キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ミイラ取り

「伏線回収なんかいらねえ」って気持ちはいまも変わってない。

あ、ドラマおじさん(自称)的な話なんすけどね。

 

 

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」って、文句なしに今クールナンバーワンだったとおもうんっすよ。

 

1955年の長崎・端島(軍艦島)。炭鉱夫たちの生活と。

現在、2018年の東京をつなぐ(?)物語。

 

物語的に、むかしの端島といまの東京を行ったり来たりしてるうちにだんだんと両者のつながりが判明してきて。

中盤近くなってから、「現在のいづみ(宮本信子)は、端島の朝子(杉咲花)だったのね!」って判明してから、いよいよどう収束してゆくのかががぜん楽しみになってきた感じで。

(序盤、「いづみは端島にいるチャンネーのうちの誰なんだ?」ってのがwktkのひとつの大きな種だったのね。あ、そこらへんを語り出すと長くなるから割愛す)

 

んで、こないだの日曜が最終回だったんだけど。

このドラマはどういうふうに終わるんだろうってのに、たまらなくwktkしちゃって。

 

「M-1グランプリ」もすげえおもしろかったんだけど、いちばん盛り上がる、これから決勝に進出するコンビが決定するとか、最終決戦がはじまるぜってとこで、21時になっちゃったので。

 

キクチは後ろ髪をひかれながらも、躊躇なく日曜劇場にチャンネルを回した。

(M-1的にいえば、決勝の予選(日本語?)の最後、トムブラウンのネタが21時を過ぎてたので見れなかった)

 

 

「海に眠るダイヤモンド」の最終回。

キクチの焦点である「どういうふうに終わるんだろう?」は、すなわちハッピーエンドであってほしいなあ、で。

 

最近、中盤から終盤にかけて、端島っていうか炭鉱っていうか、時代として石炭があきらかにだんだん終わりに近づいてて。

そこにいるひとたちも、死亡事故が起きたり殺人事件が起きたり、時代の荒波に飲み込まれちゃったり、炭鉱だけに(?)主人公(?)のお父さんが肺をやられてけっきょく死んじゃったり。

 

悲しいことばっかだったから、ご都合主義でもなんでもいいから最後はハッピーに終わってほしいって想いだけでみておった。

 

(そういう意味では、こりゃ完全にキクチの読解力不足かもしんないが、ショージキ、最終回は消化不良っていうかカタルシスが得られ切れない終わり方だったなあってのが率直な感想)

(いや、だからといってつまんなくはなかったんだけど、「そっちかあ。。。」っていう、なんかコウね)

 

 

ここからはネタバレありなので、まだ最終回観てないひとはスルーしてくだされ。

 

 

上記、「(主人公?)」ってったように。

この物語の主人公って、宮本信子だったのかな? 神木隆之介だったのかな?

どっちかが主人公で、どっちかが狂言回しっていうか「私の目から見た物語」的な役割だとおもうんだけど、どっちも主人公な気もするし、どっちも狂言回しだった気もして、よくわからん。

 

ってのは、いいとして。

 

。。。

 

あ、順序だてていろんな補足説明をしながら進めようとおもってたんだけど。

長くなっちゃうから、はしょりますね。

観てないひと、わからないひとはおいてけぼる。

 

 

上記したように、現在のいづみ(宮本信子)がむかしの朝子(杉咲花)ってことがわかってから、物語の輪郭ががぜんくっきりしてきて。

 

最終回の見どころは、「じゃあ現在の玲央はむかしの鉄平とどういうつながりなのよ?」だったとおもうのよね。

でいて、どんどん暗転してゆく鉄平(と朝子=いづみ)がどうかハッピーエンドを迎えてほしい! っていう。

 

あ、神木隆之介は玲央と鉄平の二役(当たり前だけど顔がおんなじ)だから、当然そこに何らかのつながりがあるんだろう。

そもそもこのドラマって、宮本信子が町で玲央を見かけて「鉄平にクリソツじゃん!」って声をかけたとこから始まったものだし。

 

じゃあ、玲央は誰なんだ? 鉄平の孫? 進平(鉄平の兄貴)の孫? はたまた? っていう。

 

 

ネタバレ的には、玲央と鉄平にまったく血縁的なつながりはありませんでしたー。

は、いい。

 

きょうはなんだか上記上記ばっか言ってる気がするが。

上記、「そっちかあ。。。」ってなったのは、玲央と鉄平に血縁的なつながりはなかったってことではないし。

 

それはそれで大いに納得した。

「現実ってそういうもんじゃん?」

つまり、物事は必ずしもそう理路整然とはできてないっていうか、ドラマだからってご都合主義的につながりがあったってことじゃなかったことに、変に納得した。っていうか安心した。

 

 

で、何を言いたいかというと。

「伏線回収なんかいらねえ」なのに、キクチ。

日曜の夜は、「玲央と鉄平がどうつながってるのか」(つながってないことはないという前提)でこのドラマを眺めてしまったのね。

 

お見事なミスリード? にまんまと引っかかったっつうか。

じぶんのなかのいろんな矛盾。

 

伏線回収なんかいらねえって嘯きながら、おめえきれいに回収してほしい気マンマンじゃねーか! とか。

「宮本信子の子ども役が尾美としのりと美保純ってことは、『あまちゃん』でいえば、夏ばっぱと娘の春子(キョンキョン)のダンナとフェロモンババアなんだから根本的に悪い人であるはずがない!」とか。

 

そういうふうにみてしまったのねん。

なーにが、伏線回収なんかいらねえだぜ?

ミイラ取りがミイラだぜ!

 

っていうか、ミイラ取りってそもそも何だぜ?

ミイラをとるなんてやつ、現実にいる???

 

 

。。。

 

 

最終回の終盤のほう。

夏ばっぱ、じゃなかった、いづみは端島が楽しかったころの8ミリを見せられる。

そこには鉄平が映ってててんしょん爆上がりで、玲央を近くに呼んでいっしょにみる。

 

しかしして。

8ミリに映ってた往時の鉄平は。

いうほど玲央に似てなかった。

 

ってのがうおおすげえっていちばんグッときたというか、肚に落ちたとこ。

つまり、この物語はいづみ(=朝子)が見ていた端島であり東京だったのだ、と。