キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

負けず嫌いのベクトル #10(ラスト)

ここからは、てめえに対する言い訳含め。

 

このシリーズ、完全に露悪趣味だし。

おのれのがっかり感が前面に出すぎた書き味になっとる。

 

のは、おのれの筆力不足が憎くてしようがない。

 

 

確かに、ちょっとはがっかり的なことはおもったし。

そのネガティブな感じをちゃんと記録しておくことも重要だってんで推敲は控えめにそのまま流したが。

トーン・ニュアンスが、本意とはだいぶん違うんだよなあっていう反省はある。

 

でもやっぱりやっぱり。

ほんとうにうれしいし、ホッとしたし、ぜってー嫌がられるだろうから必死に耐えてるケド、ムスメっこをおもくそハグしたり頭をくしゃくしゃに撫でたりしたい。

 

ムスメっこは100ケある選択肢のなかから、最高の100番目を選び、つかみとったとおもう。

対自的負けず嫌いとして、この上ない帰結である。

 

 

終わってみてわかったのは。

クソ父親オブもこの数年間、特に直近1年間、知らず知らずのうちに気を張ってたんだということ。

 

たぶん、人並み(受験生の子を抱えてない親)以上に「風邪引かない」とか体調の管理には気をくばってたし(あくまで自分比でな)。

たぶん、ちょっとした臨戦体勢的なヒリヒリ緊張感をずっと抱いてた。

 

っていうことを、ムスメっこの合格&進路決定のあと心底緩んだじぶんがいることに気づいて、チョー気づいたw

得がたい体験ができたとはおもうが、もうあんまこういうのはいいや。

(6年後の薬剤師試験&就職活動ぇ。。。)

 

 

あとは、高校受験のときもちょっとほざいたケド。

(キクチとムスメっこはちょうど30違うんだが)

30年の時空を超えた、いろんな移り変わりがよおくわかることがでけた。

 

 

あだち充の『MIX』ってマンガがあるじゃないすか。

 

舞台は『タッチ』とおんなじ明青学園で。

『タッチ』から26年後の世界を描いてて。

でいて、『タッチ』の登場人物やら舞台設定とはシンクロしたりしなかったりするという。

すげえ大雑把に言うとパラレルワールドみたいな作品。

 

 

いちばんビビったというか、最初は「うっそでー!」おもったのが『タッチ』にも出てきたライバル校の変わりっぷり。

 

明青学園はそもそも、上杉兄弟でワンチャン有名になっただけの学校だからその後低迷しててもそうかなあっておもうにしても。

 

東秀高校っていう、上杉達也のころ明青学園が決勝で戦った須見工が準決勝でフルボッコにした学校が、『MIX』では超絶名門校として圧倒的な力を持っていたり。

 

三光学院っていう、最後の夏、勢南高校の西村を打ち崩して準決勝で明青学園と当たっ(て、上杉達也にノーヒットノーランされ)た学校が、『MIX』でもおんなじ監督で『タッチ』の後、何回か甲子園に行ったことになってたり。

 

明青学園の最大のライバル須見工に至っては、健丈高校って校名変更して男女共学になり、あまつさえ野球部はずっと低迷してたり。

 

「そんなに変わんないでしょ?」おもったけど。

現実にも、そういうことはバンバン起きてた。

ということがわかった。

 

じぶんらのころは超絶進学校だったのに、すげえ凋落してたり。

じぶんらのころはスケバン学校だったのに、共学化して進学校になってたり。

少子化で学校自体がなくなったり、統廃合してまったく別の学校になってたり。

 

 

具体例を挙げると。

ラグビーでいうとじぶんが高3のとき。

優勝したのは地元神奈川の相模台工業だったが、いまは統合して別名の学校になり。

ラグビーでは全然聞かなくなってしまった。

いまでは、今年は花園に出られなかったが神奈川といえば桐蔭学園が大正義じゃん?

という世界線。

 

『スクールウォーズ』で有名になった京都の伏見工業もおんなじ感じだし。

にくたらしいほどつおかった大阪の啓光学園も大工大高もおんなじ感じだ。

(あ、旧大工大高はいまもそこそこつおいか。)

でも、大阪だと大阪桐蔭とか東海大仰星とか大阪朝鮮に取って代わられてる。

 

 

そうそう、大阪桐蔭といえば野球だな。

 

大阪桐蔭がここまで超絶大正義になるなんてゆめゆめおもってなかったですよ。

そして何にも増して。30年前は、30年後にあのPL学園に野球部がないなんて、それこそ想像すらでけなかったわけじゃん?

 

そういうことが、現実にバシバシ起きてる。

 

 

なので。

じぶんらのころの尺度? とは全然変わってるから仕組みをイチから理解しなおさなきゃいけないって肌で感じれたし。

 

あまつさえ、じぶんは文学部なのにムスメっこは理系だったから。

もはやじぶんらのころの尺度もへったくれも、はじめて見る景色ばかりで。

新しい世界をいろいろ垣間見ることがでけた。

 

それこそ、なんたら薬科大学とか。

なんたら工業大学とか。

文学部だてらには、最初っから(正しい意味における)眼中にないっていうか選択肢にないから知りもないし。

 

 

そうそう。

あんま関係ねえ、あくまでネタなんだけど。

 

わりと近所、駒大玉川校舎の裏にムサコウ(武蔵工業大学)のグラウンドがあって。

それこそムサコウって、何年か前に「東京都市大学」って校名変更したじゃないすか。

 

そんでちょっと前、ムサコウが校名変更したことすら知らないころにそこを通りがかったら、たまたま看板の一番上の文字が隠れてて。

「ん? 何でこんな縁もゆかりもない土地に『京都市大学』?」

っていっしゅんおもったぐらいに理系には丸腰だったとか。

 

 

センター試験が共通テストに名前変わってて。

名前だけでなく、いろいろ変わってて。

 

面談で担任の先生に無邪気に「どう変わったんすか?」訊いたら。

「時間が足りないので説明しきれませんが、別モノと考えていただいてもけっこうです」って、過不足ないんだか不足だらけなんだかもわかんない答えが返ってきて。

 

「そうだよね、PLの野球部もない世界線だし」

とか、よくわかんない納得の仕方をしたりもした。

 

 

何を言いたいかというと。

 

そうやって、ごく表層的にしろこういう機会でもなきゃ一生知らなかったようなことを知ることがでけたのは、ムスメっこのおかげで。

たぶんこれからもますますずんずん、ムスメっこがクソ父親オブにそういう風景を見せてくれるんだろうなっておもうと。

 

ムスメっこの将来とキクチのぽてんしゃる?にワクワクしかでけない。

なんか急に長生きしたくなってくる。

あたうるならば、ムスメっこのゆくすえを酒飲みながらずっと眺めていたい。

 

 

。。。

 

 

いっぽう、クソ父親オブ対他的負けず嫌いとしては。

今回のムスメっこのがんばりには大いに刺激を受けた。

何の理由も根拠も目的もなく「おれももっとがんばらなくちゃ!!」っておのずとおもっちゃったりとかね。

 

からか、どうかはわからんが。

12月に入ってから、なぜかキクチ自身もいい方向に回転し出した。

いいことしか起きてない。

 

ムスメっこの進路決定を端緒に。

依然、定期券の謎は残るもののw、楽しいお酒を飲めたし。

イトコの個展を寿ぐこともでけたし。(あ、コレまだ書いてないことだな)

忘年会らしきことにもイッチョカミさしてもらえたし。(あ、コレもまだ書いてないことだな)

この年末になってから。新しい、非常に魅力的な、チャレンジしがいのあるおしごとのオファーも舞い降りてきた。

 

おまけに来春、またマラソンを走ることも決定した。

ん? これはいいことなのか?

 

 

キクチにとっても、いろんな意味でチャンス・ハズ・カムである。

あとはてめえがニーズに応えられるよう、超えられるよう、がんばりさえすりゃいい。

そんなん、ラクショーである。

 

というわけで、良いお年を!

(まだ12/20じゃねーか!)

(サトさん直伝の先走りすぎぇ?)