どなたかがお子さんに。
「おかあさんには内緒だぞ」って追いおこづかいをあげた。
ってエピソードを読んで思い出した昔話をほざく。
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ムスメっこが小学生ぐらいのときまで。
ムスメっこがにょうぼうの買い物についてってお菓子を買ってくれるってなっても。
「選んでいいお菓子は1つだけ、100円まで」というルールがあった。
てめえのプリンやおまんじゅうやポテチはいつも余裕で100円を超えてたんだが。
それはケチとかじゃなく。
しつけというか、心の底からムスメっこのためを想って、教育としてあえてそうしてたんであろう。
と、当時も今も解釈しておる。
そうとう善意寄りで。
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かたや、厳格な父は。
おぼっちゃまくん風に言えば「よーしゃなくきびしか人ぶあい」は。
しつけも教育もへったくれもなく。
ただただ、ムスメっこが喜ぶ顔が見たいというだけの理由で。
100円を超えてもぜんぜん余裕でお菓子を買ってあげてて。
ムスメっこも味を占めて。
厳格なクソ父親と買い物に行ったときは100円超えてもいい、みたいなことが刷り込まれておった。
ある意味における、しつけの成功。
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保育園の年中さんぐらいのころだったっけな。
ムスメっこをお迎えに行って寄ったスーパーで。
その日、ムスメっこはほしいお菓子が2つあって。
どうしてもどっちかひとつを選べなくて。
棚の前で立ち尽くしてずっと迷っておった。
「この選択を誤ったら、あたちのすべてが終わる」
ぐらいの悲愴な面持ちでもって。
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よーしゃなくきびしか父親は見かねて。
「きょうは2つとも買ってあげる」ほざいた。
「でも、これはななちゃんとパパだけの秘密」
「ママにはないしょね」
「うん!」
すんでのとこで絶体絶命の危機を脱したwムスメっこ。
お顔がパーっと明るくなり。
あきらかにアガりきってるごようす。
帰り道でずーっと、おうたをうたっちゃったりなんかしてね。
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。。。
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帰宅して、ご飯を食べさせてしばらくすると。
にょうぼうも仕事から帰ってきた。
ウッキウキで玄関にダッシュするムスメっこ。
「きょうはねパパがね、お菓子2つ買ってくれたの!」
「ママにはぜったいにないしょだよって!」