キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

すげえほっこりした話

このね。

辺境クソブログに最も似つかわしくない表題をあえてつけてみた。

 

まあ、聞いてくださいな。

 

「スーパーやコンビニのレジ袋問題」ってあるじゃないすか。

もともと蚊の鳴くような声量なうえに。

こんなご時世でマスクしてるから、口の動きが見えなくてとっても伝わりづらい。

 

ので。

 

「袋はいらない」ってことを。

なるべくハキハキ言おうと努めてて。

 

いっぽう、何て言ったら明確に伝わるかを模索してるんだけど。

 

 

最初、第1ステージ。

「ダイジョーブです」って言ってた。

そしたらあるとき、「ん?ダイジョーブって何? いるの?いらないの?」的な反応をいただいて。

 

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それは何ていうか。

ひとえにキクチの伝え方がよくなかったと。

 

「柔らかいニュアンスで伝わるであろう」

ってのはあくまで、こちとらの独りよがりで。

たしかにかに。

 

いるのかいらないのか? 何がダイジョーブなのか、わからない。

 

 

ので、第2ステージ。

「けっこうです」に切り替えた。

 

これなら、Noが明確に伝わる。はず。

 

「ダイジョーブ」もそうなんだけど。

出だしの音を強めのカ行にすることによって

より伝わりやすいんじゃないかな

とも思って。

 

わりかし、うまくいってた。

 

 

ところがここ最近。

「伝わってる」ってことに油断して声量が落ちたのか。

滑舌が悪くなったのか。

 

うまく伝わってなかったらしく、

無言で数円足されて袋に入れられようとする

ということが、たてつづいた。

 

そのうちの一度は。

あからさまにリュックのチャックを全開にして

「ここに入れるから袋はいらないんすよ」

を猛アッピールしてたつもりなのに。

 

袋はどうしますか? 訊かれて。

えーーーーーーーっ!?って。

キクチの伝え方、まだ足りなかったんすか?

(そうなのかもしれないよね?)

 

ひととおり落ち込んだりして。

 

 

ので、おととい。

声量を意識的に120%ぐらいに。

滑舌を3割増しぐらいに「けっこうです」

って言ったつもりが。

 

無言で数円足されて袋に入れられようとしたので。

「ちょ! 待って待って待って!」っつって。

(それがビビったあまり、声デカくて一発で伝わったんなら)

(最初からその声量で行けやって、自責したってのは措いても)

 

 

セブンイレブンのナナコカードで

瞬時に精算しちゃったので。

 

取り消そうと店員さんが操作をもぞもぞしてるので。

(これがキクチの小せえとこなんだが)

(ちょっと逆ギレ気味に?)

「ああ。わかったからいいから、そのまんま袋ちょーだい」

とか、クソ生意気にタメグチなんか遣っちゃって。

 

帰り道で、おめえナニサマだよってまた落ち込んだ。

それぜんぶ、キクチおめえがうまく伝えられなかったせいだろ、と。

 

 

「ダイジョーブです」

「けっこうです」

より、強く明確に伝わる言葉。

 

「いらねー!」

 

が、いささか無礼かもしんないケドけっきょく

文字数も少ないし、

いちばん伝わりやすいのかなあ

とか、考えたりもした。

 

最終手段。に近い。

 

 

きょう。

オリンピックの陸上競技は。

 

北口の女子やり投げ決勝。

田中希実(とハッサン!の)女子1500決勝。

男子4継の決勝と。

たぶん、いちばんのハイライトデー。

 

ってんで。

(にょうぼうは3連休前で帰りが遅いだろうからめっかんないだろうってのもあって)

帰り道のコンビニでおさけをせしめることにした。

 

 

ただやっぱり。

「いらねー!」は、にんげんとしてちょっと違うような気がした。

 

どうやってはっきり意思表示をしたもんか。

困りつつレモンサワーを手に取り、レジに向かった。

 

 

2台のレジのどっちかにあたる、2人ぐらいのレジ待ちの行列に接続したんだが。

どうやらキクチのお会計をしてくれるのは

バイトリーダーっぽい風格を出してる20代の女の子。

 

(47ぐらいまで耄碌すっと)

(「20代の女の子」って)

(20代前半なのか後半なのか)

(はたまた学生なのかフリーターなのか人妻なのか)

(すら、もうぜんぜん区別がつかなくなってる)

 

(ってのはどうでもいいな)

 

 

コンビニとかのバイトリーダー的なひとって。

 

いかにもリーダーシップがありそうで。

「ウチの会社で採りたい人材だな」っておもわせられる感じか。

 

サービス・接客がパーフェクトで。

「ウチの会社で採りたい人材だな」っておもわせられる感じか。

 

無愛想だけど、ちゃんと仕事はできて。

「ウチの会社で採りたい人材だな」っておもわせられる感じか。

 

って感じじゃないすか。

 

その女の子は3番目。

無愛想だけど、仕事はすごくチャキチャキできるタイプで。

ただし、無愛想ぐあいはハンパない。

 

ってのは、ひとまず措く。

(えーーー?)

(そんなに滔々と語っといて、措くんすか!?)

 

 

キクチは足りない脳みそをフル回転させて。

脳みそから汗かくぐらい考えて。

ひとつの策をおもいついた。

 

「とにかく、先制攻撃だ!」

 

訊かれてから答えるってのは

けっきょく後手ってことだから。

訊かれる前に答えちゃえばいい!

 

ってんで。

 

レジ台?に500mL缶を置くのと同時に

(じぶん比)超絶声を張って。

「このままでいいです!」

 

 

いつも、すげえ無愛想なバイトリーダー女子が。

表情ひとつ崩さないチャンネーが。

「こんばんは!」

 

マニュアルにはない感じの。

すげえ柔和な笑顔を浮かべて。

 

(コレ。上述で措いた伏線、チョー回収してるよね?)

 

。。。

 

おそらく。

キクチの「このままで!」が。

やっぱり蚊の鳴くような声だったのか。

やっぱり滑舌がよくなかったのか。

はたまた缶をレジ台に置く音とかぶったのか。

 

「こんばんは!」

って伝わってたんであろうでござるぇ。。。

 

 

カノジョはバイトリーダー?だけあって。

 

そういう感じのいい?お客さんには

ちゃんと応えなくちゃっておもったんだろうし。

 

 

いっぽう。なんつうか。

おれもむかしコンビニのバイトしてたことあるから

ちょっと気持ちはわかるんだけど。

 

だいたい、マニュアルどおりに進む接客のなかで。

機械的に金払って品受け取ってくだけの客や、

勘違いした横柄な客が大半ななか。

 

言い方はおかしいかもしんないが。

店員ににんげんとして接してくれるお客さんって

その体温が意外とものすんげえうれしいもんで。

 

じゃないすか。

 

たぶん、そこに。

キクチの「このままで」が

空耳的に「こんばんは」って伝わっちゃった

奇跡のその体温感じられますっぷりに。

 

無愛想なバイトリーダー女子が

おもわず反応しちゃった。

的なことで。

 

 

あ、なんでそうおもったかっていうと。

 

「このままで!」つっただいぶあと。

 

ちょっと営業的じゃないスマイル

の残滓を残しながらレジしてくれたその女子が

「袋はいりますか?」

って訊いてくれやがったからでw

 

おもわず、必要以上にていねいに。

「あ、このリュックに入れるから袋はダイジョーブっすよ」

って、何にも略さず答えちゃって。

 

 

これはブログ的に盛ってんのか。

キクチの気のせいかもしんないケド。

去り際の「ありがとうございました」が

 

なんか、いつものマニュアルな調子とは違う

コミュニケーションきちんと成り立ってますよね的なトーンで。

 

 

それを去り際に。

背中越し、肩越しに聞きながら。

 

「これは間違いなく第一声が」

「『こんばんは!』って伝わっちゃったな」

って確信して。

 

帰り道。

ものすっげー恥ずかしいなっておもいつつ。

これがなんだかものすっげー、気分が良い。

 

 

むりやり表題に寄せると。

これぞ、ザ・「ほっこり」じゃね?

 

へたな脚本家のドラマなら。

バイトリーダーと47おじいの恋バナにハッテンしかねんぜ?

緒方拳のポケベル、鳴りまくりかもよ!

 

なにより、この。

登場人物みんなが誰も損せず幸せになる感。

(ただし、キクチだけはちょっと恥ずい)

ってのの塩梅?

 

そのアンバランスなバランスがもう、たまらねえのよね。

 

 

キクチ、今後、

レジでどうすりゃいいのかな?

 

もう、若本規夫のほうから

(ドラゴンボールのセル、サザエさんのアナゴくんの声のひと)

「若本規夫のモノマネしてるひと」

にあえて寄せちゃうように。

 

英語の「アとエの間」みたいなニュアンスで。

 

あえて「こんばんは!」に聞こえるように

「このままで!」って言えばいいのかな?

こんばんは→こんはんわ→こんのはんはd

みたいな三段活用で。

 

 

コウね。

肝心のオチがいまいちわかりづれえ。。。

 

マジ、ほっこりしたわあ。

 

(でもたぶん、マスクしてるから)

(次、そこのコンビニ行っても)

(そのバイトリーダ女子には)

(「こいつがこないだのこんばんわおじさんである」とは認識されないんであろう)

 

(その感じがまた、なんかいい!)