まさかイチローネタで大晦日までひっぱるとはおもわなんだ。
あまつさえ、このシリーズはあと1回つづく予定。越年交渉である。
交渉?
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「情熱大陸」では、神戸のステーキハウスで松井秀喜とサシノミをするっていうコーナー?が設けられた。
同じ時代の両雄・ともに超絶スーパースターでありながら。
あゆんで来た道がまったく異なる2人。
現役時代は、あまりにも接点がないから不仲説までささやかれてたっけ。
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イチローと松井がサシノミしたのは、高校生の女子日本代表とイチローの草野球チーム「KOBE CHIBEN」が試合をしたあの日の、当日かわりと近い後日。
上記したような接点のなささだった2人だったから。
KOBE CHIBENに松井秀喜が合流するってのに、ものすんげえwktkしてロンのモチ、キクチはその試合をLIVEでテレビで観ちゃったし。
試合前、どっちかが「たぶん2人がそろって、あまつさえガチで野球するのはこれが最初で最後かもしれない」って言ってたことに、いろんな感慨を覚えたし。
(要するに、クソ辺境でこれをものした大きなきっかけである「いつまでカラダが動くかわかんないし」のギリギリいまはまだイケルっていう最終ラインなのかも)
(みたいなことを言ってるぽくて、よけい感慨に耽ったし)
(実際、松井秀喜はいまふだんそう運動してないんだろうな。センターで打球を追っかけて肉離れを起こして「運動会でやっちまう典型的なお父さん」そのものだったし)
(「ああ、興行だし松井はこれで引っ込むのかあ」おもってたら、打席に立ち続けて、なんと次の打席?で豪快なホームランを放って)
(キクチはほんとうに泣きそうになった。というか半べぐらいには泣いた)
(ってのは、感慨って意味だけではなく)
(そんだけみんなガチマジで、松井秀喜もそれに誠実に応えたって姿勢に)
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松井秀喜が問いかける。
「最近のMLB観てると、ストレス溜まりません?」
言い終わるか終わらないかのうちに、イチローがかぶせる。
「いや、ホントそう!」
その理由ってのは。
○いまの野球はデータが前面に出過ぎてるってこと。
○イチローの言をかりると「野球が頭のいい人たち(データを分析する人たち)に支配されちゃってる」と。
(あ、例のごとくぜんぶキクチの記憶に基づいてるので)
(一言一句あってるかどうか疑問だし、ひょっとしたら解釈を間違ってるかもしんないけどそれはここはキクチのブログだから、そういうものとしてゴーオンする)
○データ頼りがゆきすぎて、個人個人が考える余地がなさすぎると。
○要するに、ホームランを打てるこまかい数値データ、100マイルを投球できるこまかい数値データがあって、選手は全員それをできるようにフィットネスを仕上げるだけになっちゃっと。
○これを松井秀喜は「打順なんか関係なくなっちゃってるし」と言った。さすが。
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これは、リタイアした元名選手の懐古趣味、老害的発言ととったらそれでおしまいなんだけど。
観る側からしても「わかりやすく画一化されすぎちゃってつまらない」。
選手側からしても「つまりそれができれば誰でもいいってことでしょ?」。
もしくは「ワンパターンでやってておもしろいんだろうか?」。
ってことになるので。
ひいてはみんな退屈でしかなくなり、野球そのものが衰退してしまうかもしれない。
こりゃ、けっこう深刻なピンチだっつうのね。
いやけしていまの選手、たとえばアーロンジャッジとか大谷翔平をリスペクトしてないってんじゃけしてなく、むしろリスペクトは十分感じさせるうえで。
全体のシステムっていうか、野球の向かうべき方向が非常に危ういってことを提言?してる文脈。
これもやっぱ、原理原則なんだよな。
キクチごときが総括すっと。
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KOBE CHIBENの試合で胸をゆすぶられたのが。
試合前、KOBE CHIBENの選手が円陣を組んで鬨の声をあげてるとき。
イチローは「もっともっと声出せ!」って煽ってて。
あまつさえ、松井秀喜をいちばん煽ってたとこ。
偽悪的に言えば昭和の根性論なんだけど。
戦いに臨むてんしょんを仕上げるって、そういうことじゃん。
「イチローって本来そういう人だったんだ」っておもった。
あと、試合後、女子高校生たちを前にイチローが話す。
「私はあなたたちの野球はもちろんだけど、人間としてもこれからどう成長してゆくのかをものすごく楽しみにしてます」
「もしこの先、どこかで私を見かけたら」
「必ずぜったい、声をかけてください!」
話がいきなり飛んだように見えるかもしんないが、たぶんぜんぜん飛んでない。
つまりそういうことなんだよね。
信者度さらに爆上がり。