「火のないところに煙を立てる」
って、あるじゃないすか。
ヤツの存在こそが、まさにそれで。
ヤツってのは「ぬーん」のことで。
*
ふつうに生活してる分には何の支障もないが
ろくに走ってなかったサッコン、
「ひょっとして、消えてくれた?」
ほのかに期待してたものの。
そうはうまくいくべくもなく。
ちょっとがんばって走り出すと、
やっぱぜんぜん消えてはいなくて、
ただ息をひそめてただけで
ひょっこり、顔を出した。
なまじっか、走り出したばっかりに。
それが、ぬーん。
あ、ぬーんってのは
「右の股関節?ケツ?痛い」な。
坐骨神経痛とは認めない。
だって医者にそう診断されてないからってか
まず、医者にいってねえし。
「親指ぴりぴり」
と、おんなじすたっらくちゃー?
*
GW明け。
萌え太郎さんのせいで(!?)
またちょっと走ってみようかな、おもって。
「走り出したらまた必ず
ぬーんが存在感を示すであろう」
ってことは、わかってた。
同棲?ルームシェア?みたいなもので。
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これが痛み部位的にポッと出の新人だったら
「クソ、せっかく走り出したのにマジかよ」
って凹むところなんだろうが。
ぬーんはその業界、
そこそこの中堅どころっていうか。
去年のGW頃から股関節に常駐してるから
プロ野球選手でいう「2年目のジンクス」の
まっただ中っていうか。
ん? プロ野球選手て?
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そんなわけで。
走り出したらきっと、
存在感を示してくるだろうなってのは
あらかじめ見切ってたことなので。
ガッカリも焦りも、しない。
もはや、わがままボディの一部、
「デフォルトの装備品」
として接してれば、大したことはない。
アポなしゲストじゃなく、盤石のレギュラー。
キクチにとっての、デザインされたプレイ。
「だから何だよ!」って話だな。
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あ、ぬーん常駐による
具体的なデメリットとしては。
○とはいえ、走り出しがいちばんキツい。
○ってのを、脳が記憶しちゃってることと。
○ストライドが狭まったまま広げられない。
○なくなりそうな糸口はない。
いっぽう、メリットだってある。
○アフターケアを入念にやるようになった。
(やらないとふだんの生活にも支障きたす)
○そこの筋力や柔軟性を意識しはじめた。
メリットの数的不利!
は、措いても。
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何を言いたいかというと、しょせん。
「走れないほどではない」 わけで。
「走り出しがキツい」って事実による、
着替えて外に出るまでの
めげ要素はふんだんにあるにせよ。
「でも走れはするんだからいいじゃん」
ってわかったことは、ラッキーでもあり
いちばんのメリットっちゃメリットかも。
うまくつきあいさえすりゃ、いいだけ。
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「怨念のないおばけ」みたいなもんで。
実際、目の前に出てこられた日にゃ、
たしかにクソおっかないケド。
だからって、直接的な危害を加えられるとか
呪い殺されるとか、そういうんじゃない。
ただずっと、そこにいるだけ。
わかりやすくたとえようとして
よけいわかりづれえパッターンぇ。。。
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しょせん「毒を食らわば皿まで」で。
ぬーん。
何周か回ってむしろ、どう展開するか
楽しみにしておる。
って、やっぱ毒なのかよ!
というわけで。
明日はぬーんにとって最も刺激的な
スピード練習でもカマしますかね。