某月某日。
おしごとのあと、職場からおうちまで走って帰ることにした。
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「走って帰ることにした」ってえと急きょ決まったていだが。
おうちまで走って帰るのってだいたいつらいことだから。
前の日の夜から「あしたは走って帰るぞ！」って一大決心をもって臨んだし。
なんなら、ほんとうは前の日に走って帰る一大決心をしてたのに。
魔が差して挫けたので、「きょうこそはやっとかないと今週ずっとタスク未達成をひきずって憂うつなままだ」ってんでそうとうな一大決心をして臨んだ。
「一大決心」て何大決心だぜ？ ぐらい多Sugi！
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走ると、頭の中がほどよく整理されてリフレッシュできていい。
みたいなこと、よく言われてるじゃないすか。
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奇しくもその日は。
おしごとで数年に一度級の超絶理不尽な目に遭った。
言われてることがワケワカメで怒りを通り越して悲しくすらなってきておった。
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ってことはですよ。
逆に言えばその。
「頭の中がほどよく整理されてリフレッシュできていい」
とやらの、走る絶好のチャンスハズカムってことじゃないすか！
あっちからの「頭の中がカオス」線とこっちからの「走る」線が、いまここで絶妙に噛み合ったみたいな。
ジョーダマチャンネーとキクチだったら、いくらキクチがキモかろうと、この線と線が織りなす吊り橋効果でワンチャンお付き合いできちゃうんじゃね？ みたいな。
（ああもう、いちいちわかりづれえなあ）
ってんで、けっこう意気揚々と走りに出た。
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らば。
走ってる間は、（キクチが走り慣れてないからなんだか）走ることに必死だからあんま複合的に複雑なことは考えられなくて。
「あの理不尽なんなの！？」
「おれの落ち度、どこにあんの！？」
がぐるぐるぐるぐる回ってるだけで。
バターにいつなるの？
ムカツキのぶぶんがどんどん煮詰められてくだけで。
「こういうときには走ると逆効果だぜ」
って確信した。
ござる。
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おもいかえしますれば。
むかし、ブログ周辺でめんどくさいことになったときも。
考えるだけ時間のムダだからスカッと走って忘れちゃおうって目論んだらば。
今回とおんなじループになって、時間のムダが煮詰められただけっていう結果におちいったんだったっけな。
小さなループとおっきいループ。
学習機能ってナンデスカ？？？
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あああ、そうなんだよおお！！！
だから「そういうときこそ走ると頭の中がほどよく整理されていい」なんてとんだ嘘っぱちで。
「夜に爪を切ると親の死に目にあえない」
ていどのただの迷信、都市伝説なんだよね。。。
だから走っていいことなんざ、ひとっつもねえんだよ！
（↑極端から極端に考えが振れたくてしようがないお年ごろ）
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。。。
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しかしして。
走り終わってお風呂に入り。
サッコンの「フッキン」「ウデタテ」に並ぶ超絶ルーティン。
「念入りな泡立ておよびていねいな洗顔」をしてると、とつじょ降りてきた！
頭の中がほどよく整理され、リフレッシュされるやつ。
理不尽に対する、てめえのスタンスはこれじゃん！ のちょうどいいやつが固まった。
。。。
走ると頭の中がほどよく整理されるらしいっす。
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あ、全然関係ねえけど、コレ（↓）きょう発売日だった。
編集オンリーでひさびさにがっつり絡んだ単行本。見本ができたのでこれを肴に飲み行きてえなあ。 pic.twitter.com/ON3x6Jdsxl
— キクチヒロシ (@rFsPIZFyucNM3Z2) 2022年9月30日
余談としては。
初校を戻したころ。
「サステナビリティとかサーキュラーエコノミーとかいういかにも耳触りのいい言葉を流行のファッションとしか捉えていないようなひととは明確に一線を画した本をつくりたいんです」
オンラインの打合せで著者がいきなりそんなんようなことを熱く語り出したのを聞いてて。
こちとらもそれに応える仕事をしようと燃えたし。
実際、そういう仕上がりになっているはず。
