キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ぺこぱや京女、的なこと

お笑いの「ぺこぱ」っているじゃないすか。

「ノリつっこまない」っていうか
すべてを受け入れるツッコミ
な芸風の漫才だかコントをやるひとたち。

それにジワりつづけてて。


【公式】ネタパレ『美容師/ぺこぱ』

「こんな感じでよろしいですか?」
(入るなり合わせ鏡で後ろ髪を見せるボケ)

「まだ切ってねえ状態の髪の毛も見ておくべきだ!」

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「まだ切ってねーだろ!」
ってのがふつうのツッコミなんだけど
すべてを吸収して、受け入れちゃう。

ってのが、このおもしろみで。
その受容しちゃう斬新さがおもしろいんだが。
(って、なにエラッソーに解説してんだぜ?)

ちょっと待てよ、と。

その、型どおりのツッコミをやらない
ひたすら肯定しつづけることによって。

見ようによっちゃ。

ボケ側の、2人の呼吸におけるズレ?
的なものを際立たせてる。
ボケにおかしいってことを認識させてる
ってこともできて。

(って、おめえなに
エラッソーに解説してんだぜ?アゲイン)

おおっ! と。

ともかく「否定しない(肯定しつづける)」
ってやりくちもあんだな。

いや、これはお笑いのネタにとどまらず、
ふだんのぼくたちあたしたちの
コミュニケーションにも当てはめたら
なんかちょっとおもしろくなるな。

おもう。

(だから、おめえなに
エラッソーに解説してんだぜ?たびたび)

んで、その。
一見ぜんぜん違うていだけど。

(ぺこぱが実際、上記したような
キクチの妄想的なことかどうかは措いて)

「本音をなんらかでコーティングして
肯定的になんらかを含ませる」
って意味じゃ。

ずっと憧れつづけてる「京女」と
まったくおんなじなんっすよね。

www.kikuchiroshi.com

「元気がよろしいですなあ」
(うっせークソガキ、黙れや!)
的な。

「考えておきます」
(やんねーわ、バーーーーッカ!)
的な。

「ぶぶ漬けでも」
(もういいかげん、帰れや!)
的な。

(京ことばをまったく解さないので
ビミョーな言いまわしのギャップは
捨ておいてくれい!)

くりかえすと、いずれにしても。
表向きにはあくまで
肯定的でポジティブなわけで。

たとえば、
とてつもなくムカツくことがあっても。

「おめえ、いいかげんにせえ」
ってことがあっても。

そんなんふうに
「いつも肯定的/ポジティブ」
な感じでアウトプットすることがでければ。

場は丸く収められるっていうか
「キクチ、キレやがったぜ」
っていう印象を残さず。

あまつさえ、
「真意がさらに伝わりやすくもなりうる」
って効果もありうりなわけで。

「豪速球でぶっこむ」的な感じで
声のデカさと言ったもん勝ちが制する
ってやりかたがあるいっぽう。

そういう、「ぺこぱ/京女」な
ある種のスマートさ、的なものもあり。

そこに、たまらなく魅かれるの。
じぶんができないからこそ魅かれる。

「スマートさが前面にありながら
わかるひとにはちゃんとビンビン伝わる」
的なやつってえの? なんてえの?

そういう。

去年暮れの「いっちゃん飲み」における
ちまきさんの所業とか、もうね。
「気持ちよくしてやられた感」
「掌の上で転がされてた感」
「袈裟懸けにぶった斬られた感」
で、いっぱいなんっすよね、そういうの。

って、わかるひとにしかわかんねえか。
まあいいや。

だんだん何を言ってんだか
じぶんでもわかんなくなってきたが。

たとえかりそめの表向きだとしても、その
「いつも肯定的/ポジティブな表現をする」
って感じが、いまこそ求められてるつうか。

。。。

ああ、このブログって。
純然たるマラソンブログじゃないすかあ。

マラソンのこと以外のよけいなことは
蟻の這い出る隙間さえも語らない
記述に終始してるじゃないすかあ。

そこで、ですな。

サッコン話題沸騰な
諸事情による○○マラソンの
中止/出走さしとめ的な措置を
(ぺこぱ/京女的な言いまわしでもって)

「それも悪くない」

的にクールにカマせたら
その感じってなんか、
ものすごくカッコよくハマるな
って、おもったわけ。

エラッソーなことほざくと。
「想いは、わかりる」

わかってますって。
ってことで。

そこに賭けてきた決意も、
積み上げてきたものも、
はしごを外された無念さも、
「じゃあ我が身はどこにおけばいいの?」
って、やるせなさも。

(たぶんちょっとは)わかりる。

でも、そこを「ぺこぱ」できたら
もっとずっと明るい未来が諸手を挙げて待ってる
に、違いない。

とかね。

ある種。
キレイゴトのパワーで封じ込める
的な。

。。。

なんつうか。
就職とかの面接であったじゃないすか。

「では、あなたの短所は?」訊かれて
欠点をあげつらいつつ、
長所に結びつけちゃう的なやつ。

「超絶人見知りなので」
「みんなとはなかよくなれません」
「でもそのぶん」
「ほんとうに大切なひととは」
「深く接することができます」
みたいな。

そういうの。

「くっそー」の向こう側。