いまやってるNHKの朝ドラがすきすぎて。
とくに「きょうのはいいな!」っておもったら
昼とか夜の再放送も観ちゃったりしてる。
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なんなら、入手できるかぎりの情報を仕入れちゃってて。
朝7:30からのBSの放送→ツイッターの「#おかえりモネ」を追いながら観る。
朝8:00からのNHKの本放送→主観だけでじっくり観る。
ということがルーティン化しておる。
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いっぽうで。
いまやってる朝ドラ「おかえりモネ」は
朝ドラ比、視聴率的にはちょっと奮ってなくて。
そうなると、アンチ?の声も大きくなる。
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あ、いや。
キクチは脚本も役者もいちいちだいたいすばらしいとおもってるので。
どうしてもひいき目で観てしまうのだが。
できるかぎりの情報を仕入れている以上。
アンチ?批評?的な声も多く目にするもので。
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そういういのでいちばん多い2つが。
「暗い」と「ご都合主義」
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「暗い」に関しては。
キクチは暗いとはおもってなくて。
よしんば暗い部分があったとしてもそれは
必然的にとか性格的にそうなってるだけのことで
むかしのフランス映画みたく
「のべつ陰鬱としてるのが芸術表現」
ってわけじゃない。
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っていうか、ですね。
その「暗い」ってのは。
たぶん、ヒロインの思考とか物腰が静か/おとなしいってことなんだろうけど。
たしかにかに、朝ドラのヒロインって。
逆境にめげず、いつでも元気デース!
挫折しても騙されても、前向きデース!
そんでもって、それまで誰も成し遂げられなかったようなこと、シマース!
みたいな感じだけど。
はたして、そんな超絶陽キャに、
ショミンは感情移入でける?
勧善懲悪のウルトラマン観てれ!
って話じゃないすか。
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はっ!
ひょっとして国民の大多数が陽キャなの?
表向きも裏向きもニコニコしてて。
徒党を組んで「うえーい!」ってって
そんで万事、うまくいく。
みたいなことなんなら、
キクチの勉強不足です経験不足です。いいです。
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でも、そうじゃないでしょ?
っていう。
「こうすれば解決する」
ってなるまでには、そんなブライトサイドばっかじゃないし。
嫉妬したり躊躇したり、
あとから考えれば「なんでおれ、あんな暴挙に出たんだぜw」みたいなこともあるはずなわけで。
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そこらへんの暗部?も
包み隠さず、ゼツミョーに。
ごく、たんねんに描いてる「おかえりモネ」が
たぶん、すごくすきなんだとおもう。
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ヒロインの妹のみーちゃんのいままでの言動は
ものすごくひどいものもあるけど。
震災のときに物理的に気仙沼に帰れなかったモネに
「おねえちゃんは津波みてないもんね」
とか。
みーちゃんの初恋の相手、りょーちんが
あきらかにモネのことがすきで。
それを知っててムキーってなるみーちゃんとか。
モネのボーイフレンドの菅波に対する
ムダに嫉妬を煽り立てる八つ当たりとか。
でもそれはそれだけ姉に気を許してる/信頼してるってことの裏返しで。
妹なりの「そういうこともあったよね」の範ちゅうで。
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そういう「妹あるある」を許容でけないんなら、
このドラマ観ててもしんどいんだろうなあとおもうし。
つくり手としては商売あがったりっすよ。
みーちゃんは、モネとかにそういう言葉を浴びせたことをいまは深く反省している。
って、今週わかったので、
いいじゃないすか。
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来週からモネは気仙沼に帰るけど。
みーちゃんには幸せになってほしい。
おもう。
こういうのってもう、
キクチも齢だから当事者ってよか
内野聖陽(父親)目線になっちゃってんだろうね。
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そういう物語の紡ぎ方を
「暗い」って言い切れるっていうのは、
ちょっとすごいなツイッターの人たち
っておもった。
おもいましたとさ。
感じ方は、人それぞれ。
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もうひとつ。
アンチ的な意見として「ご都合主義」がある。
おじいちゃんのコネで森林組合に就職できた。
も、そうだし。
気象予報士試験に受かって、ただ東京に出てきたら気象予報会社に就職できちゃった。
も、そうだし。
バイトで入ったのにテレビの気象情報のレギュラーに決まっちゃった。
も、そうだし。
そうしたら、バイトから社員登用されちった。
も、そう。
宮城で知り合いになった菅波(医者)に、東京でバッタリ再会する。
も、そう。
などなど。
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いわく。
じぶんは(気象予報士の試験に受かった以外)何にもしてないのに。
周りのひとがいいひとだったり、ラッキーだったりしただけで。
流れで全部うまくいって。
けっきょく、モネはただただ受け身。
(超絶イケメンりょーちんからもコクられたりして)
それって「ご都合主義すぎじゃね?」と。
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そんなん。
アンチ、ドラマに感情移入しすぎ説www
だってヒロインだもの。
っていうことは措いても。
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あくまであとから物事を俯瞰しての結果論だけど。
結果論として見りゃ、
だいたいすべてのことって「ご都合主義」じゃね?
ご都合主義ってえと
(舞台装置があらかじめそろってて)
万事、うまく収まったニュアンスになるけど。
あとから俯瞰すりゃ、ぜんぶ「ご都合主義」っていえるわけで。
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「これってそもそも」
「じぶんのやりたかったことと真逆だったんだけど」
「やってみたらチョー楽しくて」
「すっかりハマって」
「いまや天職じゃん!ぐらいのことおもってる」
とか、あるじゃん?
で、その。
やりたかったこと(と本人が勝手におもってたこと)から、違う方向に引っ張ってくれたひとって、超絶ご都合主義だし。
「やってみたらチョー楽しかったデース」
「これぞ、天職じゃん!(と感じられマース)」
みたいに帰結するって、超絶ご都合主義以外のなにものでもないじゃないすか。
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関係ねえけど、たぶんだけど。
このクソ辺境ブログをみるようなひとって。
マラソンをがんばってるとか、その周辺のひとが多いんだろうけど。
あんたらほぼみんなが中学生とか高校生のとき
「グラウンド10周」って
罰ゲームでしかなかったわけでしょ?
やでやでしようがなかったわけでしょ?
それがきょうび、やれ。
自主的に丹後のあの高原はどうだったデース!だの
もっと速く走れたいから苦しい練習シマース!だの
10k以下は走ったうちに入りませーん!だの
ほざいてるじゃないすか。
「たのくるしい」に至っては。
マジおめえバカなのか?レベル。
(ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!)
たとえば官九郎さんがある日。
ひさびさに前のめりにオンラインにいらしたとおもったら
「ハッピーな報告したいでーす」があからさますぎるも
ぜーんぶ、ご都合主義といえるわけで。
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なので。
だいぶ前に「この世はすべてプロレスで成り立ってる」みたいなことほざいたけど。
実はおそらく「この世はすべてご都合主義で成り立ってる」ともいえる。
人それぞれの都合ってそんくらい大事。