こないだ、休日の昼下がり。
にょうぼうが何の脈略もなくこんなことを言い出して、ビビった。
「ななちゃん、第一志望だった都立高校に行っててもそれなりだったんだろうねえ」
たぶん学習面のことを指してるんだろう。
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ムスメっこはいま行ってる学校をめいっぱいエンジョイしておる。
イイおともだちもたくさんできたし、部活もつづけてるし。
勉強もそこそこで。
客観的に見て、楽しんでる感がすごいある。
何を言いたいかというと。
にょうぼうがいまさらそんなこと言う?
実はそんなことずっと頭の片隅にあったんだ?
ということが、ものすごく意外だったのだ。
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にょうぼうは。
「こいつはホントにバカなんじゃないか?」
常にいぶかしがるぐらい、ポジティブシンキングで前向きだし。
ムスメっこがそろそろ高校3年生になりなんとする、いまのいままでそんな様子おくびにも出してこなかった。
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いっぽうキクチなんか、ネガティブスピリッツのカタマリ・オブ・ウシロムキニンゲンなので。
ムスメっこの高校受験については、いまだにうじうじしてる。
いまだって「何かの間違いだ」と信じてるフシがあるし。
「誰にも言えないけど実はムスメっこはもとからいま行ってる学校がよっぽど気に入ってどうしても行きたくて、都立入試はわざとやらかしたに違いない」ぐらいのことをおもっておる。
そんなメルヘンでもカマさないと、どの角度から考えても腑に落ちてない。
なので父親・オブ・豆腐メンタルはいまだに。
その学校がある街がトラウマすぎて近寄ることすらできないでいるwww
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まあ、キクチも自称人並みの親だから。
じぶん比、めいっぱい無理して。
表向きはそんなことおくびにも出してない。
でもその。
あの日あの時のことは。
にょうぼうもいまだにキクチとおんなじぐらいショッキングだったんだ。
こんな、余裕そうに構えてるにょうぼうが?
ということが、その一言から十二分にうかがい知れて、なんつうかちょっとホッとした。
その「ホッとした」ってのは、傷を舐め合える的な意味じゃけしてなく。
「キクチが必ずしも大げさすぎたわけじゃなかったんだー」ていう確認と。
「このひとも人並みの親としての想いを持ってたのね!?」っていうクリビツテンギョーとでもって。
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他方。
なんつうか綺麗事でも負け惜しみでもなく。
2年経って、時の流れとともにじぶんのなかでもちょっとあの事態にこなれてきて俯瞰してみると。
結果的にいまのこの環境はムスメっこにとってのベストだったのかもしれないっておもいはじめてもいる。
おべんきょう的な鶏口/牛後?みたいなこともあるし。
ほか、もろもろ全部。
たぶんに「住めば都」的なことなのかもしれないケド、もう2年住んじゃっててそれがムスメっこなりに都だったんだとしたら、それでいいんじゃね?っていう。
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まあ、このエントリーは。
にょうぼうがそんなことを口走ったことにビビったってのを言いたかっただけなんだが。
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。。。
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奇しくもその前日。
キクチはオンラインウタゲで酩酊してあんま覚えてないんだが。
お酒を取りにリビングに降りてったら、
ムスメっことにょうぼうがいろいろ話し合って、3年生になったら通う予備校をココに決めたってことを報告されて。
それは最初のころ、「ここがいいんじゃね?」ってキクチが言ったとこと一致してたから勝手にちょっとよかったなっておもったおもいましたとさ。
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あ、いらねえ情報をぶっこむと。
去年の12月ぐらいから毎日、山のようにいろんな予備校や塾から勧誘のDMが来てて。
「模試の結果から、このクラスに認定してますんで」ってクソ大きなお世話だよみたいなやつから。
よしんば模試を受けたとこならわかるけど、そうじゃないとこからもいっぱい来てて。
「個人情報ぇ?」ってなったし。
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サッコン、法改正があって。
「18歳で成人」ってなったじゃないすか。
ムスメっこの代がその第一号世代で。
だもんだから。
夏頃からDMがわんさか来てた。
成人式に向け、美容院とか貸衣装屋とかから。
んで、去年の暮れだったかな?
「成人式を従来どおり20歳でやるか18歳でやるかは、各自治体の判断に任せます」という大本営発表があって。
超絶ビッグシティ狛江は、「成人式は従来どおり20歳で」という判断を下した。
それから美容院や貸衣装屋からのDMはピタリと来なくなった。
個人情報ぇ?