にょうぼうはたぶんもう10年以上、毎週英会話教室にかよってるんだけど。
こまけえことはわからないが、本人談的には。
「まったく上達してない」らしい。
「上達しなさ度」を客観的にわかりやすく言うと。
その英会話教室は教師1:生徒3ぐらいの編成で。
能力別になってんだが。
高校に入ってから受験が本格化まで2年だけかよってたムスメっこに。
ソッコーで追い抜かれたりとか。
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でいて、毎週土曜の午後、教室の前にはほぼ欠かさず予習してから出てくし。
なにより10何年もかよってるぐらいだから、傍目にも楽しそうではある。
いや、にょうぼうはいちおう英文科を出てるんっすよ。
でも、上達はしてない(らしい)。
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あ、英会話とは関係ないかもだが。
TOEICの点数もソッコーでムスメっこに抜かれた。
親心とかそういうんとは別で。
英会話教室もTOEICもソッコーてめえが抜かれても。
まったくくやしそうな感じがない。
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いわく「ただ楽しいから続けてるだけ」らしいんだが。
そう言うにょうぼうからは、負け惜しみ的なふんいきはビタ一文感じ取れないので。
ほんとうにそうなんだろう。
何を言いたいかというと。
キクチは、にょうぼうのその回路が理解できないものの。
それはそれでとてもいいことだとおもっておる。
なんつうか、「いい趣味めっけてるね!」っていうか。
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何らかのアクションを起こすときってのは。
たぶんほとんど、野望なり夢なり目標ってのがあるもんで。
なまじっか、おしごとしてるオトナが深まってくるとよけい。
イツマデニ・ココマデ
がしみついてちゃったりなんかして。
長期的な夢をもとに。
中期的な目標を掲げ。
短期的なノルマを課すみたいな。
そのやり方って至極まっとうだし、モチベーションも上がる。
まさに、マラソンをがんばるひとってそんなん感じだよね。
キロ5分で走ることを「サブ3.5ペース」って言っちゃうとか、ね。
(↑コレって、よく考えるとよくわかんない理論だ)
(キロ5分はキロ5分でいいのに、わざわざ3.5ペースって言う必然性はないもん)
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キクチもどっちかというと、そういうタイプ。
むしろ、長期にしろ短中期にしろ、ゴール?目標?がなかったらどうがんばればいいんだぜ? という。
(それは、ある種の締切効果がないと何もしないナマケモノだから)
(というのは措いても)
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なので、にょうぼうのその。
「ただ楽しいから続けてるだけ」ってのは。
なんだか、とてもうらやましくおもえてくるし。
「せっかくやってんだからさあ」
「旅行に行って困らない程度にはなりたい!」とか。
「よしんば、ビジネスで使えるようになるぜ!」とか。
「そういうふうにはおもわないわけ?」
ってコレ原初的な、ごく自然な問いだと(キクチが勝手に)おもってるのは。
それを問うたら、逆にこっちがすっげえ野暮なんじゃないかってぐらいにおもえてくる。
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ワケワカメ。
ということを言いたかっただけなんだが。
ごく身近に、そういういい意味でじぶんでは理解できない価値観が。
あまつさえ、それこそ四半世紀近くのわりと長期にわたって居るということは。
ひょっとしたらラッキーでまれなことなのかも。
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ぐらいのことをおもいはじめてて。
「ちがうちがう、そうじゃない」ってかぶりを振る。
鈴木雅之オチぇ?