キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「君はただただやさしいだけなんだ。」

 斎藤雅樹っているじゃないすか。

むかしのジャイアンツの大エース。

「1990年代最高のピッチャー」なんて言われてもいる。

 

あ、そんなに野球野球した話をしたいわけじゃないから、野球に興味ないひともガマンがひつようだ。

 *

 

あ、あと、これはちょっと前にネットかなんかで読んだ話を印象だけで書いてるから、例によって正確性は知らん。

 

 

「1990年代最高のピッチャー」と言われる斎藤雅樹。

 

埼玉県の市立川口高校からドラフト1位でジャイアンツに入り、3年目に12勝をあげ、一躍、エースとして名乗りを挙げる。

 

ところがそれから3年間、雌伏のときを過ごす。

 

 

投げるボールは間違いなく一級品。

なんだが、生来の性格のよさが野球のピッチャーとしては裏目に出て、勝負どころで勝負に徹しきれない。

 

生来の性格のよさを「気が弱い」と評された。

ロンのモチ、マイナス方向の意味で。

 

 

「野球に興味ないひともガマンがひつようだ。」なあんてほざいといて、野球じみた話を横道にそれると。

 

 

野球でエースと呼ばれるぐらいのピッチャーなんて、みんな?、唯我独尊でわがままで気がつおいお山の大将で。

逆にいえば、そんくらいトンがったひとが「ピッチャー向き」「ピッチャーらしいピッチャー」なあんて言われたりする。

褒め言葉として。

 

 

往年の津田恒実なんか「弱気は最大の敵」を座右の銘にして、なみいる強打者と対峙してきたわけだが、津田がそういうことを掲げたのも「がんらい気弱なじぶんを律する」というか制するというか封じ込める的な意味で、まあ肝に銘じる的な感じでおのれに言い聞かせてた的なニュアンスだよね。

 

さらにいらねえ脇道にそれると、たぶんじぶんがプロ野球をいちばん夢中で見ていた少年時代って津田恒実の全盛期がモロかぶりだけど、リアルタイムで「炎のストッパー」なんて言われてたっけか? 少なくとも覚えがない。キクチ記憶ワロシ?

 

措く。

 

 

斎藤雅樹の7年目。1989年。

ジャイアンツの監督に藤田元司が復帰する。

 

3年間、中継ぎ(いまでいうセットアッパーではない)や敗戦処理という役割に甘んじていた斎藤に藤田監督が言う。

「おめえ斎藤よお、君は気が弱いのではない。」

「君はただただやさしいだけなんだ。」

 

(ここで何でマルコリニーニなてい?ってのも措いてな。)

 

 

しかしして、斎藤はその年20勝をあげ。

翌年も20勝をあげ。

最多勝5回、最優秀防御率3回、沢村賞3回、たぶん不滅な日本記録の12連続完投勝利など輝かしい実績を打ち立て、他球団ファン/アンチジャイアンツファンを諦めの境地にいざなう、「1990年代最高のピッチャー」へと上り詰める。

 

 

キクチごときにはその、「気が弱い」と「やさしい」の言葉の違いを誰にでもわかるように説明できる脳みそも文章力もない。

 

いっぽうで、斎藤雅樹がそれをどう受け取ったかは(なんとなくだけど)わからなくもない。

 

藤田監督、とてつもなくね?

 

薄皮のあっちとこっちみたいなきわめて繊細な一言によって、斎藤雅樹の野球人生と、大げさじゃなく日本のプロ野球の歴史をガラッと変えちゃったんだぜ?

 

そういう言葉を言える人の、言葉選びのセンスと人間そのものに、キクチはとめどなくあこがれるわけです。

 

 

。。。

 

 

という話に並列するのが適切かどうかはわからないが。

 

清原和博はキクチにとって、ガキのころからのスーパースターである。

(同年代とかちょっと上の、リアルタイムでPL学園〜常勝西武ライオンズ時代をみてきたひとって、野球興味あるなしかかわらず、多かれ少なかれ、そこの気持ちは共有できるよね、たぶん)

 

 

「三つ子の魂百まで」じゃないけど、スーパースター観みたいなものというのはもう、理屈とか好き嫌いを超越してるもので。

 

たとえ清原和博がどんな過ちをおかそうと、そこから立ち上がろうとする姿を見せてくれるかぎり、(百歩ゆずってそうでなくても「キヨハラ」って目や耳にするにつけ)、スーパースターとしての清原和博をふたたび見たいし、清原和博はスーパースターとしてありつづけてほしいと切に切に願っておって。

 

(でもKKで言うと、よしんば斎藤がらみの三本柱で言っても、キクチは熱烈に桑田派なんだけどな。どうっでもいいな)

 

 

清原和博はこないだ、例の件から執行猶予が明けて、少しずつ表舞台に出てこられるようになったけど。

 

清原ってとかく「こわもてきどるのも実は、気の弱さの裏返しだ」とか「精神面があまりにももろすぎる」って言われてきてるじゃないすか。

だから薬物に手を染めちゃったときも、ある種のああやっぱり感があったり。

 

 

ただ、くりかえしになるけど、清原和博はキクチ少年のスーパースターでありつづけてほしいと切に願ってるので、おもう。

 

「斎藤雅樹にとっての藤田元司みたいなひと、清原にも出てこいやー!」

 

「おめえ清原よお、君は気が弱いんでも精神がもろいんでもない」

「ただただ(ほにゃらら)なだけなんだ」

って清原に言えるひと、キボンヌ!(←超絶最新流行語ぇ)

 

(石橋貴明はyoutubeで言ってるね)

(ネットでは「けっきょく清原は甘やかされてる」なんて無責任に言われてもいるけど、そういうことじゃないんだよ)

 

 

さてと。

クッソどうでもいいついでに、こういう起死回生の藤田監督的なやつもキボンヌ?

 

「おめえキクチよお。。。」

 

「君はブログがクソつまんないわけじゃない。君はただただ(なんらか起死回生)」

「君はクソほどモテないけど、それはただただ君の(なんらか起死回生)」

「君はいつまでも週末にむりやりヒトサマをオンラインウタゲにひきずり込んでるけど、それは君がただただ(なんらか起死回生)」

「君は貧乏の星のもとに選ばれし人間だけど、君はただただ(なんらか起死回生)」

「君はまぎれもなく脚がおそいわけだ。君はただただ(なんらか起死回生あんの?)」

 

「君はただただ、いっちさんとオフラインでも飲みたいよねっ!」

 

。。。

 

ふうう、くっだんねえわ。

 

「ただただ」を見すぎて、「ただただゲシュタルト」がなんらか起死回生ぇ。

せっかく途中までよさげなこと書いてたのに、ラストでぜんぶ台なしぇ。