キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ムキになって証明しようとする、みたいなとこ

前エントリーでほんとうはこれを書きたくてすっかり忘れてたんすけどね。「ホットスポット」のこと。

 

やはり、主人公・高橋さんのキャラありきってとこがあって。

 

雑に言うと。

「宇宙人である」こともさることながら。

「基本的にすげえいいひと」なんだけど。

「ちょっと変わってる」ってののゼツミョーなさじ加減がゼツミョーで。(日本語ぇ)

 

たとえば、「宇宙人」として。

超人的な身体能力を発揮できる。

すげえ速く走ったり、高くor遠くへ跳んだり、豪速球を投げたり。

 

で、「基本的にすげえいいひと」なので。

主人公きーちゃん(市川実日子)を中心としたなかよし3人組におもちゃのように?使われる。

 

「体育館の天井にはさまったバレーボールを取ってほしい」は超人的な跳躍力を要するからまだわからんでもないが。

「スマホの画面に貼るフィルムをうまく貼れないから貼ってほしい」なんて、能力関係ねえじゃん?

前者は夜の学校に忍び込むというリスクがあり、後者は高橋さんじゃないとってことじゃないから断るんだけど。

けっきょく「困ってるひとを助ける」的な流れで、だいたいぜんぶやってあげちゃう。

 

「今回だけですからね!」なんつってwww

 

 

「ちょっと変わってる」ってのはいろいろあって。

たとえば、ゼツミョーにきーちゃんをイラっとさせがちとか。

医学部出身であることをちょいちょいひけらかしてきたりとか。

あるんだけど、措いて。

 

そうそう。

高橋さんは宇宙人であることをできれば誰にも知られたくないし。

これまで、誰にも知られずに生きてきた。

というのが根底にあって。

 

(これもウルトラマンみたく「バレたら星に帰らなくてはならない」的なルールがあるわけじゃなく、暮らしにくくなるからとかそういう理由w)

 

そもそもきーちゃんにバレてしまったのは。

きーちゃんが夜道でチャリでよろけて、本来ならクルマに撥ねられたところを能力を発揮して助けたからで。

 

それを端緒に、ホットスポットの物語じたいが始まるんだけど。

 

 

ある行きがかり上、職場の同僚にも打ち明けることになって。

 

ホテルの事務室?で。

親指とひとさし指で10円玉を2つ折りにしたりとか。

尋常じゃないスピードで反復横とびをしたりとか。

 

支配人(ココリコ田中)には一発で信じてもらえたんだけど。

そもそも「高橋さん宇宙人説」を喧伝してた由美(夏帆)には全然信じてもらえなくって、けっきょく半信半疑なまま「異常に身体能力の高いおじさん」としか理解してもらえなかった。

 

 

高橋さんはそれまでさんざん。

自らが宇宙人であることをひた隠しに隠し、バレることを極度に恐れて慎重に行動してきたってのに。

いざ、じぶんが宇宙人であると認識してもらわなくてはならなくなって。

でいて、それがあんま理解してもらえなかったら。

 

ムキになって。

由美の前で何枚も10円玉を折り曲げ、何度も尋常じゃない速さで反復横とびを披露し、能力を使いすぎて、疲労困憊してしまった。

 

っていうズレ方? ある種のパラドックスって、なんつうか、癒されるよね。

だし、こういうことってそう頻繁ではないけどわりとあるよね。

 

まっこと、ツボる。

 

「罰としてうさぎ跳びを10周やらされたのに。7周ぐらいでもういいぞって言われてもムキになってコンプリートしようとする」とか。

 

「ムリヤリ押しつけられた一人幹事なのに。意地でも誰の助けも借りようとしない」とか。

 

 

だから何だぜって話なんだけど。

そこらへんのバカリズムの描き方っていうか。

東京03角田の演じ方がまったくゼツミョーで。

 

話が冒頭から一歩も進んでないけど。

そういう、アイテムっていうかアクセサリーっていうか、幅・深さの持たせ方が「ホットスポット」にいちいち吸い寄せられちゃう要因かなっておもった。

おもいましたとさ。