4月某日。こんなんようなLINEがすっとんできた。
「4月30日のことは覚えていますか?」
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どうやら。
ビルドアップのカミさんと何らかのおやくそくをしたらしい。
内容はよくわからないし、酔っぱらっててまったく覚えてないけど。
「イキマス!」って返信した。
なぜなら、LINEをくだすったのが。
いっちさんだったからである。
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4/1のお花見のどっかの時点で。
カミさんがミュージカルのインビテーションの話をしてくだすった(らしい)。
そんで、いっちさんは「イキマス!」って言ったらしく。
その会話にいたクソキクチも「モチロンイキマス!」とほざいた(らしい)。
伝聞だらけぇ。
でもまあそりゃ、場のノリとかギャグとか「酔っぱらってて覚えてません」じゃ済まされない案件だよな。
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というのも。
カミさんのお子さんがミュージカルをなさってるということは、前に武蔵小杉で飲んだときとかに小耳に挟んでおった。
そのミュージカルが。
「子どもの習い事」と言うにはガチすぎる。
ストイックすぎる。ということも。
そんでその公演が4月の30日にある。
という話を受けて、二俣川の桜がとてもきれいな公園ですっかり酩酊の淵におったキクチなりに、カミさんの親としての想いとかいろんなことを思い巡らして「イキマス!」ほざいた。んであろう。
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ただ、上記のくりかえしになるが。
キクチはまったく覚えてなくて。
たとえば酩酊して記憶ロスとしても、後から言われたら「ああ、そんなこともあったような」って朧げに思い出すようなこともあるじゃないすか。
でももう、このお花見の日は正午以降のことはホントに、キレイサッパリ、ビタ一文、どんなインスパイアを受けても記憶を取り戻せない。
ケド、お約束しちゃった(らしい)し。
あのいっちさんのサジェスチョンだし。
「あわよくば、いっちさんとデートじゃん???」
ナドト、クソキモくて都合のいい解釈をしつつ。
純度100ぐらいのピュアさでもって。
生涯、金輪際、一度たりともミュージカルのたぐいを観たことがないキクチが、4月30日はミュージカルを観に行くことにした。
つづく。