キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

後を継がれる親の気持ちと継ぐ子の気持ち、みたいなこと

幼稚園だか小学校の低学年のとき。

一度だけ「お父さんの後を継ぐ」とほざいた記憶がある。

 

まあ、特殊技能?がひつような職業なので

早々にじぶんにはその資質が皆無だってわかって。

たぶん、それから二度とそんななめたこと言わなかったんだが。

 

それでも小中学校のときは、書き初めで校内で入選なんかして。

「さすが! お父さんがアレだから!」

なんて言われたのが絶頂期みたいなもんだけど。

 

じぶんにその資質がないことは、誰よりもよおくわかってるつもりだった。

 

 

まあ毎年、3学期がはじまる数日前。

そのころ下宿屋もやってた父の実家の一部屋の、父の仕事場(わかりづれえぇ)。

で、マンツーで書き初めの宿題をやる。

 

そんときの父親は。

いつもの、「飲んでカラオケ唄って下ネタ炸裂さしてゴキゲン&子煩悩」な感じとはまったく違う、容赦なくおっかない感じで。

 

そんなんわけで毎年の書き初めの宿題は

やでやでしようがなかったんだが。

 

いまおもえば。

年に一度、ダイレクトに。

「その道のプロ」の表情を見せてくれたことは

とても貴重な経験だったようにおもう。

 

 

ただ、長じてから2人で飲みに行って。

「ソッチに関しては、ヒロシはまったく見込みがなかったよなあ」

って言われたことがあって。

 

そうだよねそうだよね、納得する反面。

 

「でも一度、後を継ぎたいって言われたときは本気でうれしかった」

とも言われて。

そんときは学生だったか結婚した前後かだったからイマイチピンと来なかったケド。

いまはその感じ、ちょっとわかりるような気がする。

 

 

。。。

 

 

無名なキクチ父子と比べるべくもないが。

 

親がある程度以上に有名なばあい。

子が同じ道に進むってのはむつかしくて。

 

特に経営者とか。

スポーツやアートみたいに特殊技能を要するケースは、ホント関心する。

 

本人の資質の量うんぬんは別にして。

「後を継ぎます」ってなったら

かならず親と比べられたり、周囲の期待や興味本位にさらされるわけで。

 

子どものほうにしてみりゃ。

じぶんがなんら不自由なくおまんま食わせてもらえてるのは、その親の資質の高さゆえとも言えるわけで、親のその分野における偉大さってのは幼いころから身に染みてるはずで。

 

 

そういう意味では。

本人にいくら資質があったにしろ。

 

一茂とか克則とか。

あまりにも偉大な親とおんなじフィールドに勝負に行った。

って時点でものすげえ勇敢だとおもうわけですよ。

それでプロにまで上りつめたとか。

 

だってじぶんが長島の息子だったら、野球だけはやんないよね?ふつう。

 

 

田村正和とか中井貴一とか佐藤浩市ってどんだけだよ!っていう。

 

 

。。。

 

 

赤井英和の長男がボクサーとしてプロデビューして。

1RでTKO負けした。

ってニュースに触れて。

 

長男が父親とおなじボクシングの道に進むっつったとき。

赤井英和がボクシングで大事故に遭ったこともあり、奥さんは猛反対したそうだが。

赤井英和本人はものすごく喜んだという。

 

結果は結果として。

そういうのをぜんぶ併せ呑んでその世界に飛び込んだプロボクサー赤井英五郎は、それだけでとても勇敢だなっておもった。

勇敢というのは、いろんなことを思いやれることなんだなっておもった。

おもいましたとさ。

 

というだけの話。

 

 

「赤井英和嫁」ツイッターの大ファンとしては。

きのう、試合前までさんざん更新されてたのにだんまりになって。

さっき、いつもの感じで更新されてたことによかったなあっておもった。

おもいましたとさ。