キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

お約束の形式美、みたいなこと

「お約束」ってあるじゃないすか。

 

表彰状授与で、表彰状を逆さに持って

「ジョーショーヒョー」ってボケるビートたけしとか。

 

「きょうも暑いですね?」

「ソーデスネ!」

「それではおともだちの紹介を。。。」

「えええええっ!」タモリみたいな。

 

 

ぼくたちあたしたちショミンの生活も

お約束であふれておる。

 

午後なのに「おはようございます」とか

朝一番で元気モリモリなのに「おつかれさまでーす」とか

初対面なのに「いつもお世話になっております」とか

 

「あんなにラストスパートがんばれるんなら、最初からもっと均等に速く走りゃいいじゃん?」とか。

並盛りのごはんとか。

 

「押すなよ、ぜっっったいに押すなよ!」とか。。。

 

 

ダチョウ倶楽部をはじめてテレビで観たのは中学のときだったか、高校のはじめだったか。

「つかみはOK!」というギャグを聞いて、「この人たちは何てシステマチックなんだろう?」っておもった。

今風に言うと、言語化。

 

 

お笑い芸人が出てきて、まずつかみをやって場をあたためて本チャンのネタを展開しはじめる。

という流れるような流れ(日本語ぇ)がふつうにお約束としてあるなかで。

 

わざわざ流れをとめて「つかみはOK!」っつって、次段階?に進む。

ソレ言っちゃうの〜!? 的な。

 

あまつさえ、それ自体をギャグにしちゃう。

そういうシステマチックな感じが、逆に?斬新で。

 

 

「聞いてないよー!」も

「どうぞどうぞ!」も

「訴えてやる!」も

目の前にセクシーなチャンネーがいるときの「ムッシュムラムラ」も

「足で地面を叩きつけると、その反動でまわりの芸人がみんなピョンってなるやつ」も

「ボクシングの試合直前みたいにすげえ近寄ってガンとばし合ってるうちチューするやつ」も

 

ダチョウ倶楽部のお笑いは全部システマチックで。

お約束を極限まで形式美にした感じで。

 

そのダチョウ倶楽部でずっとフロントマンを張りつづけたのが上島竜兵だった。

 

 

キクチとか、クソシロートのキモブサおじいさんのくせに

ナニコウ、中途半端にお笑いを語ってんだろうな!!!

 

 

朝、上島竜兵がいなくなったという報をうけたときの。

言っちゃうといままで、とくだん上島竜兵に思い入れてたわけじゃないのに。

キョライしたこのとてつもない喪失感って、なんなんだろう?

 

ぐらい、ダチョウの存在やギャグってカラダの奥底まで浸透しちゃってんだろうな。

おそらく、それはキクチにかぎらず。

 

なぜか悲しいとか残念ってよか、すごく悔しいのよね。

 

 

東名高速の浜松インターを下りるとわりとすぐ。

上島っていう町があって。

高校生のころ「なんで『かみじま』って読むんだ!? 『うえしま』でいいじゃん!」

っておもった記憶を、よくわかんないケドぼうっと思い出した。

(このエピソード、要る?)

 

 

。。。

 

 

ダチョウのギャグでキクチがとりわけ大すきなのが。

食レポとかでやるやつ。

 

「うーん、甘からず」

「かといって辛からず」

「旨からず!!」

(まずいんじゃねーか!)

 

たまににょうぼうと外に飯を食いに行くと。

いまでもかならずこいつをカマす。

お互いに。

なんなら、前段をすっとばしていきなり「旨からず!!」っつってニヤッと笑う。

お互いに。

 

のは、これからもずっとやりつづけるんだろう。