いま、局所的にホットキーワードになってる「きれいごと」。
局所=NHK朝ドラなんだけどな。
この言葉の意味、キクチはよくわかってなかった。
ってだけの話なんだけどな。
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「また朝ドラの話かよ」
「『おかえりモネ』なんか興味ねえよ」
かもしんないが。
まあ、聞いてくださいな。
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いちおう『おかえりモネ』における
「きれいごと」の背景をすげえ粗くかいつまんどくと。
漠然と「人の役に立ちたい」という気持ちを持ってたヒロインのモネ。
気象に興味を持ち、難関の気象予報士試験をパスし。
東京の気象予報会社に就職して。
朝の情報番組でお天気お姉さんを勤めるなど、活躍すること3〜4年。5年?
マクロ的な?テレビのお天気お姉さんではなく。
気象の知識を、より地域に密着した形でもって活かしたいと考えるようになる。
そして、地元気仙沼へ。
「地元で人の役に立とう!」いき込む。
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が、5年半ぶりに戻ってきた気仙沼。
地元の人たちの眼は冷ややかだった。
「東京で順風満帆に活躍してたのに」
「なんでそれを捨ててまでわざわざ帰ってきた?」
幼なじみの漁師・りょーちんが飲んだ勢いで?言う。
「ショージキ、やってることがきれいごとにしか見えねえわ」
(個人的に、それは言い過ぎでしょ)
(おめえさんざんいままで、精神的にモネに寄っかかっといてな)
(かつてフラれた腹いせ?とか)
(こんなこと言っちゃアレだが、「震災でモロに被災した辛いボクちゃん」を錦の御旗にしすぎてやいませんか?とか)
(親しいからって何言ってもいい=超絶甘えてんじゃねえよとか)
(おめえソレ甘えすぎてるんだろうけど、人間関係的にその後よっぽどフォローしねえと修復できねえぞとか)
(いろいろおもうが、それだけで1エントリーできそうなので措く)
(興奮しちった。。。)
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地元のコミュニティラジオで気象情報のDJ?を始めたモネ。
ある日、地元の女子中学生がモネに尋ねる。
「どうして気象予報士になろうとおもったんですか?」
モネは答える。
「人の役に立ちたいとおもって」
女子中学生が豪速球を投げ込む。
「なんか、きれいごとっぽい」
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あらすじクソ長くて
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!
本題に戻る。
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。。。
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あらすじに沿うと。
モネに投げかけられた「きれいごと」は
たぶん、「理想主義すぎる」とか「現実がまったく見えてない」って文脈じゃないすか。
ひと昔前の「定年後は田舎暮らし」みたいな。
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でも、モネって。
お天気お姉さんとしてテレビにレギュラー出演してて、それなりにちやほやされてただろうに。降りて。
将来有望な医者がいいなずけにいるのに、結婚を一時保留して。
要するに、相当な程度まで人生のいいレールに乗れちゃってるのに。
それをすべて投げ打ってまで「人の役に立ちたい」想いひとつで地元に帰って貢献しようとおもう。
ぐらい、かなりの覚悟で臨んでるのに。
あまつさえ、地元での活躍の地盤ゼロ状態で。
それを「きれいごと」ってどういうことなのかな?
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ってんで、辞書的な意味を調べてみたらば(↓)。
きれい‐ごと【綺麗事】
〘名〙
① 手ぎわよく美しく仕上げること。また、よごさないできれいにすますこと。
② 現実を無視して、表面だけを取り繕うこと。体裁を繕うこと。また、体裁ばかりで現実味のない事柄。
③ 手などをよごさないですむ、楽な仕事。
よけいわからんちん。。。
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強いていえば②が近いのかもだが。
全然ちげえ。
体裁だけを取り繕ってるわけじゃないじゃないすか?
じゃあ、なんだろう?
りょーちん、地元の女子中学生と
2度も「きれいごと」を用いるってことは
脚本家さんがこの言葉にある想いを込めてるんだろうし。
この脚本家さんの腕はそうとう確かだってことはわかってるから。
市井の川端に転がってるみてえなキクチが
クソえらっそーに「辞書的には」ナドトあげつらうまでもなく。そんなんとっくに踏まえてるんだろうし。
たんじゅんに、今後の展開にwktk。
。。。最近キクチ、感想が安すぎる!
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かたや。
「きれいごと」の何たるかはわからんが。
ある行動がきれいごとから発してるとして。
「きれいごとの何のどこがいけないの?」
とは、おもう。
よしんば「人の役に立つため」が
「人の役に立ってるじぶんのため」だとしても
それの、何のどこがいけないんだろう?
とは、おもう。
(「人の役に立つ」ってえと大仰かもしんないが)
「ヒトサマをちょっとハッピーにできた」うえに、それによってじぶんもほんのちょっとハッピーになれるんならソレ、サイコーじゃん!と。
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「きれいごと」ってなんすかね?
話が観念的すぎますかね?