キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ごぼう抜かれとつおい女

おととい。
「Bブロックの後方からスタートして
Hブロックのひとたちに囲まれてゴールした。」
なあんてほざいたが。

いちばんビビったのは2.5k地点で
もうCブロックのひとに抜かれたことだ。

(つくばマラソンは去年からウエーブスタートになって、CブロックはABブロックの5分後にスタート)

(おれはBの最後方だから、てめえのスタートロスを考えると厳密には5分差はねえんだが、そんなこまけえことはどうでもいいとしても)

(なにしろ、まだ筑波大学のキャンパスから出てもいねえところでっていうことに、戦慄をおぼえた)

(むかし、知り合いが東京マラソンに出たとき「けっこう疲れてきたなあとおもったら、まだ新宿区すら出てなくて途方に暮れた」っつってたのと、なんとなくスケール的に近いものがある)

(なんだよこの、空前のカッコ祭りぇ。。。)

ことほどさように、今回は最初っから最後まで、全体をとおしてぶち抜かれまくった。

4000人ぐらいぶち抜かれたらしい。
「1kあたりだいたい100人」
って考えると、なかなかだよね。


もともとネガティブ(後半ペースアップ)型で、序盤はまだしも後半に抜かれることはほとんどないので、よしんば後半になってから抜かれるとてんしょんがガタ落ちしてしまう性質なんだが。

今回はすがすがしいほどずーっと抜かれまくってたので、途中からはもう、抜かれることにも突き放されることにも何ともおもわなくなった。

メンタルがつおくなったw

「キロ5分20ぐらいで刻めるとこまで刻んで、最終的に3時間45分~サブフォーぐらいに着地しよう」って作戦。

けっこう忠実に5分20~30ぐらいで刻んでて。でいて、無理に合わせるでもなくよゆうはたっぷりあったので、レースのアドレナリンすげえっておもった。

でもコウ。
忠実にペースを守れてても
抜かれつづける。

知り合いで最初に抜かれたのはまさかずさんだった。

12kぐらい。
声をかけられてしばらく喋ってたが、まさかずさんが明らかにもてあまし気味だったので、「あ、引き留めちゃってすんません。」って、リリース。

そのわりとすぐあと、ワタナベさん。
ワタナベさんは、ブログとかツイッターはいささかクセがつおすぎるケド、リアルでは、ふつうのクソおもろいおじいちゃんだ。二言三言かわして、リリース。先にいってもらう。

で、またちょっと置いて玲衣さん
酒場以外で見かけたのははじめてだ。
「絶対にペースダウンするのであとでまた会いましょう」って声をかけられて、リリース。先にいってもらう。

なお、玲衣さんは予告どおりペースダウンしたようだが、おれのほうがさらに精度の高いペースダウンをカマしたので、ついぞお会いすることはなかった。

(ここらへんの一連。上記玲衣さんのリンク先と内容が丸かぶりじゃねーか)

つくば市役所前の2k弱?のスライド。
29kぐらいのとこかな。

キクチが出口にさしかかったとき
かるりーのさんとすれ違った。

当初、朝、ブログ村の陣地に寄るつもりはなかった。寄ることにしたのは、かるりーのさんにお会いするため。

何でかっていうと、きょう会わなければ何となくもう二度と会えないような気がしたからで、どうしてそういう気がしたのかは謎。

「何の反応もしないけど、キクティくんのブログは読んでる」っておっさってくれたから「読み逃げしかしてないけど、きゃろりーなのブログは読んでます」って答えた。なんだこの会話w

そんときに「きょうキクチをぶち抜くときは声なんかかけずに、しらっといっちゃってください」っつってて。

かるりーのさんのつくば前のブログから、サブフォーにかけるゲキアツな想いが痛いほど伝わってきてたもんだから、じぶんなりに精一杯のエールを送りたいとおもった結果が、そんなワケワカメな物言いw

carlina.blog.fc2.com

きょうはwが多いいな。
話を戻す。

つくば市役所のスライドですれ違ったとき、かるりーのさんはすげえ着実な感じで走ってらした。

かたやキクチはもうキロ6分半も切れない感じだったので、まだ1k以上差があったけど「ぶち抜かれる瞬間はそう遠くない」って悟ったw

そっから3kあまりのうちにぶち抜かれて。
いくらなんでも「1k以上の差を3kあまりで」ってのはちょっとすぐすぎやしませんかねっておもった。

ってのは措いても。

追いつかれたときいっしゅん、ついてこうかな、いっしょにゴールを祝いたいなっておもったけど、30mぐらいであきらめた。

キクチをぶち抜くとき。
かるりーのさんは「しらっと」なんて甘ったれたことはしてくれなかった。

後ろから右肩をバチっと叩かれて。

意を決したようなまなざしを前に向けておられたので、なんかそれがものすごくカッコいいなとおもって。

ついていけないとわかったときに「絶対イケルー! がんばれるー!」って、遠ざかる背中に向かって蚊の鳴くような声を絞り出すしかなかった。

ぐらい、この日のかるりーのさんは「つおい女」だった。

かるりーのさんに初めてお会いしたのは、5年前の足立フレンドリーだったっけかな。はじめましてだったのにそんな感じじゃなく、やじるしさんと荒川の河川敷で3人で長い間、立ち話をしてた。

かるりーのさんはそのころからサブフォー目指してたけど、いろんな事情でなかなか順調とはゆかなくて。

そんななかでもおれがむかし、はなももで自己ベストを出したときは、すげえうれしいコメントを入れてくだすったりして。あ、そんときはかるりーのさんも、名古屋ウィメンズでサブフォーに近い自己ベストを出しなすったんだっけな。

何を言いたいかというと、じぶんの状況にかかわらずひとのハッピーを自分ごととしてちゃんと喜べるひとなんだよ、このひとは。

(「キクティくん」とか、書き言葉だけじゃなくリアルでもごくナチュラルにそう呼んでくるから、ビビる)

そうやってずっとずっとあきらめずに折れずに、ためてためて、やっとこのつくばマラソンを迎えたのね。もうそれだけで、とうとい。

けっきょく、ゴール後もかるりーのさんの結果が気になってブログ村の陣地に寄っちゃって。

かるりーのさんからサブフォーカマしたって聞いてすげえうれしかったんだけど、塩対応しかできないっていうか、言葉も表現も出てこなかった。

キクチはたぶんこういうとても大切なときに、よりによって黙っちゃうほうなんだ。てめえの無能を大いに呪った。

。。。

そんなこんなで。
Bブロックからスタートしたはずなのに
ゴールはHブロックのひとたちに囲まれて、した。

後半、炸裂してからはほとんどずっと「官九郎さん元気かな」みたいなことを考えていた。

去年のつくばからトンネルに入っちゃった官九郎さん。ほんとうならきょう、サブ50とかサブ45をやりに来てたんだろうにな、とか。ワインばっか飲んでないで、キクチとビール飲もうぜ、とか。

あ、官九郎さんってこういう取り上げられ方すんのはあんますきじゃないんだろうな、とか。

ゴール前に気になってたのは、伯父とにょうぼうを待たせてたことで。

いままでは、かかっても(かかんなくても)3時間前半。
きょうは「4時間ぐらいかかるかもしれない」とは言ってあったものの。

ガラケーな伯父にも、スマホっていうよりドラクエウオーク専用端末なにょうぼうにも連絡をとってなかったので、というか、炸裂と対峙すんのにいっぱいいっぱいで、連絡をとるよゆうがなくて。

筑波大学構内の最後の陸橋を越えたあたりで、あ、やべっておもいだした。

あっちにしてみりゃ、3時間ちょいぐらいからいちおうスタンバってて、いまかいまか、まだこねえまだこねえって、1時間半ぐらい待ってたんだろう。そういう時間は、長すぎる。すまねえ。

ラスト150m?。
陸上競技場に入る曲がり角のところで
正面ににょうぼう。

ほぼ同時に、お互い気づく。

「やっぱ股関節が痛くなった?」とか
よしんば「待ちくたびれたわあ」とか
いつもの感じで言われるとおもってた。

「よくここまでがんばったね」

うっ、感情がヤバい。。。
ぽまいはほんとうに、にょうぼうか?

ものすごく時間がかかっちゃったけど、そんなんわけで。
ゴールまでたどり着けたことについては心底満足している。