そういう意味じゃ『ドカベン』ってすげえな。
あ、前エントリーの薄いつながりな。
一期一会的なものってこと?
スラムダンクもキン肉マンもあしたのジョーも(キャプテン翼も)。
相手とは1回ずつしか戦ってない件。
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現実とフィクションで異なるのは。
現実はわりかしおなじことがふつうにくり返されてるのに対して。
フィクションはおなじことがくり返されると「またかよ」ってなっちゃう点。
現実でぼくたちあたしたちは。
まいにちまいにちおなじ仕事を、よしんば40年も50年もつづけても平気だし。
毎年毎年、おなじようなメンバーが競う箱根駅伝を観て、大学ラグビーを観て、プロ野球のペナントレースを観て、夏の甲子園を観て、秋になるとアメフトのシーズンが始まったよねえ、とかwktkしてる。
「今月はぜんぜん走れなかった」と「来月こそはちゃんと走ろう」を1年に12回くり返し。
あまつさえ、それを何年も何年もくり返してて飽きない。
よしんば、飽きもせず。
冬には「クソさみい! 早くあたたかい夏になんねえかなあ」
夏には「クソあちい! 早くすずしい冬になんねえかなあ」
を齢の数だけずーっとおもいつづけてる。
夜になると、例外なくおさけを飲みたくなる。
しまつにおえない。
が、フィクションはそうはゆかない。
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はずなのに。
『ドカベン』は主人公の山田太郎が高1から高3まで、おなじような相手とくり返し戦いつづけるのね。
(高校入学以前、柔道や中学野球もあるが措く)
(高3の夏は『大甲子園』っていう、水島漫画オールスターの戦いに移行したけどそれもドカベンの一種として措く)
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明訓高校の神奈川のライバルでいうと。
東海高校の雲竜くんが途中でいなくなり、横浜学院の土門くんが途中から入ってきたりとかはあるものの。
白新高校の不知火くんとは高校野球で戦う最大5回のチャンスのうち5回戦う。
全国でも。
どんどん新しいキャラが登場してきたり、柔道時代のライバルがなぜかこぞって野球に転向してきてまた戦ったりもするが。
高知の犬飼三兄弟がいる土佐丸高校(室戸学習塾)とは、3回?4回?も戦う。
通天閣打法の通天閣高校・坂田三吉とは何度も戦ったと記憶違いしておったが、いちおう調べてみたら1回しか戦ってなかった。
それでも日本中の少年を虜にした『ドカベン』ってすげえな。
水島新司ってホントすげえな。
つくづくおもうわけですよ。
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いやいや、確かに。
水戸黄門みたく、フィクションでもおんなじようなことをずーっとくり返して、なおかつ国民的に支持されたものもあるにはあるが。
それは「偉大なるマンネリ」的なものを受容側が受け入れて楽しんでたからで。
『ドカベン』とはちょっと種類が異なる。
キャラの引き出しの多彩さなのか。
展開の引き出しの多彩さなのか。
わかんないケド、こういうのってもう二度と出てこないんじゃないかぐらいすごい。
(いらねえ情報を挟むと)
(水島新司は野球経験(野球部に入ってたこと)がないし)
(家庭の事情で高校に行けなかったけど、新潟明訓高校に行きたかったから山田太郎は「明訓高校」で)
(新潟の白新中学出身だから、最大のライバルの一人、不知火は「白新高校」)
(酒を飲まない/飲めないのに酒豪が主人公の『あぶさん』を超長期連載した)
(ってのも、なんかほろっとするしすげえ)
(って、前にもどっかでほざいたな。。。)
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まあけっきょくこのエントリーは。
「『ドカベン』すげえ! 水島新司グレート!」って言いたかっただけなんだが。
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。。。
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ふと、目を転じると。
明日は1/8じゃねーか!
コレ(↓)がガチで実現しちまって、
キクチは現実の非情な過酷さに直面していつつも、
「どんな予言者だよ!」って恐れおののいておるw
たぶん、アレだぜ。
ダラダラしてるうち1/7を迎え。
「明日じゃん!?どうすんだぜ!?」
ってなってる未来が容易に想像できすぎる。