朝ドラ「虎に翼」のヒロイン・寅子のモデルの再婚相手ってどんなひとなんだろうって検索してたら表題のような言葉にぶつかった。
あ、「再婚相手」なんつったら朝ドラのネタバレになっちゃうし、それが誰かも何となくわかっちゃうな。。。
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!
*
寅子のモデルの再婚相手(日本語ぇ)は、戦前、「総力戦研究所」というところにいたと。
首相直轄の機関。
ほほう。よくわかんないケド、すでにお名前がかっけえぞ?
もし、サッコンとんと音沙汰のない彼が「横浜の総力中年」ってハンドルネームだったらとおもうと、「たぶん『走力だけに総力、ね』」って片づけられるだけな気がして夜もねむれないw
*
総力戦研究所ってのは、アメリカと戦争したらどうなるかをシミュレーションする組織。
頭脳明晰な若者を選りすぐってきて、客観的事実を基に分析したんだとか。
つまり、寅子の再婚相手は国に選りすぐられるほどの超絶秀才ということで。
。。。
あ、ここまでもここからもwikipediaやら何やらで目にしたのを、キクチの貧弱な脳内でかいつまんだ劣化コピーみたいなもんだと断っておく。つづける。
。。。
で、あらゆる角度から分析したすえ。
同研究所が出した結論は「日本必敗」。
「当初は優勢かもしれないけど、長期戦に持ち込まれて物量の差でやられる」
「南方を占めて石油を確保しようとするのは物流的にムリゲー」
「しかも最後のほうはぜってーソ連が参戦してくるぜ」
ってのを、日米開戦の1年前には叩き出してたんだとさ。
「でも日本人には大和魂という最大の武器があるじゃないか」
とかいう訳のわからない精神論に対して、
「日本人に大和魂があるようにアメリカ人にはヤンキー魂があるし」
なあんてねじ伏せちゃうぐらい、客観性が徹底的なのな。
*
で、その政府肝入りの研究所が弾き出した予測をときの国家(内閣)に諮るが。
総理大臣の某氏は、「机上の空論」として片づける。
「日清戦争のとき、誰が日本が勝つと予測したか?」
「でも、その逆境をはねかえして日本は勝った」
「日露戦争のとき、誰がロシアに勝てると予測したか?」
「でも、その逆境をはねかえして日本は勝った」
「つまり、やってみなければわからないこともある」
「机上の解答を覆す現実もあるのだ」と。
まあ、日本政府はそんなん感じで突き進んで。
壊滅的に叩きのめされたわけで。
その顛末って、ギャグでしかないんだけど。
そのクソくだらねえギャグに付き合わされて、おれらのおじいさんおばあさんぐらいの代のひとたちが犠牲を払ったの一言ではかたづけられないぐらいのすんげえ犠牲を払わされたんだよな。
じゃあ、ときの超絶秀才な若者を集結させた総力戦研究所の意味って何だったの?
みたいなことは措くとして。
*
「日本必敗」という分析結果を出したあと。
上記みたいなうんこ論破をされた挙句。
研究員たちは、「この分析結果は口外すべからず」を厳命されたという。
当時の研究所メンバーは、くりかえすがガチで精鋭で。
たとえば、研究所内の役割として擬似組閣みたいなのがあって。
そこで日銀総裁という役割になったひとは後年、ガチで日銀総裁になったとか。
ほかにも、いまや名だたる企業のトップまで上りつめたひとたちが跋扈するメンツ。
そんくらいの秀才集団。
なんだが。
彼らは総力戦研究所にいたということは終生、自らは口外しなかったので。
戦後の日本を彩った彼らのプロフィールに。
「総力戦研究所にいた」という経歴は記されないままだったという。
矜持、忸怩、時勢、無力感、ひとりひとりのそれまでの人生、それからの人生。
想いをめぐらせばめぐらすほど、いろいろ考えさせられざるをえない。
でも、キクチにできることはないから、目の前にあるレモンサワーの缶をプシュするだけ。
とりあえず、総力戦研究所ってものがあったという客観的事実だけはちゃんと覚えておこうっておもった。
おもいましたとさ。
(そういう意味では、きょう金曜の朝ドラでまさに、あんなにクールでクレバーな航一(岡田将生)が鎮痛な面持ちで「ごめんなさいごめんなさい」つってたのって、ものすごく意味があることのようにおもえてくる)
(おっととっと、ネタバレ?)