横浜の南のほうにある金沢動物園。
動物園あるあるっていうか。
人気動物はわりと微動だにしなかったり、何なら背を向けたまんまで。
雌カンガルーは1頭たりともお腹の袋に子カンガルーを入れてないばかりか、10頭ぐらいが示し合わせたようにほぼ動きもしないし。
タンチョウヅルはずっと片脚で立っててすげえとおもったけど、網で囲われてもいない完全な野外なので。
「本気出して飛べばよゆうで脱走できるだろうに、何でしないんだろう?」しか考えられなかった。
あとビビったのは、ニワトリが展示?されてあったこと。
ゾウとかキリンとかサイとかカンガルーっていう打順のなかに、ニワトリってすげくね?
1番イチロー2番大谷3番松井4番清原ときて、なんで5番はキクチなの?感ある。
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金沢動物園の一番人気といえばオセアニア区のコアラである。
ただでさえ動物園という場所にじゃっかんてんしょんが高めになったキクチ。
コアラ小屋に入るすんぜん、おもいきっていっちさんにコクる。
「実はおれ、生コアラははじめてなんす。。。」
コアラとかラッコが動物園の寵児になった時代には。
キクチはすでに思春期だったので、動物園には行かなくなっておった。
パンダでいえば、ランランカンカンはかろうじてわかりる。
ホァンホァンはドンピシャ世代だが、
トントン以降は新しすぎてもうわかんない。
だいたいそういうニュアンス。
なので、初・生コアラにひとりすげえワクワクしてたのに。
コアラ小屋にいる3匹のコアラ。
みんなこっちにケツを向けて丸まって微動だにしねえぇ。。。
しばらく見てたけど「動いたほうが石になる」とばかりに微動だにしねえぇ。。。
*
やさしいいっちさんが気をつかって声をかけてくださる。
「しようがないからこっちの壁に貼ってある写真で見た気になりましょう!」
そうなんです。でも。
その写真はたぶん「何らかのマーチ」的なお菓子でいままで何度も見てきたコアラと寸分違わぬ構図で。
空想力でどう補完しても「おれっち、リアル生コアラを見ましたぜ!」って気分にはなれないんです。
マジ、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。。。
(つづく)