箱根を目指しゃいいのだ(2011/01/10)の続き。
だいたい、スポーツが強くない学校を出てもつまんねえんだよ。
別に、母校にとくだん思い入れがあるわけじゃないし、
もちろん、運動部に入ってたわけでもない。
でも、自分が通っていた学校の名前が出れば、
それなりにテンションが上がるし、注目もするもんじゃん。
という、心の叫び。
いまさら感満載で、
「スポーツ強い学校に行きゃよかったなあ」
と、ことあるごとに、わりとまじめに後悔する。
母校もまじめに箱根駅伝を目指せばいいし、
まったく不可能、ということもないだろう。
ところがね、という話。
*
妄想、戯言の域は出ないんであるが、
エソラゴト段階でも、コトはそうカンタンには進まない。
というのも、母校と上記3校とは決定的に違うところがある。
それは「経営方針」と「土壌」だとおもう。
エソラゴト段階って何じゃい? 知らんわ!
まあもし、以下の戯言、
事実関係に決定的な間違いとかがあったら、ごめんちゃいだ。
*
まず、経営方針。
少子化でどの学校も独自のカラーを打ち出さないとキツくなる。
みたいなことは、20年も前からいわれていた。
生き残るため、いろんな学校で
学部を増やしたり、学際的な研究室を設けたり、設備を充実させたり、
キャンパスを交通の便のいいオッサレーなところにしたり、
あるいは生涯教育に力を入れたり、してきた。
もちろん、スポーツの強化もその手段のうちの1つ。
きのう今日のおもいつきではなく、
何らかの経営方針があって、
それに従って年月をかけて動いてきたわけだ。
だとすると、母校の経営方針には
スポーツの強化は少なくともまったく含まれてないんだろう。
ということになる。
*
土壌。
校風とか文化、といい換えてもよい。
経営方針ってのは変な話、方針を立てさえすればいい。
でも土壌、文化って、そうはいかない。
あまつさえ、スポーツをバックアップした経験はない母校。
例えば、
東洋なら野球、
明治ならラグビー
青学でも野球、
といったように、
学校名を聞いただけでパッとおもい浮かぶスポーツがあるかどうか、
この差は大きい。
*
別に陸上競技じゃなくてもいい。
土の上を雨水が一度通れば溝ができるように、
看板になるぐらいまでスポーツに力を入れた経験があれば、
学校としてどう強化すればいいかの筋道は刻まれているはず。
出版文化なんて鼻につくだけで、そんなもんあるかい! とおもうが、
ことほどさようにスポーツ文化というのは、絶対にある。
せめて少人数少しだけでもスポ薦枠もうけりゃいいのに、
そんな空気はない。
なぜなら、いままでスポ薦をやったことがない
という土壌、文化、校風だからだろう。
一部リーグに上がっても「がんばったね」ぐらい。
そんな根性論みたいな話、
数十年に一度のラッキーはあっても、
長続きさせるのは難しいですわな。
*
いやなんというか、語弊覚悟でいえば、
プロ野球選手を何人も輩出している青学。
とはいえ、学校としてスポーツ臭は強くない。
このエントリーで言ってきたことをひっくり返す、かつ
前エントリーの繰り返しになるが
同じ山手線内にあって、
キャンパスの大きさも学生数も、大して変わらない(だろう)。
さらに、お坊ちゃんお嬢ちゃん学校という
訳のわからんイメージまで似通っている。
正直、今回の箱根だって、たぶんにおれの勉強不足だが
「出岐だけでしょ」
などとおもってた。
ほんとすんません。
青学にできてるんだから、母校だって。
と、決定的に高い壁がそびえてはいるものの
おもわずにはいられないんである。
妄想もいい加減にせい、
という内なる声が聞こえるので
ここらへんで。