先週の水曜日に。
「幼なじみの同級生が亡くなった」
という報せが入って。
その土曜に通夜にいってきた。
*
彼女についてブログを書こうおもったものの。
「亡くなった」という事実の衝撃度が
予想以上にキクチ内ですごくって
それどこじゃなかったし。
何を書いてもおもってることとズレる
ってんで、塩漬けにしかけた。
のを、つらつら。
別に。
とりたてて仲良かった
わけでもねえのにな。へへ。
*
幼稚園/小学校の同級生で
亡くなったのは彼女で2人目で。
300人以上いる群れなので
「おれらの学年って頑健だよね」
帰りの電車で同級生のサトルと話してた。
*
ちなみに1人目は小5のときで。
事件っていうか事故っていうか
そんなん感じだったんだけど。
その案件名をいえば、
(同時代から上のひとは)
誰でもだいたい知ってるような
わりとニュースになった出来事。
*
そんなんどうでもいいんだけど
「あんときの○○クン以来かあ」
みたいなことを帰りの電車で
同級生のサトルと話しておった。
ってことを言いたかったわけで。
同級生の間っていうか
おのおのの中でっていうか
あの案件は一生いつまでもどこか
ひっかかりが残ってんだなあ
あらためて実感した。
言ってもまだ45歳だから。
死、というかおのれが死ぬ
ということはなかなか
リアルに感じられるきょくめん
って少ないんだけど。
どんないきさつであれ
ひとは100%、例外なくいつか死ぬ
んだよね。
*
で、彼女の訃報に触れて。
さびしいとか悲しいとかって感情は
ロンのモチ、あるわけで。
ちょっと油断すっと彼女のことを考えちゃう
程度にキクチの頭上に立ち込めてたわけだが。
なんかその。
さびしいだの悲しいだのをループしてる
てめえにちょっと疑問を感じて。
ふとおもったのが、表題。
「死ぬこと以外はだいたいぜんぶかすり傷」
*
これはむかし彼女について
クソ辺境を書いたときにもおもったことだが。
あらためて。
彼女があっち岸に行ってしまった
という出来事を、どうまろやかに
てめえの実になることとして受け止めるか
的なことを考えてて、やっぱり至った結論。
じぶんにどんな大変なことが起きたって。
おれみたいなクソつまんねえ小市民は
命をとられるほどのことはほぼない。
ぜーんぶ、かすり傷。
っておもえば。
眼前にあるもろもろのモヤモヤ。
なんとかなんじゃないかとおもって、ね。
*
んで、とりあえず訃報を聞いた水曜日。
おもわず職場から自宅までジョグしちゃった。
数ヶ月ぶりにw
数ヶ月ぶりだから、
ヘットヘトのボッロボロw
いろんな意味で、そんなもん。
*
。。。
*
んで。
彼女の訃報のことを
いくつも分けて書くのもナンなので
一話完結にしちゃうと。
*
なんつうか、ですね。
上記したようにさびしい悲しい
って感情があるいっぽうで。
通夜で彼女とお別れなんかしたくない。
っていう感情があるいっぽうで。
表現が圧倒的にアレなのは承知で
「通夜をちょっと楽しみにしてるじぶん」
も確かにいたんっすよ。
そういうのって、あるよね?
ないならいいです。
*
それは、訃報を受けて。
サトルとやり取りをしたとき
「んじゃ帰り、ひさびさに飲むか」
って約束したこともあるし。
葬儀場にいけば同級生に会えたり
なんならついでに飲み行っちゃったり
そんなんようなことを楽しみにしてた。
ってのの、両方。
*
実際、小学校の同級生の中華屋に寄ったら
そこに参列してた同級生が集まってきて
ちょっとしたどんちゃん騒ぎになったし。
おれも、そうとう盛り上がったし。
中華屋を出たあと。
同級生たちはきょうは何の日かも忘れて
「ひさびさに行こうぜ行こうぜ!」って
チャンネーとおさけが飲める的なお店や
チャンネーがきもちいことしてくれる的なお店
へと旅立っていった。
*
なお、キクチは終電が近かったので
しらっと群れを離れて帰宅した。
いや、ホントだよホント。
*
。。。
*
要するに、すっげえ広義に。
彼女の訃報ってのは
同級生のおれらに再会の機会をくれた
彼女の最後の大した仕事、ともいえるわけで。
(キャバクラとかフーゾクいっちゃうのは
じゃっかん悪ノリな気もするけど。)
ぜんぶひっくるめて供養だし
生き残ったぼくたちにとってみれば
とても大切なことであるような気がする。
ぜんぶひっくるめて。
*
帰り。
南武線の終電で、いやおうなく考える。
「たとえばぼくが死んだら」
キクチみたいな陰キャのぼっちは
いなくなっても誰も気づかねえ説が濃厚だけど。
もし、うっかり気づかれちゃって。
葬儀なりなんなりに来てくださる方
いるとするならば。
そこでは。
キクチの不在をさびしがったり悲しんだり
なんて(送られるキクチからの目線的に)
くだんねえことしてるヒマがあんなら。
ひさびさの再会を喜びあってほしいし
ノリでそのまま飲みにいっちゃって
どんちゃん騒ぎなぞ、してほしい。
キクチはたぶん、そのほうが浮かばれる。
*
でもでも、中華屋で。
酒を飲んでどんちゃん騒ぎしながら
みんなどっか空疎っていうか。
あえて彼女の話題は出さないっていうか。
全員、なんらかを耐えてるっていうか。
誰かがうっかり堰を切って
彼女のことを語り出したりなんかしたら
みんな、とめどなくなって
収拾がつかなくなる。
のを恐れてるっていうか。
ある種、牽制しあってるっていうか。
そんなん感じだった。
*
あのワケワカメな張りつめた感じって。
「偲ぶ」って意味じゃ、
ものすごくまっとうな偲びかた
なんじゃないかなっておもった。
おもいましたとさ。
日記ぇ。。。