今回のイベントは関西のかたがたを関東のひとたちがご案内するというていなので。
イッチョカミにせよ、関東キクチは「ご案内する側」のはずなんだが。
とりあえず、関東のみなさんが話してる「イチゴウロ」ってのがまずわかんなくて。
登山口にあったでっかい地図を見て。
「1号路」=いくつかある登山ルートのうちのひとつということを知った。
ぐらい、すべてに対して丸腰で。
ケーブルカーやリフトの乗り場がなんつうの?
むかし家族旅行で行った有馬温泉の駅に似てなくもない、観光地というか秘境というかそういう雰囲気だったので。
「うおおすげえな」って感激してたら、ちまきさんに「え? 来たことないんですか?」って訊かれて、すげえ堂々と、胸を張って「はい!」と答えた。
いや、正確に言うと来たことはあるんだろうけど。
なにしろ、10年ぶりで変わったぶぶんもあるんだろうし。
10年前はここがゴール地点だったから、見える風景も違ってたんだろうし。
小学校の遠足のときなんか、2人乗りのリフトに乗ったしゅんかん、隣に座ったさかもっちゃんがいきなり「こわいよー」って泣きだして困ったことが衝撃的すぎて、よしんば山頂で撮った集合写真とかの記憶もまったくない感じで。
すべて新鮮で新鮮でしようがない。
*
そんなんわけで。
「あすこがビアマウントだ」って訊いたとき。
今回のいろいろな意味での最終目的地はビアマウントだと聞いてたので、「あれが頂上かあ」って思い違いをしてたし。
上りは「目線は前に歩幅を小さめに」がいいといっちさんに教えていただいて、それまで足元を見ながら大股で進んでたキクチは世紀の大発見をした気になったし。
「シューズは厚底で」というのは、下りは着地衝撃が大きいからだと勝手に納得していたらまったくの間違いであることが判明したのと同時に。
けっきょくその正解はわからぬままだったり。
山頂で写真を撮ろうとしたら中国人の団体さんがいて。
集合写真を撮るとき「イー、アル」と掛け声をかけてて。
「中国人ってホントにイーアルって言うんだ!!」ってワケワカメな感激の仕方をしたのと同時に。
「イーアルの『ある』はむしろゼンジー北京語のほうであってくれ!」 ってちょっとwktkしたのまであると同時に。
「イーアル」って言われたら「カンフー」って続けたくてどうしようもなくなる症候群に襲われたりしたのと同時に。
サトさんがいらっさるかぎり、ぼくたちあたしたちの集合写真はサトさんが自撮りしてるていでおこなわれるということを知ったのと同時に。
さんざん運動不足を吹聴してらっさったさぶろうさんが、山頂からビアマウントまで信じらんない爆速であたしたちぼくたちを先導してらっさる姿を目の当たりにして。
(ビアマウントで整理券をもらったときに書いてあった開始時間まですげえギリギリだったのね)
人間が持つ可能性の無限の拡がりに想いを馳せた。