キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ミステリアス定期券(中編)

サシ飲みって、ふつう最初はちょっと探り探りじゃん?

でも今回は、最初からトークが弾みすぎた。

(そんでもってキクチは自制を失い、飲みすぎて後半は覚えてねえぇ)

(え? 「おめえ毎度のことじゃねーか」ですって?)

 

 

ブログとかツイッターでたまにてめえのお仕事の成果物をさらすことがあるんだが。

サトさんは律儀にそれを買ってくだすってて。

 

「じぶんの仕事と関係もあるので」

「今度、それについてじっくり語り合いたい」

みたいなことをおっさってくだすっていた。

 

半ば社交辞令とか、サトさん特有の思いやり?

おもってたんだが。

 

酒場に着くなり、一番最近の単行本を取り出し。

しかも、付箋だらけでビビった。

 

 

以前、サトさんがコメントくだすった成果物は。

1冊はアイスクリーム業界のマーケティング寄りの本で。

もう1冊は資源・エネルギー業界を中心とした持続可能とか気候変動対応の本。

 

サトさんがどんなお仕事をなさってるのかはよく知らないけど。

ドシロートのパッと見的に。

 

チョコモナカジャンボがいつもパリパリしてるために、モナカの凸凹した内側に均等にチョコをコーティングする技術の難しさや。

あずきバーにつぶしてない小豆をまんべんなく散らせるように注入して冷やし固める技術の難しさと。

サーキュラーエコノミーとかエコシステムとの連関はよくわかんないし。

 

前にクソ辺境で取り沙汰した洗顔料の効果的な泡立て方の話もからんだりして。

よけい、こんがらがったんだけど。

 

それらが全部、サトさんのお仕事とどうからんでるかってことを熱っぽくお話しくだすって。

あまつさえ、それがドシロートオブキクチにもわかりやすく。

すげえおもしれえ語り口で説明してくださるので。

 

キクチは、お酒が進みすぎてヤバいw

 

 

いっぽうで「サトさんは社長なんすか???」訊いたら。

社長じゃない証明として、名刺をわたしてくだすって。

ズボンの左ポッケに入れてる定期入れ(名刺入れ)を取り出し。

 

仕事のときみたく、テーブルの上に乗せといた覚えがある。

 

 

そんで、ウタゲはたいへん楽しく。

ヒトサマの噂っていうか、かげぐちっていうかで大いに盛り上がった。

 

たとえば、サトさんがお仕事で学術的な論文を調べてたら。

その筆者がちまきさんでビビり返ったとか。

 

ちまきさんに何らかに関する有用な文献はありませんかって訊ねたら。

ドイツ語の論文を紹介されて。

「ドイツ語なんかわかんねえよ!」ってなったとか。

 

あるいは。

なぜかマル夫さんを褒めちぎる的なターンになり。

あの夫婦の誰にも真似できない信頼関係はすげえって話になり。

 

前にホルモン会でいっちさんとマンツーで話し込むという千載一遇のチャンスが来たのに。

そこで最も盛り上がった話題は「マル夫さんってすげえ」で。

おれは何やってんだろうっておもいましたよって言ってみたり。

 

ユキねえの隠れファンが、実はものすげえ多いんっすよ。

ってタレコンだり。

おれもガッツリその一人なんすけどねって、こぼしたり。

 

万が一今度、キクチが来阪したら。

りょうたさんとごえもんさんとハマーさんとおぐらさんには絶対お会いしたいんで、サトさんセッティングお願いしますとかほざいてみたり。

 

酒が進みすぎてヤッバいw

それにも増して、このくだりのキクチがキモすぎてヤッバいぇ。

 

 

で、この日キクチがサトさんに訊きたかったのは株の話。

その方面は超絶わかんないんだが。

これから学費とか学費とか学費とか、いろいろ入り用にもなるだろうし。

もしいま始めるなら、何からすればいいですか?

たとえばこういう考え方でいいんすか?

 

って質問したら。

これまた、ものすげえわかりやすく。

かつ、ずんずん興味を引いてくださる方向性で説明してくだすったり。

スマホのアプリこういうの使ってますとか見せてくれたり。

 

酒が進んで進んで。

 

最後の記憶は、何度目かのトイレに立ったとき。

時計を見て「おおっ、まだ18時台じゃんか!」

っておもったことでござった。。。

 

 

サトさんはその日のうちに大阪に帰る、21時の新幹線に乗らなきゃなんないってんで。

ウタゲはおのずと20時過ぎまでというタイムリミットがあったんだが。

 

そんなんわけで。

それから翌朝までまったく記憶がなく。

 

翌朝、スマホを見たら。

ツイッターのTLにもLINEにも、サトさんから「キクチ大丈夫か?」的なのがじゃんじゃん送られてきてて。

うわあ、またやっちまったあ!

すげえご迷惑おかけしたんだろうな。

容易に想像でける感じになった。

 

 

。。。

 

 

重い二日酔いを抱えつつ。

出勤の準備をする。

 

ふと、昨日の飲み代、ちゃんと払ったんだろうかってのがよぎって財布を見ると。

札が1枚もなかったので。

 

よしんば、足りなくてサトさんによけいに払わせちゃったとしたら申し訳ないこと山のごとしだが。

最悪、身ぐるみは剥いだし。

次の機会にお返しすればいいのかなとか、頭を高速回転しつつ。

 

目の端に気になる光景が入った。

財布の札入れに、パスモ定期がある。。。

 

ハッとなって、昨日履いてたズボンの左ポッケをまさぐったら。

名刺入れ(定期入れ)がない。。。

 

ガビーン。

やっちまった。。。

 

 

その名刺入れには、歯医者の診察券も保険証も入ってる。

いちばん困るのは、職場のビルのカードキー。

きょうは、じぶん以外のひとたちはみな朝から打ち合わせ&ランチョンミーティングなどと嘯いて、15:00帰社って前日に訊いてた。

 

つまり、15:00までキクチはオフィスに入るすべがないし。

カードキーを紛失するのはこれで二度目だ。

超絶後ろめたい。

 

とりあえず、ソッコーで会社のLINEにその旨を報告し。

頭がガンガンしてるので、13:00にアラームをかけて二度寝を決め込む。

も、全然ねむれねえ。。。

 

 

ってのは、百歩ゆずってどうでもいいとして。

そもそも、何で定期券だけお財布に入れてあったんだぜ?

 

そんだけ酩酊してたら、定期入れからわざわざ定期券だけ取り出すなんて。

こまけえ芸当をするはずないし。

結果論的に「定期券が救われた」的にはファインプレーなんだけど。

 

何で? どうやって?

わざわざ定期入れから定期券だけを取り出し、お財布の札入れに格納したんだぜ?

「ぽまいはこれから、定期入れを紛失するのだ!」って予知してたとしたら、キクチはとんでもない能力を秘めてたってことが判明しちまう。

 

定期券の謎すぎるミステリアスと

保険証とカードキーを紛失したことがないまぜになってパニクりつつ。

もう1回だけつづく。