前エントリーのほったんになったネタがわかった。
今クールでそういうドラマがはじまって。
きょうが初回だったのね。
松下洸平演じる、結婚が決まって新居に引っ越しを終えた直後に、奥さんになるはずのひとが仲のいいおともだちとデキちゃって結婚がチャラになっちゃったひととか。
多部未華子演じる、ものすげえ仲いい(恋愛感情はまったくない)男ともだちが結婚が決まって、それをきっかけに「別れ」を告げられてものすんげえ凹んじゃったひととか。
今田美桜演じる、容姿に恵まれすぎてるゆえにすぐオトコから言い寄られるわ、同性からは羨望とか嫉妬しかされないのに、けっきょく寂しいチャンネーとか。
(よくわかんねえイマドキのイケメン)演じる、群れのなかでつねに存在感が薄いものの、その存在感の薄さゆえ広く薄いおともだちはいっぱいいるにはいるんだけどねえってひととか。
という4者が、これから織りなすであろうストーリー。
らしい。
帰宅したらたまたまやってて、観て、「ああ、これだったのか!」って気づいた。
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このドラマ。初回観てみたところ。
おもしろいのかつまんないのかよくわかんないケド。
とりあえず、来週も観てみる。
(キクチにとっては「おもしろいのかつまんないのかよくわかんない」みたいなことは、実はとっても重要なキーワードで)
(展開によっちゃ、ドハマリもすれば、再来週あたりでそっぽ向くことにもなるぱったーん)
(たとえば生まれてこのかた、「このチャンネー、ものすごくイイ!」ってなるひとの第一印象って、「何か気になるんだけど、それが何でなのかよくわからない。よしんば、顔とかもよく思い出せない」ぐらいの感じなのね。必ず)
(あああ、50がらみのジジイがまーた、キモい話をしてるわ。。。)
(クソどうっでもいいでさあな。措く)
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で、やっぱり前エントリーのつづきみたいな話になっちゃうんだが。
やっぱ「友情」って言葉が重すぎるのが、諸悪の根源だとおもうの。
「異性間で成り立つか」ってほうじゃなく、ぜったいそっち。
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むかしの『少年ジャンプ』の「友情・努力・勝利」みたいなニュアンスで。
たぶん「友情」っつっちゃった瞬間に、すんげえ重たいものになるのね。
強固で、揺るぎなくて、絆なんて言っちゃったりする、絶対的なつながり。
「キン肉マンとテリーマンがちょっと仲違いしただけで、『夢の超人タッグ編』ができあがりました!」ぐらいの壮大なスケール。
そういう「友情というものの呪縛」(?)がたぶん、超絶ボトルネックなんっすよ。
「男女間」とか、そういうの以前に。
ってバックグラウンドがあるから。
「よしんばどっちか、あるいはどっちもが恋愛感情を抱いちゃったら、その瞬間にそれはもう『友情』なんて言ってはいかーん!」
「いかんのであーる!」
って、軍国主義かよみたいなある種の潔癖的な隘路に入り込む。
エロ厳禁みたいな。
純血主義みたいな。
そんなん、とんだとばっちりよ、とばっちり。
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前エントリーで。
「どうだっていいじゃん」
ほざいた。
まさにエロ厳禁純血主義みたいの、クソどうっでもいい。
そもそも「友情」的なものって、信頼関係でしか成り立ってない。
言っちゃえば、契約書を交わしたわけでもねえモロいもんじゃん?
(「モロい」って表現が正しいのかわかんないが、便宜上そうしとく)
なので、「こうあらねばならぬ」的なサンクチュアリなんて、元から何ひとつないわけですよ。
と、おもうんですよ。
いや、だからぞんざいにしていいって言いたいんじゃなく。
むしろ、だからこそ大切にしなきゃいけないってことなのかもしれんが。
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たとえば。ですよ。
「配偶者」という、契約関係でガッチガチな。
よしんば、そういう契約関係を結ぼうってなったとき「こいつと一生添い遂げる」おもったひとに対してさえ。
じゃあ、てめえのぜんぶを見せるかっつったら。
そんなことはないわけじゃないすか。
(あ、「あたしはぜんぶ見せまーす」ってひとは、それはそれですばらしい!)
(でも、そうとはかぎらないっていうか、キクチには不可能)
逆に言うと、これはややもすると詭弁かもしれんが。
キレイゴトに聞こえるかもしれんが。
だからこそ、共依存にはならねえっていうか。
個と個として、互いに尊重しつづけあえるっていうか。
そういうもんじゃないすか。
クソ拙い婚姻経験?からしても。
*
「友情」ってえと、重くなりすぎてアレだとして。
「おともだち」「知り合い」「なかよし」って言い換えたとする。
(これも詭弁)
で、ですな。
そういう知り合い的なひとが何人かいたとして(あくまでたとえ話)。
「このひととは、婚姻関係にある」
「このひととは、マラソンの話で通じあえる」
「このひととは、高校野球をマニアックに語れる」
「このひとと、ラグビーがすきってことだけですげえつながってんだよなあ」
「このひとと、よくわかんねえけどいっしょにお酒を飲むとすげえ楽しい!」
「このひとには、いまのじぶんのどうでもいい悩みを何でも話すことができる」
ってなったとき。
マラソンの話で通じあえたひとに、マニアックな高校野球の話なんてしないし。
マラソンの話で通じあえたひとに、第一歩から迂闊にいまのじぶんのマラソンとは全然関係ねえ悩みをぶっつけることはない。
じゃないすか。
そりゃ、当たり前じゃないすか。
どれも等しく「友情」。おともだち、知り合い、なかよし。
そういうことなんっすよ。
そこを。
「マラソンの話で通じあえるひとがいるにもかかわらず」
「こっちではおめえ、別のひととラグビーで盛り上がりやがって!」
「マラソンの話で通じあえるひととの『友情』は何なんだ?」
とはならないでしょ、みたいな。
よしんば「奥さんを粗末にするな!」
ってピント外れが滑稽すぎるわw みたいな。
どんどんわかりづれえすかね。。。
*
。。。
*
むかし、ミノルさんってひとが。
ブログの企画として「サシノミ」をブチあげた。
いきなり誰かを名指しして、酒場でサシノミして。
それをブログネタにするってやつ。
企画としてはもう、その時点でクソおもしれーじゃん?
かたや。
このネタのほんとうにおもしろいっていうか。
キクチが勝手にツボったのは。
「おめえそもそも、超絶下戸じゃねーかw」で。
「そんなミノルさんがあえて、よりによって酒場で誰かとサシで飲る」
ってのの、絶妙なアンバランスさがたまらなく腹がよじれたんだが。
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ミノルさんは、その企画に女性を。
とりわけ、既婚女性をインビテーションすることを避けていた。
ご本人がそういうことに決めてたそうで。
「既婚男性(ミノルさん)と既婚女性が酒場で2人」
は、ブログネタだとしてもないわあ。
ってのが、ミノルさんのポリシーゆえ。
そのポリシーがキクチと合うかどうかはともかく(!)。
そういうミノルさんかっけえ! ってすげえおもったし。
クソ生意気にも「このひとはコウ、他人への思いやりにあふれたひとなんだな」
って、感心した覚えがあって。
たぶん、そういうミノルさんのスタンスが。
「男女間の友情ははたして成り立つのか」のひとつのファイナルアンサー。
である気がしてならない。