おとといのことになるが、
日本橋高島屋に吉田鷹村個展を観にいってきた。
ホントにスゴイ。
スゴイなんていかにも語彙不足だが、
スゴさを表現しようと言葉を重ねるほど
その言葉が陳腐になるぐらい、
圧倒的にホンモノなんである。
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たとえば、作品のオーラが強すぎて、
じっくり観たくても、1m以内には近づけない。
よくわからないけど、涙腺がゆるみ、ちゃんと生きようナドトおもう。
前の日に完徹していたことをさし引いても、
帰宅してからヘロヘロになって、16時間も寝ちまった。
百聞は一見にしかず。
展覧会は明日までだし、
世の中的に作品がそんなに出まわっているわけではないが、
圧倒的なホンモノを体験したい人は観るべし!
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話はまったく変わる。
父が生前、尊敬してやまなかった吉田先生は、
オレの名付け親の1人でもある。
3年前。
ムスメが生まれて数日後、当時住んでいた家に小包が届いた。
差出人は「吉田繁」(本名)。
差出人に大いにビビり開封すると、色紙だった。
色紙には「寿」。
父が初孫誕生に有頂天になり、先生に報告したらしい。
腰をぬかしつつ、すぐ実家に連絡。
「オマエが生まれたときだってくれなかったのに、だぜ」
と、父。
わが家の家宝だ。
もし売ったとしたら相当な額になるが、プライスレス。
ジマン。
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あ、いまさら断っておくと、
書道にかんしては、書く力量はもちろん、見る目すらない。
どう見たらいいのかだって、わからない。
それでもいやおうなく感じる、圧倒的なホンモノのオーラ。
ということをいいたいのである。