赤ちゃんや幼児で、不満があるんだかききわけがなくなるんだかして、火のついたように泣きじゃくってもう誰にも止められねえみたいなことあるじゃないすか。
ムスメっこが赤ん坊のころ、キクチ家ではそれを「ゲキディング」と呼んでいた。
「おっ、はじまったはじまったw」
「ゲキディング、ですな!」といったぐあいに。
激怒+謎のアイエヌジー。
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赤ん坊がそういう状態になると、家族は多かれ少なかれざわざわするもので。
「ゲキディング」はもともと、それを中和するためのもんだったんだろうが。
ほどなく、にょうぼうもキクチもとりあえずゲキディングと言いたくてしようがない的な、声に出して読みたい日本語みたくなってった。
ムスメっこは赤ん坊のころから、そう大してききわけのないことをする性質ではなかったからなおさら、ゲキディングなシーンになると「よーし、いいぞいいぞ!」「待ってました!」ってこっちが盛り上がっちゃったりしてな。
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今朝。
超絶地元駅、乗換駅、職場の最寄り駅と電車を乗り換えるたび。
ホームでゲキディングするベイビーに遭遇した。
確かめてないからわかんないケド。
たぶんそれぞれ違う子だろう。
そういうのに1時間程度の間に3回遭遇するってなかなかじゃんだし。
赤ん坊はそうこなくっちゃ、である。
おのずと「よーし、いいぞいいぞ!」ってなってるおのれに気づき。
むかし、ゲキディングって言ってたなあってことを思い出した。
ぽえむ。