キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

魂が揺さぶられる戦い

どうも最近、魂が揺さぶられるというか
カーッと燃え上がることがないので、

てめえ鼓舞キャンペーンとして観てみた動画。

1991年の陸上世界選手権。
男子走り幅跳び。
(動画は最下部に貼っとく)

この試合はチョー大雑把にいうと
「マイク・パウエルが世界記録を出して金メダル」
「幅跳びで10年間無敗だったカール・ルイスが敗れた」
っていう、まさに伝説の試合で。

たとえば。
2人の試技はこういうことで。

ルイス パウエル
1 8m68 7m85
2 - 8m54
3 8m83 8m29
4 8m91 -
5 8m87 8m95
6 8m84 -

ちなみに2019年7月25日現在の世界歴代10傑。
ウィキペディアから。

1 8m95 マイク・パウエル 1991/8/30
2 8m90 ボブ・ビーモン 1968/10/18
3 8m87 カール・ルイス 1991/8/30
4 8m86 ロベルト・エミアン 1987/5/22
5 8m74 ラリー・マイリックス 1988/7/18
5 8m74 エリック・ウォルダー 1994/4/2
5 8m74 ドワイト・フィリップス 2009/6/7
8 8m73 イルビング・サラディノ パナマ 2008/5/2
9 8m71 イバン・ペドロソ キューバ 1995/7/18
10 8m68 フアン・ミゲル・エチェバリア キューバ 2018/6/30

何を言いたいかというと。

その1。
ビーモンのメキシコ五輪(1968年)のときの記録、8m90がいまだに世界歴代2位。

その2。 23年ぶりに更新したパウエルの記録が、28年経ったいまも破られてないっていう異次元さ。

その3。 幅跳びの世界レベルの試合って、だいたい8m50を超えりゃ金メダルで、ここ3回の五輪なんか8m30台だったりする。

というなかで。
この日のカール・ルイスの試技を見ると
8m83、8m91(追風参考)、8m87、8m84 って歴代上位のジャンプをたて続けてんのね。

そして。
それを一発の世界記録でねじ伏せたパウエル。

どっちもすげえ。

動画で印象的なのは。
4本目に8m91を飛んで完全に優勝を確信してるルイス。に刺激を受けて、鬼のような集中をしてる5本目に臨むパウエル。

あと、パウエルが世界記録を出してからの、最終6本目ルイスが跳ぶ前の表情。

ルイス。集中ってよか、完全に焦ってるのね。
何しろ圧倒的な経験不足だから。負けの。

あと、金メダルが決まったあと、審判のおっちゃんに抱きつくパウエルかわいいw

動画貼っときますね。


ルイスとパウエル 走り幅跳び 伝説の名勝負 Part 1/3


ルイスとパウエル 走り幅跳び 伝説の名勝負 Part 2/3


ルイスとパウエル 走り幅跳び 伝説の名勝負 Part 3/3

あと、これについてゲキアツに語る武井壮。


【武井壮が語る】世界陸上走り幅跳び「マイクパウエルVSカールルイス」

ここで武井壮が。
「このあと、中高生の陸上部員がいっせいにパウエルのマネして、助走を始める前、大きく手を振って歩きはじめた」
みたいなことを言ってて。

そういう意味では。
いちばん最初の動画の終盤にしらっと出てきてるけど。ウィリー・バンクスって、三段跳びのそれはそれはレジェンドで。

跳躍系の種目で観客に手拍子を求めたのって、たぶんバンクスが元祖で。

○観客に手拍子を求める

○拳を突き上げてノル

○てんしょんあげて助走スタート

ってのに、みんな憧れて。
陸上部員は、練習でこぞってマネしてた。
(試合でやると、あとで絶対にぶっとばされるので誰もやらない)

ただし、ぐるぐる走ってるだけの長距離ブロックを除いて。。。