12/30はムスメっこのおたんじょうび。
もう何年おんなじなんだぜ?っていう、凮月堂のチョコケーキ。
(いや、今年もムスメっこがかたくなに積極的に、「これがいい!」っていうのよ)
にょうぼうはいつも12/30までおしごとなので。
にょうぼうが予約しといたケーキを12/30の昼間にキクチがもらいに行くシステム。
「こちらでお間違いないですか?」店員さんに訊かれて。
「はい、それで」っていうオメデトンキチ羞恥プレイもいい加減慣れた。
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にょうぼうが仕事を納め、帰宅してきたのは9時ちょいすぎ。
ムスメっこもテスト前だからって早朝からカフェに籠もり、おんなじころに帰ってきた。
年もおしつまってんのに、まじめだな!
「実はきょう」
「学校のおともだちに『いっしょにテスト勉強しよう』って言われて」
「『両親が出かけちゃって一人だから』って言われたんだけど」
「こりゃぜってー勉強しないなって悟って」
「断った」と。
まあ気持ちはわからんでもない。
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「とはいえ」
「年末年始の1日か2日ぐらい、お勉強しなくたっていいんじゃん?」
つったら。
「いや、そういうわけにはゆかない」と。
なんだなんだなんだ?
クソ父親オブのふまじめエッセンスも取り込めください!
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「二十歳になったことだし」
「酒でも、飲むかっ!」
ムスメっこ。
かばんをごそごそし、何やら取り出す。
「コンビニのレジで『はいを押すもの』を買う練習してきた」
まじめだな!
でもでもムスメっこ、やる気はあながちそこそこあるなっ!
ってとこで、にょうぼうがなにかをゴソゴソし、なにかを取り出しはじめた。
つづく。