W杯ラグビーの決勝を観てて、キョライした。
「キクチ、けっきょくぜんぶニワカじゃね?」
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スポーツを観ることがわりと大すきで。
ラグビーもわりとむかしから観ている。
熱狂したいちばん古い記憶は。
(新日鉄釜石はまだ幼すぎて断片的だとしても)
神戸製鋼の全盛期とか、早明戦の吉田vs堀越なんかに萌えたクチで。
小中学生だったから、かれこれ30年以上経つわけで。
かと言って、もやしっこだけにプレイ経験は皆無だし。
テレビ中継されるような大きな試合を観てるだけだ。
最近、つとにディフェンスのおもしろさがおもしろくなってきて。
それをもって「おれもラグビーわかってきたんじゃん?」おもったが。
しょせん、ニワカの域を出るもんじゃねえな。
ってことも、同時に認識しておる。
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キクチ内でアメフトってわりと後発で。
社会人になってからで。
50がらみだから「なんだかんだ、もう四半世紀ぐらい観てるし」だし。
アメフトもディフェンスとか、ボールにからまないひとの動きの重要性がおもしろくなってきて。
それをもって「おれもアメフトわかってきたんじゃん?」おもったが。
やっぱ、しょせんニワカの域を出るもんではない。
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で、よく考えりゃ。
幼い頃から中継を観てはいる柔道とか水泳とかボクシングだっておんなじようなもんだし。
プロ野球ももうすっかり観なくなっちゃったし。
いちばん追ってるつもりの高校野球に至っては、甲子園球場に行ったことすらねえんだよな。
駅伝やマラソンもだいたい似たようなもんで。
一流のニワカじゃんか!
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でも一方、それけっこう!
それでいい! ともおもう。
そりゃ、プレイ経験があったらおもしろさも深くわかりるだろうし。
もしある程度のレベルまでいったんなら、すごさがよりわかりるってこともあるだろう。
。。。
ああ、このままじゃクソリクツっぽくなりそうで。
リクツっぽくなりすぎるのもやだからすげえはしょると。
なんつうか、そういうスペシャリティをきわめたなりの楽しみ方もうらやましいが。
居酒屋でチラ見しながらクダを巻くなりの楽しみ方もなかなかだぜ。
と、信じておる。
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ラグビーに話を戻すと。
じぶんのなかのスーパースターは2人いて。
1人は平尾誠二で、もう1人はコルビである。
そんくらい、コルビに首ったけで。
今回のW杯。
南アフリカ自体は優勝候補にあげられながら。
コルビはリザーブとかワンノブゼム扱いみたくなってて。
でいて。
準々決勝フランス戦、信じられないようなラッシュで相手のプレースキックをブロックしたり。
決勝のニュージーランド戦では、残り7分でシンビン(10分間の一時退場)を食らい、責任感から試合を直視できず項垂れていた姿が胸を打ったりしたが。
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キクチがコルビに一気に引き込まれたのは。
前回大会の予選、ニュージーランド戦。
世界最強のオールブラックス(ニュージーランド代表)のディフェンスをズタズタに切り裂いた圧倒的なスピードもさることながら。
なにより「ポケットロケット」という異名?愛称?がハートにゲットオンした。
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「ポケットロケット」の声に出して読みたい日本語?感すごくね?
ちょっと「パペットマペット」がキョライするし。
「ねえねえ、カエルくーん」
「なあに、ウシくーん」
「ポケットロケット!」
な! ニワカってそんなもんなんだよ!
ニワカって、超絶楽しいな!