キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

なんとか30kまで(後編)

前エントリーのつづき。

 

クソ恥ずいけど、レースレポっぽくタイムを載せてみる。

タイムはガーミンベースなので実際とずれてる。トータルで250m。

コースは新横浜公園1周2.5kmを17周。42.5km。

(日産スタジアムのサブトラ(下側の円)をまわって公園(上側の円)をまわる)

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補給はメダリスト(ジェル)を4ケ。

ランパンのポッケに左右1ケずつ。フリップベルトに2ケ。

10k、4周に1ケずつ摂る。

 

あと、500mlの麦茶を2本。

麦茶はコース脇、第3レストハウスの柵のとこに置いとく。

5k、2周に一口ずつ止まって摂る。

 

スマホは持たない。

あるいたら即強制終了。

 

 

目標はサブフォー。

めやすはキロ5'30"台。5k28'00"ぐらいでいけるとこまで。

「できれば530は切りたくない。遅いぶんにはあまり神経質にならないが550はあんま見たくない」

サブフォーペース(540)より少し早いのは、給水で止まるのとトイレに1、2回行くだろうから。

 

くれぐれも特に序盤から前半、「おれ行けんじゃね?」ナドト調子に乗らないこと。

 

 

〜5k 26'16"

最初の5kはよしんば30分でもいいと。

ふだんジョグするとき、最初の数キロはがんばりめでいっても550ぐらいなので。

 

スタートして100mぐらいで、矢吹丈みたく右肩にかばんをつっかけてあるいて登場するmadmadさんに出くわす。

(madmadさんはこの日けっきょく3時間半で走り切った。コツコツ積み重ねられることはやはり最強なのです)

それでてんしょんがあがっちゃったのかわかんないけど、500mぐらいでウオッチを見たらキロ5を切ってる。いかんいかんってペースを落とす。

 

511、521、515、512、517

アドレナリンってすげえな。

 

 

5〜10k 27'06"(53'22")

まだ、ペースが落ちついてない。

(体感はチョー一定でむしろ落とそう落とそうとしてる)

10kで1ケめのジェルをとり、ちょっと精神的に落ちつく。

「あとジェル3ケ分」っておもう。

517、527、536、519、526

 

 

11〜15k 27'45"(1:21'07")

やっとペースがなじんできた。

9:00にいらしたガンプさん、ずんずんさん、madmadさんと2つの円の結びめ付近でスライドしたり遠めに見かけたりすんだが、周回ごとにどんどん離れてってすげえなとおもう。じぶんはじぶんの仕事をしようって言い聞かせる。

530、530、536、533、536

 

 

16〜20k 27'29"(1:48'36")

陣地にいっちさんとかSugiさん、そらさんがいらしてるのを見つけたのはここらへんだったかな。がぜんてんしょんがあがる。

537、532、525、524、531

  

 

21〜25k 29'07"(2:17'43")

20k(8周)で2ケめのジェル投入。

ここからは5kごと、たとえば20kでは「25kまでがんばろう」、25kでは「30kまでがんばろう」というふうに思おうとすることにした。あんま先のことばっか考えてもやんなっちゃうし。

22.5km(9周)でハーフ突破記念にトイレに行く。大して尿意はないがじぶんへのご褒美?と、ちょっと疲れてきたのでリフレッシュのため。戦略的トイレ。なつい。

533、538、650、529、531

 

 

26〜30k 27'33"(2:45'16")

25k(10周)。レストハウスの前でマーマンさんに声をかけられる。

いらしたことにびっくりしたし、うれしかった。

終盤を除けば体力的にも精神的にもいちばんキツいところだったので力になった。

 

(キクチの勝手な思い入れ的には)いままでマラソンを走ってて、赤羽ハーフとかつくばマラソンのいちばんキツいとこでマーマンさんに静かに叱咤されてがんばれたことが何度あっただろうナドトおもう。

 

去年の冬だったか。

ちぎれかけたガーミンヌのバンドにじぶんを重ね合わせて「このバンドが切れたらキクチのクソ草ジョガー人生もおしまい」などと嘯いてたことがあって。

それからわりとすぐ、バンドが完全にちぎれた。ああ、終わった、と。

 

そのタイミングで東京の北のほうにお住まいのマーマンさんが「明日、(東京の南のキワの)多摩川をジョギングするらしい」って風の噂が流れてきて。

何でわざわざ多摩川?とおもいつつ、せっかくいらっさるならお会いしたいなって到着時間をみはからって下流に向けてジョグして、いざ合流したらば。

 

「はいっ」って替えのガーミンヌのバンドを渡してきて。

「きょうの仕事はこれでおしまいw」っておっさる。

いろんな意味が込められすぎ。

 

このひと、こういうことすんだよね。

 

書いてて思い出したら鼻の奥がツーンとしてきたわ。

これだな。

www.kikuchiroshi.com

 

 

とか、いろいろ思い出して「こんな走馬灯が流れるっておれ死んじゃうの?」ぐらいにおもったが、当初、最悪30kまでいけばやめても面目たつかなって考えてたけど。

実際、いまの状態では30kまでいくのだって高く厚い壁なんだけど。

マーマンさんが現れたせいでw「これは絶対に完走しなくてはならない」って覚悟が決まった。

 

あ、11周目、マーマンさんが現れたのにびっくりしたせいでwそのまま公園の周回にいってしまい、次の周回はサブトラを2周して帳尻を合わせましたとさ。

 

529、531、533、527、533

 

 

31〜35k 27'29"(3:12'45")

30kを超えたとたんに、なぜか急に気持ちもカラダも楽になってきた。なんだか楽しい。

しぜんとペースが上がってくる。

ラスト3周(35k)から、ふらっとさんが並走してくだすった。

饒舌なふらっとさんと喋りながら「もう完走はよゆうっす」ってカマすぐらい順調だった。

551、529、531、519、518

 

 

36〜40k 30'34"(3:43'09")

ラスト2周(37.5k)で、いきなり右の膝がシクシクし出す。

いわゆる腸脛靭帯炎とおんなじ症状なんだけど、要するに太ももの筋力不足。

と同時に、共鳴?ハーモニー?って感じでぬーん(右ケツ痛え)も炸裂。

脚をひきずり出し、油断するとキロ730までペースが落ちてしまう。

 

これまでの貯金があるからサブフォーは何とかなるんだろうが、予断は許されない感じだなっておもいはじめる。

523、543、624、609、645

 

 

40k〜 16'20"(3:59'29")

ラスト1周。

じぶんへの叱咤のつもりで「何で呼吸はなんともないのに、脚だけ動かねえんだ?」独りごちたら当然ふらっとさんに聞かれてて「それがマラソンだ」って言われて、そうだよね!っておもう。

 

「そういうときはムリに走ろうとするより早歩きみたいなニュアンスにしたほうがいいんじゃない?」って言われて、早歩きにしたらいくぶん楽になったし、むしろペースがあがった。

 

って考えてみれば、「あるいたら即強制終了」じゃなかったのかよ!

もう時効ってことにしてください!

あるいは完走剥奪?

 

 

一刻も早くやめたいし、わりとサブフォーぎりぎりでここまできて取りこぼしたくないので、「ウオッチ上で42.2kまでに到達したらゴールってことにしていいすか?」ふらっとさんに奏上したら「いいよ」って言ってくれたのに行動がまったく伴ってねえじゃんかとかは、既報のとおり

 

そんで、ちびっことかワンちゃんを巧みにかわしながら、歯を食いしばってゴール。

やり切った感、パねえ。

607、555、417(545ペース)

 

 

陣地に戻ったら、オークさんがいらしてたことに気づいた。

オークさん、新横浜公園といえばだいぶ前、美女ガーの面々にこぎたねえキクチが一人混じっていろんなドリルを教えてもらったなあとか。

オークさんとはじめてお会いしたのって、これもだいぶ前、みそらさんが辻堂でやった30k走にイッチョカミしに、コッコさんと車中デートしたときだったなあとか思い出して。

 

走馬灯っぷりにふたたび「おれ死んじゃうの?」おもったし、オークさんは相変わらず阪神の矢野監督に似ておる。

 

 

。。。

 

 

ってんでエアかすみがうらはおしまいなんだが。クソ長いついでに。

ちょうど4月24日、おたんじょうびに、かすみがうらマラソンの事務局からこんなものが届いた。

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オリジナルマスクケース。

同封の手紙には何やら、「去年も今年も中止になったかすみがうらマラソンに連続エントリーしたひとに送りつけた(雑すぎる要約)」とあった。

 

中止ったっていろいろ手間暇かかってんだから、そんなん気遣いは無用だ。

こっちは勝手にエントリーしてるだけなんだ。

が、ものすごくうれしい。何よりのエアかすみがうら完走賞と勝手に解釈して、大事に大事に使わせてもらう。

 

「何が届いたの?」訊いてくるにょうぼうに。

「かすみがうらマラソンの。。。」

言いかけて声が震えててやばいとおもって、黙った。