前エントリーをものしててさらに思い出したんだけど。
なんでぼくらが「かまぼうこ」にそこまで湧き立ったか?
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「かまぼうこ」が発覚したのは14年ぐらい前。
それをさらに数年さかのぼる結婚する前。
ななちゃんは当然生まれてないから、
20年ぐらい前のことである。
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ある日。
「モスで『おしるこフェア』やってるらしいぜ!」
ってんで、永福町のほうにあるモスバーガーにダイブした。
「おしるこ2つ!」
猪熊悟五郎かってぐらい敢然とオーダーし、
席に座って、まんじりともせずに待つ。
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マツコと数分(←ごえもんさんなてい)。
店長さんらしき年配のおじさんがお椀に入ったおしるこをお盆に乗せ、ぼくたちあたしたちの席に近づいてくる。
「お待たせいたしました!」
「こっちのほうが、おーしるこです!」
ギャグ風味とかおちゃらけ要素、ビタ一文なしでw
「こっちのほうも、おーしるこです!」
やっぱりギャグ風味とかおちゃらけ要素はビタ一文ない。
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おーしるこを堪能し。
帰り道で、店長さんの「こっちのほうがおーしるこ」をめいっぱい反芻す。
(「おーしるこ」もさることながら、「こっちのほう」ってのもなかなかひっかかるw)
なんつうのかな?
キクチは接客業をやったことないから。
客商売のなんたるかはよくわかんないけど。
店長さんが「おーしるこ」って持ってきてくれた楽しそうな感じが。
客を喜ばすだけでなく、じぶんら自身もちゃんと楽しんでる。
っていうのが客に伝わることで。
客もなんとなく、うきうきしちゃうんであろうか。
(日本語へたっぴいぇ。。。)
みたいなことを、ちょっと考えちゃったりして。
たぶん「かまぼうこ」の源流は、あの、永福町のほうにあるモスバーガーの店長の「おーしるこ」なんだよね。
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あと。
15年以上、キクチはおんなじ通勤経路なんだけど。
数年前までいた新宿駅のホームの駅員さん?(男性)が、ある意味においてチョートンガってて。
「まもなく13番線に電車が参ります」を
甲高い声で、すんげー楽しそうに言うのね。
「まもなくっ、じゅう、さんっばんっせんにっ!」
「各駅停車、千葉ゆきが。。。まいりまーーーーす!!!!!」
おれ、すげえファンだったんだけど。
気づいたらここ数年、その人の到着アナウンスを聞いてない。
たぶん、とっくに定年退職なさっちゃったんだろうね。
声の感じ的に。
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なんつうか、楽しそうすぎるっていうか。
いい意味で「この人、一生出世とかしないんだろうな」
みたいな感じが、たまらなく魅力的で。
「じゅう、さんっばんせんにっ!」
とか、もうね。
だって、総武線なんて1日、3分とか5分おきに13番線に到着しつづけるわけでしょ。
それを、キクチが知ってるかぎり、毎日いつもおなじてんしょんとか。
前日に飲みすぎちゃったり、奥さんに死ぬほど怒られたり、娘さんに冷たい態度をとられて凹んだことも数かぎりなくあったろうに(妄想)。
メンタルっていうか、プロ意識すげえわ。
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というわけで。
「かまぼうこ」→源流→「おーしるこ」→源流→「じゅう、さんばんっせんにっ!」
ことほどさように、物事はそれぞれの要素が複雑に絡み合って成り立っておる。
(↑いいオチが見つからないからもっともらしいことをほざいて逃げる)