今年もよろしくお願いします!
にもかかわらず、性懲りもなくつづける。
*
風来坊的に?いろんな高校を訪ね、野球を指南しつづけてる最近のイチロー。
「情熱大陸」では母校・愛工大名電を訪れた。
*
イチローが寮に着くと、名将・倉野監督が出迎え。
いまの練習施設をひととおり案内される。
(イチローが高校時代、倉野監督はコーチだったらしく直接のつながりがあったようだ)
まず、ブルペン。
マウンドのすぐ横にはモニターがあり。
ピッチャーは投球するとすぐその動画が再生でき、フォームをチェックできる。
同時に、球速やボールの回転数もその場で出る。
イチローの顔が曇る。
次に室内練習場のバッティングゲージ。
最新鋭の? ピッチングマシンに連動してピッチャーが投げる動画が再生されるやつ。
詳しくは紹介されなかったが、ここもたぶん。
バッティングフォームの動画がすぐに再生でき。
スイングスピードとか、バットの角度、インパクト時の打球速度なんかが即座に表示されるんであろう。
イチローの顔がさらに曇る。
*
さて、全体練習。
倉野監督からイチローへのリクエストは「特に走塁をみてほしい」。
登場するなり、野球部員たちを前にイチロー。
「自分でどれだけ頭を使って野球をしているかを考えてほしい」とぶち上げる。
たしかにかに。
数値データは大事っすよ。
でもそれだけじゃねーだろ。
プレイしてるのはおれたち生身の人間なんだぜ!
と、言わんばかりの。
というか、完全にそんなん感じで。
*
倉野監督のリクエストどおり? 走塁を指導するイチロー。
こんなシチュエーションをセッティングする。
「じぶんが一塁ランナーで、左中間にフライが上がったら」。
フライが上がったしゅんかん、ランナーは一塁と二塁の間で打球のゆくえによって次の動きを決める。
センターなりレフトがフライを捕球したらすぐ一塁に戻らなきゃなんないし。
打球が野手の前に落ちたら、すぐ二塁に進まなきゃなんない。
もし、打球が野手の間を抜けたら、二塁、三塁、あるいはホームを目指して走らなきゃなんない。
後者の場合、準備や判断が遅ければ、もうひとつ先の塁に行けたかもしれなかったのに行けないかもしれない。よしんば、ギリギリのタイミングでもっと先の塁へ突っ込み、アウトになってしまうかもしれない。
。。。って、野球がわからないと何のこっちゃな話だが、要するに勝負の分かれ目になるかもしれない地味だけどとっても大切なプレイ。
*
イチローが教えたのはひとつだけ。
「打球のゆくえをどうやって見るか」
それこそ打球が抜ければ、ひとつでも先の塁を奪うために次のすばやい動きが求められる。
いち早いスタートが切れるよう、小さくジャンプなんかして準備してたりするだろう。
「それはいかん」と。
「腰をしっかり落として止まって、打球をしっかり見よう」と。
つまり、止まってるほうが打球や野手の動きを正確に見極められるのだから、まずそれをしっかりしましょうよと。
キクチは野球経験ないからなんとなくしかわからないんだけど、まあそうなのかもしれない。目線的に、ブレてるより止まってるほうがちゃんと見えるもんね。
ってのはクソどうでもいいとして。
イチローがいよいよ本気を出す。
*
「しっかり腰を落として止まってみたほうが、だんぜん動きがよく見えるはず」
(実際に高校生にやらせて「ですね!」ってなった)
「ところでこれって、データにある?」
キター!!!!
このね。
「すげえ細かいとこまでデータで割り出されてる現代の野球において」
「データの外にあることがいかに大事か(を、精神論で語ることはできるし、たしかにそれも一定の一理はあるかもしんないが)」
「実際の、地味だけど大切な、かつわりと頻繁に起きるシーンを例に出して一発で納得させる」
っていう、クレバーさ。
っていうか、前エントリーでほざいたのは懐古趣味でも老害でもねえし、野球の楽しさ・おもしろさってそういうことでしょ? を提示する
頭のよさ、っていうか野球脳の高さ。
アウトプットの説教くさくなささ。
*
いやあ、恐れ入りました!
(さんざん連ねてきて、年またぎまでしてそんなクソ安い感想????)
そんなんわけで、みなさん良いお年を!
はあっ???????
うどん食った?
あ、そばか!
はあっ???????
「2025年」ってちょっと、いままでよか響き的に近未来感が段違いにいや増してるような気がするバカはたぶん、キクチだけかな()