本気でおもっていること。

本来的には
「選手として神だったのに、指導者としてどうなんだ」
という意味なんだろうが、むしろ、
「それだけ選手時代の神っぷりがすごかったのだ」
という逆の意味で解釈したい。

最初にこれを思ったのは、
堀内がジャイアンツの監督をしてたときなんだが、まあいい。
瀬古もたぶん、この範ちゅうなんだと思うが、
おれはあくまで、逆の意味で解釈している。