キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

あそこからこっちのほうが、もう人生のはんぶん以上

二週間ぐらい前に。
学生時代のパイセンとサシノミをカマした。

場所は、武蔵小杉。
(武蔵小杉ってなんか街として
台風で色がついちゃった感じがするけど
これを書いたのはサシノミの直後なのだ。
いらねえ情報)

マラソン関連のひととウタゲをカマす
「ホルモン会」ってのがあって。

最近の主戦場がまさに武蔵小杉なんだが。
そのパイセンがいま小杉に住んでて。

ホルモン会をカマすたびに
「パイセン、元気してるかなあ」
おもってたぐらいのゴブサタぶり。

パイセンは1コ上。

キクチが所属してたテニスサークル。
1コ上の代ってある意味、黄金世代で。

テニスはむちゃくちゃ弱い代だったけど。

男性は、なんていうか
キクチがいままで出会ってきたひとのなかで
クソおもしろいひとランキングをしたとすれば
「トップ10にのきなみランクインする」

ぐらいの豪華メンバーで。

女性は、なんていうか
街をすれちがったら「うおっ!」
っておもわず振り向くていどのチャンネー。
が、やたらそろってる代。

たとえば。

母校のオワコンFラン学校は
駅から20秒で校門って学校なんだけど。

2年生のときだったかな。
教室に入ったら、なんかざわついてて。

のち広告代理店に就職した
クラスのお調子者が近寄ってきて、言う。

超絶陰キャで超絶人見知りなキクチに、言う。

「さっき、おめえキクチよお
マジ、信じられねえぐらいのビジョと
あるいてなかった? なんだよアレ?」

???

ってなりますよね。

(お調子者の語り口の
マルコリーニなてい、はフィクションだな)

しかしして、おもいかえしますれば。

駅の改札を出たとこで
1コ上のパイセンの一人と出くわして
ふつうに話しながら校舎のほうまであるいてきた。

ってだけのことで。

そのころには。
モテないこと山の如しなキクチでも
超絶ビジョぞろいな1コ上の代の女性が
ふつうの風景としてこなれてきてたころで。

クラスのお調子者にそんなこと言われて
あらためて、その代のビジョ度の
とんでもないレベルの高さを思い知った。

みたいなことがあって。

そのサシノミしたパイセンってのも。
絵に描いたようなザ・秋田美人で。

キクチは学生時代、ウタゲをカマすと
一人で帰るのがさびしくて
やたらとひとを連れて帰宅したがる。

という迷惑千万な癖があったんだが。

いや、エロい意味など皆無に。

一人暮らしのそのパイセンは
いわば、最大の被害者で。

複数人でおれん家に泊まったこともあったし
よしんば、サシで泊まったことも
何度もあって。

いまからおもえば、その絶好のチャンス?

なんかこうGeorge的なこと
なかったのかよ、ぐらいおもうけど。

恐れ多すぎて、そういう対象にはなりえず。

けっきょく、指一本触れぬまま
ときには、朝まで飲み明かし
ときには、朝まで悩みをぶつけあった。

あ、悩みを一方的にぶつけてたのはおれだな。

話の先がみえねえな、コレ。
いいのいいの、ただの日記だから。

で、そんなんだから、おれは。
学生のころから、1コ上の代のなかでも
もともとそのパイセンがすげえ大すきで。

1年生の夏合宿で、同級生と
「2女(2年生の女性)で誰派?」
的な話になって。

おれと、のちに部長をやったゴリさんが
だんぜん、そのパイセン派で。

ゴリ部長とは。
ライバル関係としていがみあうどころか
「そうだよな、キクチ、わかってるよな」
「ゴリ部長も、さすがだなあ」
って、同志みつけたり!
って感じで意気投合した。

そのパイセンはふつうにカレシがいたので
「あああ、早くあいつと別れねえかなあ」
とかね。ずんの飯尾みたいな感じで。

まだ、話が見えねえな。

そのパイセンとの関係性は
学校をおりてからのほうが
むしろつおくなって。

その代表例をあげると。

卒業してから2年ぐらい経って
にょうぼうとおつきあいする(らしい)
ことになったとき。

おれはあまりにも有頂天すぎて
まずソッコーでそのパイセンに報告した。

なお、その報告の場。
品川の居酒屋。

20世紀の終わりごろ。
 
パイセン「キクチと付き合ってんだって?」
にょ「え、そうなんですか!?」

www.kikuchiroshi.com

おれの勘違いだったくせえぇ。。。
っていうね。

今回のウタゲで判明したのは。

その品川での一件の数日後。
(のちの)にょうぼうが
パイセンにメールしたらしくって。

「あそこではなんかすげえビビったケド
この数日、いろいろ考えてみて
ちょっとキクチとつきあってやろうかなって
おもえてきました」と言ってたらしいこと。

なので、パイセンがいなければ
にょうぼうとつきあうことはなかったわけで。
(ななちゃんも生まれてなかったわけで)

おれみたいな無モテ・クソキモ人間は
にょうぼうと結婚できなければ
たぶん、いまでもひとりだったので。

パイセンには頭があがらねえし。
よしんば、パイセンに指の一本も触れたかった。

。。。

で、何が言いたいかというと。

こないだ、パイセンとウタゲをカマして
「あ、いいな」っておもったのは
「いまのぼくたちあたしたちのことを話す」
ってのが、おのずとウタゲのメインだった
ってことで。

「同窓会あるある」っていうか。
あるじゃないすか。

若いころに出会った人と再会すっと
当時の思い出話に終始する現象。

たしかにかに。
ひさびさに昔の話をすると
当時にフラッシュバックしたりして
すげえ楽しい。

裏返すと。
いま、それぞれ違う世界で生きてて
共有できるネタがないからしようがない。

んだが。

同窓会って、キホン、
途中からすっげえつまんなくなって。

あんなにうきうきした気分で
フラッシュバックしてたのに。
もういいよって、なる。

とか。
同窓会がおもしろすぎて
二週間後に、もっと少数で集まったら
おもってたよか、クソつまんねえ。
的な。

それっていうのは。
「いまのじぶんの人生」と
まったく切り離されてるわけで。

ノスタルジーに浸る後ろ向きなじぶんに
じきに、疑問を抱き出すからで。

「けっきょく、むかしの思い出」って、
「いま」になんにもつながらないし
彼らと「いま」の話でつながることはできない。

っていう、諦念みたいなもんで。

とはいえ、同窓会って
基本的には楽しいもんだから。

その「楽しい」を真空パックするには
半年とか1年とか2年に1回
ぐらいの頻度で、ちょうどいい。

もんじゃないすか。

で、この日のサシノミ。

話の中心が「いま」だったのね。
それが楽しさを増幅させたとおもう。

「いまの」仕事や生活の悩みとか
仲間たちの「現在」とか
「最近」楽しかったこと
だったりすんだけど。

(長時間話してたのでロンのモチ
むかしの思い出話も出てくんだけど。)

「いま」をともに生きてるっていうか。
ともには、生きてねえな。

場所もフィールドもまったく違うし。

でも、パイセンはいまのパイセンの話をし、
おれはいまのおれのクソ人生についてほざく。

そのブランクを、
長年の腐れ縁的な間柄の空気?
が、自然に埋める。

っていう、空気作りをなさるパイセンが
ああ、やっぱりこのひといいなあ
おもった。
おもいましたとさ。

たとえば、ですね。

SNSでつながってるってのもあって
パイセンはおれの近況もご存知で。

「今年はマラソン、なに走るの?」
とか、言う。

「ななちゃん、大きくなったねえ」
とか、言う。

「キクチがすごくすきないっちさんって
どんなひとなの?」
とまで、言うw

そこでおれは調子に乗って。
パイセンとは一面識もないはずの
いっちさんについて、滔々と語る。

「一度も二日酔いをしたことがない」
と豪語する、酒豪パイセンが
酒豪いっちさんに、興味しんしんw

そういう、いまを生きてる感。
カルペディエム。

。。。

パイセンと初めて会ったのは
まだおれがかろうじて10代のときだったから
いま齢45的には。

「もう人生のはんぶん以上、
パイセンと知り合い」
ってことに、なる。

「あそこから、こっちかあ」
パイセンが言う。

「人生であそこからこっちのが
もう長くなっちゃったんですねえ」
キクチが言う。

「あの品川のときキクチ
マジ、パニクってたよね」言う。

そうなんだよなあ、おもう。
「齢を重ねる」ののこういう部分って
得がたい、とうとい、ものだ。

悪くない。
つくづくおもう。

おれも新しい目標、みつけなきゃ。

パイセンは、かわらずビジョだ。
「かわらず」ってなんだよって話だな。

変な物言いをすると。
学生時代のパイセンもすきだったけど
おれは、いまのパイセンのほうがすきなので。

これからもクソ・キクチごときと
たまにでも飲んでくれたら、
マジこの人生、めっけもんだし。

そろそろパイセンに
指一本ぐらい、触れたいw