木曜はホルモン会だった。
オフラインで飲ろうぜってことで先月ぐらいから復活させてんだけど、またこの先、どうなるんだろうな?
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ってのは措いても、とりあえずいまを生きるぜっていうかお定まりなおれたちのホームグラウンド武蔵小杉にて。19時にいつもの燻製屋さん。
前日の夜、いっちさんからLINEがすっとんできた。
「明日は18:50にいつものところで」
うっわ、キクチぬかっとった。
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ホルモン会のときはいつも、いっちさんに「同伴出勤してくださいませんか?」ってドキドキしながら奏上する。
武蔵小杉の駅の構造がわりとラビリンスだからいっちさんが迷うってんで、それを「じゃあ南武線の改札で待ち合わせていっしょに行きましょう!」って悪用wしておって。むしろいっちさんと同伴出勤でけるってことがホルモン会の最大の楽しみのひとつといってもまったく過言ではない。うっひょー!
で、今回もロンのモチ、ドキドキしながら奏上したつもりになってたんだが、打っただけで未送信になっておった。。。
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何を言いたいかというと、そんなキクチのポカミスを帳消しにしてあまりある、なんといっちさんからのオファー。
なんつうの、この多幸感?
ムネコフさん風にいえば、超絶ドキがムネムネ(なつい)案件。
っていうか、キクチぬかっててゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイだな。へんなお気をわずらわしちった。
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当日木曜の昼過ぎ。横浜の全力中年さんからLINE。
「きょうは相当早めに小杉に行けそうです」
コレたぶん、ただの報告じゃないっすよね。
気概のあるやつ、0次会やっぞ! 出てこいや!
って話じゃないすか。
てんで、週明け早々に月刊モノの校了(納品)があり、校了日にバタバタしたくないから週内に片付けられるだけのことは片付けておきたい。あまつさえホルモン会では深酒待ったなしだから、金曜はテキトーにこなすために木曜がポイントだぜ、だったんだけど。
そんなてめえの都合はどうでもよくって、16時半にホワイトボードに「打ち合わせNR/明日午後出社」って殴り書いて、南北線に飛び乗り小杉に向かった。長え。
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同時にいっちさんにLINEをした。
「そういうことになったので、もしご都合がよろしければ0次会どうすか?」
完全にエクスキューズである。
降って湧いた「予定より早めに飲み始めませんか?」に対応できるほど、いっちさんはヒマなわけない。
いちおうそうやって送信したのは、「それでも1850には南武線の改札にちゃんといきますからすんません」っていう意味で。
っていうかおめえ全力よお、キクチの生きるよすがを奪うんじゃねーよ(大げさw)。
なんでいっちさんとの同伴出勤が起伏の激しいおじさんとの同伴出勤にすり替わってんだよ。いっちさんじゃなきゃ意味ねえんだよ!
。。。って、どう考えてもキクチが悪いし、キモい!
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そんなこんなで、全力さんが17時半には小杉行けるっていうので、キクチも負けるもんかってんで17時35分ぐらいに小杉の串カツ田中に着いた。
串カツ田中はガリチュウの中が2杯目以降は200円で飲める。あまつさえ、18時まではハッピーアワーとかいってレモンサワーが50円だってんで、万が一いっちさんがいらしたときのために18時前ぎりぎりに1杯頼んで置いといた。
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全力さんとはこの半年、オンラインでさんざん飲ってきたがお話しすべきことはまだまだいっぱいありそうだ。むしろオフラインだからこそ、ってのもあんかもしれない。
キクチは旧世代・昭和のアナログ人間だから、リアルなフェイス・トゥ・フェイスじゃなきゃ伝わんないことがあると信じ込んでるし、飲みにゅけーしょん的なものの貴重さを信じ込んでおる。
よくはわからないけど、全力さんもたぶんそういう性質だ。
じゃなきゃ、「早めにいけそうっす」なんていう脅迫でしかないパワハラはしないじゃん。
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全力さんは最近、バドミントンにハマってるらしいし小学校のPTA会長になりそうらしい。が、その話はテキトーに聞き流してw
サッコンのブログのこととか、くだんのクソみてえなコメントのこととか、ぬまっちさんの悪口とか、次いつオンラインを復活さすか的なことをペラッペラな薄い質感でもって話してて。
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。。。
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全力さんとキクチの共通点といえば。
「もうぜんぜん走ってない」ということである。
全力さんにどういう理由や事情やプライドがあるのかとか、キクチがいまどんだけマラソンと隔絶した生活を送りたいか、とかいう個々の言いわけは措いても「もうぜんぜん走ってない」っていう事実は共通しておる。
1年ぐらい前だったか、まだ走る意欲がバリバリだった全力さんに「これから谷なときもあるとおもいますが、そこで最低限つなげてないとキクチみたいになっちゃいますよ」的なエラッソーなことをほざいて。
そんときは「そんなのあるわけねーじゃん」的に鼻で笑われたことを思い出したが、まあ時も流れるんだよってことでそれには触れずにおいた。
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そこまではおもってないのを、ブログ的に少し盛った物言いをすっと。
すでに「じぶんが走る」ことは、決定的に大っ嫌いで何ら楽しみも見出だせないつらい行為でしかなくなっており、最低限の体重とスタイルをキープする手段でしかなくなってしまっておるので、いまはたまーにちょっとだけ走る。
よっぽど暇なときに、なw
そんななか。
最近いまさら気づいたことは、「日常的に走ってるって特異なことだし、月に何百キロも走るなんて狂気の沙汰じゃん」ということだ。
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いや別に、すきで走ってるひととか、向上心に燃えて走ってる人をdisりたいんではない。いいじゃんね、楽しいんなら。
あとロンのモチ、走ることに対してコウやさぐれてる者同士で傷を舐め合い、安い心の安寧を求める的なことをしたいわけでも、けしてない。
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ただ、毎日走るとか、月に何百キロも走るとか、週末に30km走をつづけてるとか。
そうやってコンスタントに走る走れるってのは特殊な技能で、一朝一夕ではできないことをなさってるなと。曲がりなりにも10年ぐらいじぶんなりにはがんばって走ってた、というところから離れたら、その特殊さが身をもってよおくわかったってことで。
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「たとえば、月に100km走るってすごくないすか?」と。
月に100k走るとなると、単純に3日に1回10kを走るのを10セットつづけなきゃ到達しないわけで。3日に1回コンスタントに走ってたらたぶん一般的に、かなり走ってる部類に入る。
よしんば「いっぺんに10kも走れる」って、ふだんそれなりに生活に気をくばってないとそうとう高い壁だし、たぶん大半のひとは一度もいっぺんに10k走ったことがないまま人生を終えてるはず。
「300m先のコンビニにクルマで行く」的な。
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なので「週末、土日に10kずつジョギングしてます」ってひとがいたら、一般的にそうとう走り込んでるんっすねってほうに分類されるとおもうんだけど。
土日が4回くるとしても20×4の月80kだぜ。
100kってすげくね?
逆にいうと、その程度は走り続けられてる的な生活リズムがいまのじぶんにはちょうどいいのかもしれないって、おもった。おもいましたとさ。
なお、実際のところぇ。
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。。。
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そんなことをうだうだ話しながら、おそらくいっちさんは串カツ田中には来れないだろうってんで、棚上げになってたレモンサワー。
もういいや飲んじゃえって、集合までまだあと30分あるからって口をつけたらば。入口に向かって座ってる全力さんが「あ!」おっさる。
振り返ると、扉を開けて入ってくるいっちさん。
うっひょー! きょうのホルモン会もきっと楽しくなるぜ!0次会なのに飲みすぎてるぜ!
一口、キクチが口をつけたレモンサワーをしらっといっちさんにあげちゃおうかなともおもったが、こんなご時世だし、よくよく考えれば誰の得にもならないのでよしといた。キクチ正解。