今週の後半、夏休みをとって家族旅行に出かけた。
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あ、「夏休み」ってのは去年と同様なロジックで。
別に「おれ、仕事忙しいっす」自慢をしたいわけじゃなく。
毎月のルーティン仕事の締め切りが15日なので、今年もお盆休みがつぶれて。
以後なんとなく代休をとりそびれてた結果、
「このままじゃ年が明けちゃうぜ!」
ってなっただけってのと。
にょうぼうはちゃんとした?社会人なので。
夏休みをとるタイミングをうかがってたってのと。
ムスメっこが期末テストが終わって休みになり。
あとは終業式まで随所に登校すりゃいい
っていう親に言わせりゃ私立特有の「その分の金返せ!」的な状況になった。
ってのの三位一体な感じで。
休みがかみあって。
今年は栃木の鬼怒川温泉にGOすることにした。
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あ、1年に1回ぐらいなるべく行くようにしてる家族旅行。
2大テーマは「温泉に入る」と「城めぐり」で。
家族旅行はもうかれこれ15年ぐらいつづけてるんだが。
キクチは温泉っていうか共同浴場があんますきじゃないので。
(だってしょせんお湯でしょ)
名だたる温泉地、すべてホテルの部屋のシャワーで済ましとった。
たとえば、石和とか秋保とか別府とか道後とか有馬とかあわらとか由布院とか、とかとか、全部内湯のシャワーで済ました。
あまりにもキクチが温泉=共同浴場に行かないんで、10年ぐらい前、「ひょっとしてダンナはそんなにじぶんのモノに自信がないの?」ってにょうぼうが真顔で訊いてきて、心の底から戦慄を覚えた。
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かたやもういいかげん、いいオトナになってきたから。
「へんな意地はってるのもどうなんだろう?」
っておもいなおした。
いまは変哲もない平日だし。
ほかのお客もいやしねえだろうから。
ちょっと、禁忌を破るっていうか。
「ついに、キクチが、温泉に入った!」
的なことを今回の目玉にしようって。
いや、目玉ったって家族内とか、小せえブログネタとか。
そんなん程度なんだけど。
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いっぽうで、そういう取るに足らねえ、小せえ小せえことであればあるほどある意味おもろい。
みたいなこともあるよねってんで。
今回こそは温泉に入る気満々で、鬼怒川に鬼苦血が臨んだわけだが。
(「鬼怒川」の文字面の威圧感にノッてみたものの)
(おもいついたときほど、まったくおもしろくもなんともねえな。。。)
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ちょっと遅くなったホテルのチェックイン。
たどり着いたら駐車場がほぼ満車という盛況っぷりで。
リタイア後のジジババ集団はいるかもな?ってちょっとは覚悟してたケド。
若いカップルも、おれらぐらいの家族もわんさかおる。
コロナの隙間でみんなこぞったんだろうな?
考えることはみんないっしょだな!
ってんで、キクチの温泉デビューは来年以降に持ち越しとなった。
そんで今年も自室のシャワーで済ませたんだが。その内湯の備え付けのボディソープが温泉にあったのとおんなじやつだったらしくって、じじいのくせに内湯のくせに、キクチはチョーいい匂いを発してたらしいぜ!
あ、モノに自信がないわけではない。
。。。てえと、ニュアンスがだいぶん違えな。
まるで、トガーさんバリに自信がある、あるいは自信があるようなふるまいをする。
みたいな感じになってややこしいな。
あのう、自信のあるなしじゃなく。
たんじゅんに共同浴場のフインキがあんますきじゃないってだけで。
映画館で映画をみるのがものすごく苦手なのは。
じぶん的に「あきらかにそこじゃねえだろ!」
って場面で、一定数のウケてる客がいるみたいなとこ。
その感じがいたたまれないっていうかガマンでけない。
というニュアンスと似てる。
わかりづれえすか?
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っていう、2大テーマのうち。
「温泉」っていうにょうぼう子供の願望は鬼怒川で満たした。
いっぽう「城めぐり」的な見地では。
今回の釣果は、足利学校、唐沢山城跡、宇都宮城址の3つ。
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あのう。
城にビタ一文興味のないひとからすっと。
「ファッ!『学校』てwww」
かもしんないが。
足利学校ってのはちゃんと日本百名城に含まれておって。
唐沢山城は「続日本百名城」っていう。
ちょっとコウ、モノマネ四天王ブームに乗じて「女四天王」をつくりました!
松居直美感ってえの?
的なバッタもん感満載なこじつけっぷりだし。
宇都宮城はむりやりこじつけた「関東七名城」って称号しか得られてないんだけど。
ここだけの話。
キクチは山城萌えでもあるので。
唐沢山城にはそうとうびゅんびゅん萌えましたよね。
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「城にはまったく興味ないけど、ネコは大すき」
みたいなひとに媚びるとすれば。
唐沢山城で、駐車場から山頂?の唐沢山神社まで登ってく間に。
チョー、かわいいネコがすんげえ現れっから!
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ネコにビタ一文、興味ないし、なんならネコアレルギーなキクチですら(体質的に鼻水とくしゃみが止まんなくなるの)。
ネコ魔界に引き込まれんばかりの連続登場攻撃と、「うにゃーん」山びこ打線に「ネコチョーかわいい! ネコ飼いてえ!」ってなったぐらいだから。
だって、おれらが通りがかったら、すげえ急斜面、義経の鵯越(ひよどりごえ)みたいなのを、「お待ちしてましたー!」みたいな感じでシャーーーーって下りてきて。
で、ネコ特有のどうでもいいんっすよなていで、にょうぼうとかななちゃんとかおれの足の間をすりすり通り抜けてくんだぜ? そんで100mぐらいずっとついてくる。
これって無視するの『ザ・ガマン』なの? 的な?
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それはキクチ家族が例外的に洗脳を受けてたわけじゃなくって。
たとえば。
キクチ家族が山頂めざして上ってたとき。
前?上?から激アツラブラブカップルみたいなしゃらくせえひとたちがトイメンから下りてきたんだけど。
女性がやさっしい声で口ずさんでんの?
「チュール、チュールちゃおチュール♪」
遠くからチュールチュール聞こえるなってんで、耳を澄ましつつそっちを見やったら。
女性の足元をネコがすりすりしながらずっと随伴してて。
その女性はおれらの存在に気づいたけど、おかまいなしに、もう止まんなくって。
「イナバちゃおチュール」のCMソングを最後まで歌い上げましたからね。
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って、何の話だったっけ?
うにゃ〜ん。
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。。。
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あ、そうそう。
家族旅行にはもうひとつ。
「コーモンめぐり」ってのもあんだけど。
(高校野球大すきなキクチが)
(旅先の名門校を訪ね、校門を激写するっていう一生を賭けたひそかな趣味)
10年ぐらい前、名古屋(岐阜・愛知)を訪れたとき。
尾張って、信長秀吉家康っていう戦国時代の三英傑がいるように。
名だたる城のるつぼじゃん?
(城めぐりってのはそもそもにょうぼうの趣味ね)
そんで、運転手たるキクチがコーモンをかぶせようとして。
名古屋(岐阜・愛知)って、名門校のるつぼでもあるから。
そっちもいっぱい回ろうとしたら、珍しくにょうぼうがブチギレて。
「県岐阜商に行くのにこんなに迷ってんじゃーん!?」
(立体交差をミスってあさっての方向に行っちゃった)
「もうそんなん、あたしはどうでもいいから腹減ったし」
「早く、岐阜城に行けよ!」
にビビりまくって、以後。
「コーモンめぐり」は、朝、キクチが旅先で2日目とか3日目の朝、ジョギングしながらひそやかに回ればいいっていう格下げを受けた。
なので、今回、クルマを走らせてたら右側におっきい学校があって。
「作新学院!」ってなったんだが、家族的には無視だし。
ラーメンとか厄除け大師目的で佐野ってとこに行ったのに。
「佐野日大!」って言い出せなかった。
ので、コーモンめぐりは不発であった。
着替えとかシューズとか、さんざんリュックをパンパンにしてったのに、ねむくって朝、ジョギングもしなかった。
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何の話だぜ?
表題は何だぜ?
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で、ですね。
最近、無神論者なキクチが熱烈に信仰してるのは「モコちゃん」で。
(そらさんとガンプさんの新生児な)
それはもはや、宗教的であると言ってもよい。
今回の家族旅行でも。
赤ちゃん連れとかがやたらと目についたんだが。
それって今回、赤ちゃんがずば抜けて多かったってわけでもたぶんなく。
モコちゃんを触媒として、キクチがやたら赤ちゃんの存在に敏感になった。
みたいなロジックで。
街々だとか、宿の食堂だとかで。
やたら「あれはモコちゃんかな?」
赤ちゃんを見るたびにほざいてて。
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にょうぼうも。
そんだけまいんちモコちゃんモコちゃん言ってるから。
とうとう最近「きょうのモコちゃんの写真はあんの?」
言ってくるようにまでなって。
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1日目、慣れないクルマの運転をしまくって(じぶん比)
やっとホテルに着いて、スマホを操って。
「んだよお!」
「きょうはガンプさんはLINEよこさねえし」
「そらさん、ブログ更新してねえじゃんかよ!」
逆ギレするぐらいだった。
(キクチのモコちゃん写真源は)
(ガンプさんがよこすLINEと)
(そらさんのブログに貼られてる画像が命綱)
ぐらい、モコちゃんに飢えてて。
軽く、禁断症状みたいになっておった。
本題。
だけど、長くなったからつづく。