キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

だいたいぜんぶかすり傷

先週の水曜日に。
「幼なじみの同級生が亡くなった」
という報せが入って。

その土曜に通夜にいってきた。

彼女についてブログを書こうおもったものの。

「亡くなった」という事実の衝撃度が
予想以上にキクチ内ですごくって
それどこじゃなかったし。
何を書いてもおもってることとズレる
ってんで、塩漬けにしかけた。

のを、つらつら。

別に。
とりたてて仲良かった
わけでもねえのにな。へへ。

幼稚園/小学校の同級生で
亡くなったのは彼女で2人目で。

300人以上いる群れなので
「おれらの学年って頑健だよね」
帰りの電車で同級生のサトルと話してた。

ちなみに1人目は小5のときで。
事件っていうか事故っていうか
そんなん感じだったんだけど。

その案件名をいえば、
(同時代から上のひとは)
誰でもだいたい知ってるような
わりとニュースになった出来事。

そんなんどうでもいいんだけど
「あんときの○○クン以来かあ」
みたいなことを帰りの電車で
同級生のサトルと話しておった。

ってことを言いたかったわけで。

同級生の間っていうか
おのおのの中でっていうか
あの案件は一生いつまでもどこか
ひっかかりが残ってんだなあ
あらためて実感した。

言ってもまだ45歳だから。
死、というかおのれが死ぬ
ということはなかなか
リアルに感じられるきょくめん
って少ないんだけど。

どんないきさつであれ
ひとは100%、例外なくいつか死ぬ
んだよね。

で、彼女の訃報に触れて。

さびしいとか悲しいとかって感情は
ロンのモチ、あるわけで。
ちょっと油断すっと彼女のことを考えちゃう
程度にキクチの頭上に立ち込めてたわけだが。

なんかその。
さびしいだの悲しいだのをループしてる
てめえにちょっと疑問を感じて。

ふとおもったのが、表題。
「死ぬこと以外はだいたいぜんぶかすり傷」

これはむかし彼女について
クソ辺境を書いたときにもおもったことだが。
あらためて。

彼女があっち岸に行ってしまった
という出来事を、どうまろやかに
てめえの実になることとして受け止めるか
的なことを考えてて、やっぱり至った結論。

じぶんにどんな大変なことが起きたって。
おれみたいなクソつまんねえ小市民は
命をとられるほどのことはほぼない。

ぜーんぶ、かすり傷。

っておもえば。
眼前にあるもろもろのモヤモヤ。
なんとかなんじゃないかとおもって、ね。

んで、とりあえず訃報を聞いた水曜日。
おもわず職場から自宅までジョグしちゃった。
数ヶ月ぶりにw

数ヶ月ぶりだから、
ヘットヘトのボッロボロw

いろんな意味で、そんなもん。

。。。

んで。
彼女の訃報のことを
いくつも分けて書くのもナンなので
一話完結にしちゃうと。

なんつうか、ですね。
上記したようにさびしい悲しい
って感情があるいっぽうで。

通夜で彼女とお別れなんかしたくない。
っていう感情があるいっぽうで。

表現が圧倒的にアレなのは承知で
「通夜をちょっと楽しみにしてるじぶん」
も確かにいたんっすよ。

そういうのって、あるよね?
ないならいいです。

それは、訃報を受けて。
サトルとやり取りをしたとき
「んじゃ帰り、ひさびさに飲むか」

って約束したこともあるし。

葬儀場にいけば同級生に会えたり
なんならついでに飲み行っちゃったり
そんなんようなことを楽しみにしてた。

ってのの、両方。

実際、小学校の同級生の中華屋に寄ったら
そこに参列してた同級生が集まってきて
ちょっとしたどんちゃん騒ぎになったし。

おれも、そうとう盛り上がったし。

中華屋を出たあと。
同級生たちはきょうは何の日かも忘れて
「ひさびさに行こうぜ行こうぜ!」って
チャンネーとおさけが飲める的なお店や
チャンネーがきもちいことしてくれる的なお店
へと旅立っていった。

なお、キクチは終電が近かったので
しらっと群れを離れて帰宅した。

いや、ホントだよホント。

。。。

要するに、すっげえ広義に。
彼女の訃報ってのは
同級生のおれらに再会の機会をくれた
彼女の最後の大した仕事、ともいえるわけで。

(キャバクラとかフーゾクいっちゃうのは
じゃっかん悪ノリな気もするけど。)

ぜんぶひっくるめて供養だし
生き残ったぼくたちにとってみれば
とても大切なことであるような気がする。

ぜんぶひっくるめて。

帰り。
南武線の終電で、いやおうなく考える。
「たとえばぼくが死んだら」

キクチみたいな陰キャのぼっちは
いなくなっても誰も気づかねえ説が濃厚だけど。

もし、うっかり気づかれちゃって。
葬儀なりなんなりに来てくださる方
いるとするならば。

そこでは。
キクチの不在をさびしがったり悲しんだり
なんて(送られるキクチからの目線的に)
くだんねえことしてるヒマがあんなら。

ひさびさの再会を喜びあってほしいし
ノリでそのまま飲みにいっちゃって
どんちゃん騒ぎなぞ、してほしい。

キクチはたぶん、そのほうが浮かばれる。

でもでも、中華屋で。

酒を飲んでどんちゃん騒ぎしながら
みんなどっか空疎っていうか。

あえて彼女の話題は出さないっていうか。
全員、なんらかを耐えてるっていうか。

誰かがうっかり堰を切って
彼女のことを語り出したりなんかしたら
みんな、とめどなくなって
収拾がつかなくなる。

のを恐れてるっていうか。
ある種、牽制しあってるっていうか。

そんなん感じだった。

あのワケワカメな張りつめた感じって。
「偲ぶ」って意味じゃ、
ものすごくまっとうな偲びかた
なんじゃないかなっておもった。
おもいましたとさ。

日記ぇ。。。