キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

今度こそラグビー女子

ラグビー初生観戦なもので。

場の雰囲気を測りかねておった。

 

たとえば、席を予約するとき。

おれはブラックラムズ推しだからラムズ側のほうを取りたいんだけど。

サンゴリアスのサイトを見ると、いちおうホームは向かって左側、アウェーは右側と小さく書いてあるもののいまいちよくわかんないし。

 

実際、サンゴリアスのホームゲームだからか。

サンゴリアスとラムズの格差ゆえか。

 

向かって右のアウェー側も、サンゴリアスの黄色が半分以上はおって。

席を探しながら「これどうすんの?」っておもった。

 

ラグビーの文化がよくわかんないからだけど。

ふつうそういうのって、味方と相手がくっきり分かれてるもんじゃないの?

 

 

よしんば、そういうのをくっきり分けない文化だとしても。

周りが四方八方イエローなのに、キクチだけぽつんとブラックだったら何か気まずいじゃん?

 

ラムズがトライを決めたとしても、すげえ喜びたいけどちょっと控えちゃうとか。

開き直ってうぇーいとかやったとしても、多勢に無勢っていうか。

周りじゅうから白い目で見られたり、熱狂的なサンゴリアスファンのおっかないあんちゃんに取り囲まれてイキられたりすんのかなあとか。

 

びくびくしていた。

まあそんなことはなくて、じぶんなりに目一杯ラムズの応援をできたんだけど。

 

 

入場し、席を見つけて着くと。

通路から左から2番目の席だったんだが。

右隣のひとはラムズの小旗を持ってるチャンネーだった。

 

ひとまず、上記したような「サンゴリアスファンに囲まれて何か気まずい」は回避でけたと一安心。

 

で、その右隣のチャンネーが。

たぶん相当若い、20代半ばのひとで。

ものすんげえ美人で。

しかも、キクチと同じくぼっち観戦っぽいのよ。

 

2つ右隣にそのひとと同年代のイケメンがいて、最初はカレシと観戦デートかあっておもってたんだけど、どうやらまったくの無関係っぽいし。

 

 

最初は「ドッキリか何か?」っておもうことにした。

脳内で美人局設定にした。

 

だって、都合よすぎるじゃん? 

初観戦、完全アウェーな場に、ラムズファンで、美女で、おひとりさま。

 

そりゃキクチはバカだから、「うおっ、チョーきれいなひとだな!」ってちょっと気持ちが浮き立ったけど。

バカなりに、じぶんは51歳のクソキモいじいさんであることはたっぷり自覚してるので。

間違っても接点を持とうとしてはならない、と。

 

いや、「接点」ってナンパ的なことじゃなく。

ラムズファンっていう共通点で、トライを決めたら「うおお!やりましたな!」とかって挨拶的なものは起こりうることではあるけれども。

いまの世の中ってそういう世の中じゃないじゃん?

 

まあよしんば下町文化みたいな世の中だとしても、超絶人見知りクサクサキクチはただ脳内妄想を広げるだけで。

けっきょく接点を持つ勇気は持てないままなんだろうけどな。

根本的に、そういうことじゃなくって。

 

よしんばよしんば、選手の知り合いとかカノジョなのかな? とか脳内設定してかかわりを持たないようにした。

そんくらいのものすんげえ美人。

 

 

ってんで、なんとなく右隣のチャンネーが気になりつつ。

かたやてめえはてめえで、せっかく来たんだから周りなんか気にせずこの場を楽しみ切らなきゃもったいないと開き直ったなか。

 

そのチャンネーは。

特定の選手の推しでもなく、

ましてや選手のカノジョでも美人局でもない、

ものすごく純粋なブラックラムズファンだということがわかってきた。

 

特定の誰かにフォーカスするんじゃなく一様に、ラムズのチャンスにはwktkし、ピンチには悲鳴とかあげてんだもの。

 

オフサイドとかノットロールアウェーみたいな、ニワカキクチ的にはまだよくわかりづれえ、言われてみればそうかなっていうファールっぽい動きにもいち早く反応してるし。

 

ガチラグビー勢、ガチラムズ推し。

 

 

何を言いたいかというと。

すでにおわかりだろうが。

キクチは試合に没入するにはしてたんだが、右隣のチャンネーが気になって気になってしようがなかったのね。

 

あ、それは上記のとおり、スケベ心的なことではなく。

そのガチぐあいに関心しきりというニュアンスで。

 

あまつさえ、キクチのハートにゲットオンしたのは。

チャンネーは、ガチ勢にありがちな。

興奮して絶叫するとかオーバーアクションとかではなく。

それこそ、両隣1人ぐらいにしか聞こえないぐらいの小さい声で。

「ああ!」とか「うん!」とか「あぶないっ!」とか「がんばれー!」とか言ってんのね。

 

トライを決めたら「やったー!」とかね。

 

終盤、敗色濃厚で。

40分ハーフの79分にラムズは意地のトライ&ゴールを決めたんだけど、それでも9点差。

ラグビーって1トライ1ゴールで7点だから。

残り1分で9点差ってことは、敗色濃厚っていうかもうほぼ負け決定じゃん?

 

でもカノジョは、やっぱり両隣1人ぐらいにしか聞こえないような声で。

「まだあきらめないよっ!」とか言ってんのよ。

 

。。。

 

もうさ。

 

たぶん、そのチャンネーに会うことは一生ないんだろうが。

次にラムズの試合を生観戦するときも。

このチャンネーの隣でラグビー観たいなあって、心底おもったですよ。