前エントリーのつづき。余談。
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にょうぼうは基本的に、ギャグに昇華できるぐらい物事に対する洞察が浅くてうすっぺらい。
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おうちに帰って『MIX』の最新刊を読み終え、飯を食ってるとにょうぼうが帰ってきた。
テーブルの上に置いてあるのをを見つけ。
「あ、新刊が出たんだ」言う。
なお、にょうぼうはマンガは大すきだが、あだち充には興味ない。
(ちなみにいまは『キングダム』にドハマリしておる)
にょ「これってどういう話だっけ?」
訊いてくるので。
「『タッチ』の明青学園の30年後」
こたえたらば。
にょ「ふーん」
社交辞令的っていうか、さほど興味ねえがありあり。
「達也も南も新田も、匂わせだけでたぶん出てこないケド」
「原田とか勢南の西村はバリバリ出てくるのよ」
『タッチ』はいちおう読んだことはあるらしく、キャラはひととおり知ってるので、にょうぼうが関心持ちそうなネタだけピックアップして『MIX』のアウトラインを雑に紹介。
「原田は記憶喪失で」
「西村は勢南の監督。西村の息子が勢南のエース」
「んでね」
「30年の間に新田がいた須見工なんか、校名が変わって共学になってたりすんの」
にょ「なんか、ななちゃんの高校受験のときみたいだねえ。私たちの時代コギャル学校だったところが、共学化してキラキラネームのすごい進学校になっててビビる的な」
うすっぺらい感想だが、まあそんな感じだ。
「あとさあ」
「『みゆき』に竜一っていたじゃん? ヤンキーっぽい」
「そいつがラーメン屋ドラゴンのマスターとして出てくる」
にょ「へえ! あだち充オールスターだね! 水島新司で言うと『大甲子園』みたいな」
(にょうぼうは、野球にビタ一文興味ねえわりに水島新司にだけはちょいちょいからんでくる性質。トガーさんみてえだ)
(だしぬけに「夏子はん」とか「ぐわらぐおらぐわきーん」とか言う)
(しかし、大甲子園。そこすか!?)
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にょ「そうそう。『みゆき』ってあれでしょ?」
にょ「髪の長いみゆきと、髪の短いみゆきが出てくるやつ!」
浅くうすっぺらいうえに、髪の長さにフォーカス!?
そっちすか!?
わっかんねえけど、一言で言うならば。
「血のつながらない妹みゆきと同級生みゆきとの三角関係のやつ」のほうじゃねえの?
なお、鹿島みゆき(髪の長いほうwww)って「中島みゆき」から取ったらしいです。
「ある時○○さん(担当編集者)が中島みゆきのコンサートに行った。そこでびっくりした。中島みゆきの曲はたいがい『暗い』けれど、コンサートでトーク中の中島みゆきは超『明るい』。コンサートが終わって会場の外に出た瞬間、設定が浮かんだのだそうです。『同じ名前で、まったく違う性格の女の子ふたりに、主人公が好かれたら面白いのではないか』と。あとの細かいことは、歩きながら記憶のフラッシュバックのように浮かんだそうです。だからタイトルは『みゆき』なのです」
鹿島みゆき
設定や人間関係についての打ち合わせを重ねる中、作者は担当から明朗活発な「若松みゆき」だけでなく、しっとりしたもう1人のヒロインがいたほうが良いとアドバイスを受ける。作者はファンであるミュージシャンの「中島みゆき」について、歌のしっとりした面と人柄のガラッパチな面の両方があると担当に語っており、それが担当にヒロインは2人必要だと気付かせるきっかけとなったという。「鹿島みゆき」という名は「中島みゆき」から取られている。