キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

離合集散、みたいなこと

むかしむかし。

ちょっとは誰かに読まれたいなとおもってブログ村っていうブログのランキングサイトを見つけて。そのころはわりと積極的にマラソンを走ってたのでマラソンというカテゴリーに登録した。

 

それから1年ぐらい経ってリアルの顔見知りも増え、土日にいっしょに練習したり、レースになりゃ陣地に集まったり、打ち上げしたり、用もないのに平日にいきなり「飲みますか!!」なんつって意気投合して酒場でくだを巻くようになってった。

 

彼らにお会いする目的が、いっしょに走るとかふだん生活をしてるシーンで周りのひととはできないマラソンの話ができるということから、しだいにお酒を飲むお仲間的な比重が高くなり、マラソンの話はいつの間にかどっかにいっちゃったまま現在に至る。

 

 

2015年の東京マラソンだったっけな。

はじめて村のアフターにイッチョカミしてみたらものすげえ大勢のひとがいて、その感じをぼーっと眺めてて「のぶせりみたいだな」っておもった。

「こののぶせりみたいな感じ、とてもいいな」おもった。

 

走ってるからといってランニングクラブとかでつながってるわけじゃない。

ふだん何をしてるのか、どこに住んでるのかわからない。

ハンドルネームでのやり取りだから、おなまえすら知らない。

年齢も性別もバラバラ。

 

そういう、何にも属さない全国各地(じゃっかんの大風呂敷を広げっと世界各地)に散らばってる市井の人々が、「マラソン」とか「ブログ」という名のもとに集結し、ある人はレースを走りある人は声を枯らしてその応援をしたのち、酒を酌み交わす。

そして翌日にはまたバラバラに散らばり、もとの町の風景に溶け込んでゆく。

 

 

それって、ふだんは農民だったり盗賊だったり遊び人だったりサラリーマンだったりする無名の市民が、いくさがはじまるとどこからともなく集まってきて戦い、いくさが終わるとまたしずかーにふだんの生活に戻ってゆく。町の風景になじんじゃってて誰が兵士?だかわからない。

 

みたいなのと、おんなじ感じじゃん!かっけえ!と。

 

 

のぶせり軍団に首をつっこむ理由も人それぞれで。

共通した趣味のコミュニティを求めてだか、タイムの向上を求めてとか、練習方法を検索してるうちにたどりついたとか、あのブログを書いてる人にリアルで会ってみたいとか、たんじゅんに友達がほしいとか、はたまたチャンネー探しとか。

 

いろんな人がいるから、関わりかたもさまざまでおもしろい。

 

 

キクチがいまだにブログを続けてる大きな理由のひとつは、そういう、ブログをきっかけにして出会った人とつながっていたいからだ。

というのは折に触れてほざいてきたな。

 

きっかけはマラソンとかブログだったけど、よしんばそこと関係なくなってもお付き合いしていきたいなとおもうかたはいるもので。

ありていに失礼な物言いをすると、ウマが合う(とこっちが勝手に思い込んでる?)人/おもしろい人で。

 

あまつさえ、この齢になって利害がビタ一文ねえ人間関係ってのもいいよね。

 

 

かたや。

疎遠になっちゃったり、行方がわかんなくなっちゃうひともいる。

 

マラソンやブログからすっぱり足を洗おうとか、仕事や家庭の事情で続けられなくなっちゃったとか、求める方向性が違ってきたからとか、何かトラブったとか。

そういうのはわりと見てきたようにおもうし。

 

なかには理由がわからないひともいて。あるいは理由はわからないけど何となく想像はつくみたいなひともいて。「飽きられちゃったのかなあ」「きらわれちゃったのかなあ」とか「ああ、おれってば切られたのね」なんてしみじみすることもある。

 

なので、いい意味で来る者は拒まず去る者は追わず的なライトなスタンスがちょうどいいし、そういう出入りのゆるゆる加減も込みで、のぶせりのおもしろさなんだろうなって納得してる。

 

 

。。。

という思わせぶりめいたことを、ゆうべぼーっとしながら考えていたんだが。

何の思わせぶりもあるわけないし。おとといからなぜか、こういうぽえむ紛いなことを考えがちなので、オフラインの日記が捗る捗る。表に出せるようなブログネタが浮かばない浮かなばい。