4人で5kずつを走る京王駅伝。
おれはチームの4番目を走った。
劣化がとどまることを知らないサッコン。
「ものすごくうまくいって21分」
という源氏物語絵巻を描いてた。
21分ってえと、キロ4分12ぐらい。
いわゆる「サブスリーペース」に近い。
結果、19分07秒。
ビビった。
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いまさらいちおう再度補足しとくと。
「源氏物語絵巻」ってのは
実現性度外視で夢をくり広げること。
むかし。
1週間で1本しか原稿が書けなかったとき。
「この土日で朝昼晩1本ずつ書いて
仕事をコンプリートさせたる!!」
って悲壮な決意で臨もうとしたのを見て
「出た出た、ダンナってそういう
ワケワカメな源氏物語絵巻を描くよねw」
にょうぼうに言われたのが語源。
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あ、ラップさらしときますね。
1k3分42
2k4分03
3k3分51
4k3分55
5k3分36
「スタート・ゴールと中継地点のぐあいで
最終走者は数十メートル短い」
ってのは、この際、知らなかったことにしようぜ!
こまけえこたあ、いいんだよ!
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あらすじを雑にほざいとくと。
舘ひろし監督からたすきをもらって。
走り出したら、すぐおれを抜いてくひとがいて。
よくわかんないけど「あんまなめんな」っておもっちゃって。
ついてくことにして。
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ついてってみたらわりと楽に走れて。
でいて、1kが3分42だったので。
「ちょっと速すぎるな」ってんで。
落としてみたら4分03。
調布飛行場の滑走路わき。
だいたい向かい風な一直線で。
「ちょっと落としすぎかな」ってぐらい
落としたのに4分03だったってのと。
「スタートしてすぐおれを抜いてったひと」が
「最初だけ速いマン」だったっぽくて
ついていくにはちょっと持て余し気味になって。
抜いたら折り返しで追い風に変わったので
じぶんのペースで走ることにする。
3kめ、はんぶん追い風に乗って3分51。
楽しくなってくる。
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フットサルコート?を迂回する4kめは
ちょっと疲れが出てきて3分55。
ラスト1kは、楽しくてどんどんペースをあげた。
3分36。(正確には10秒ぐらい落ちかな?)
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21分ってのがすでに源氏物語絵巻で。
ぶっちゃけ、てめえの心のセーフティネット的に。
「22分半(キロ4分半)で走れたら
おれすげーってことにしちゃおう」
ぐらいが現実的なラインだと考えてたので。
途中からどんどん楽しくなってきて。
ラップも3kめから維持できたことに
いい意味ですごく、とまどった。
股関節も痛くなんなかったし。
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なんでいきなり、こんなんで走れたか?
を、テキトーに考えてみる。
ちなみに、上記21分とか22分半ってのは
三味線を弾いたわけでは、けしてない。
だから、すごくとまどったわけだし。
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ひとつ、ギャグ的にいえば。
おれは、ひととしてすげえ小せえので。
「きょうは抜いた人数を数えながら走ろう」
などと考えつつ、臨んだ。
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いや、わかってるわかってる。
ひととしてホント、小せえ。
でも別にそれはじぶんでおもってるだけで
外に出すわけじゃないし。
そういうジコマン的な所業を重ねつつ、
いい感じでカウントが連ねられれば
いい感じで気分が盛り上がってって
ちょっとはいい走りできんじゃねーか?
って企んだだけのことだ。
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「とりあえずキロ20人。
5kで100人抜きたいなあ」
って漠然と絵巻物を広げてたら
折り返し前に100人になったので
なんか、てんしょん上がっちゃった
ってのは、あった。
どんどん上がってくカウント。
どんどん上がるてんしょん。
なぜだかきょうは動く右脚。
前にも後ろにも、よく出る。
それを自覚してさらに上がるてんしょん。
おもいっきり走れるのって
やっぱ、楽しいしうれしい。
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ゴールしてからも
股関節はなんともなかった。
ので、さらにてんしょんが上がった。
そりゃ、アフター。
「ノンアルで済ませる」
なんて、不可能っすよね。
ホドホドに飲んで。
カラオケまでいっちゃって。
ホックホクでおうちに帰ってから
きょう走った感触を反すうする。
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うおお、やったぜ。
これからどうなるかまだわかんないケド
年明けのOTT。
ひさびさに18分台を目指してみよう。
おもった。
ら、そうおもえたじぶんと
走る前のじぶんの心持ちとのギャップが
どうしようもなくうれしくって。
気が抜けたとかも相まって
まあ、泣きじゃくりましたよね。
年甲斐も恥ずかしげもなく。
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。。。
*
で。
「最初からあるていどのペースで入って
走り終わっても痛くなんなかった」
ってのは、たまたまだかしんないが。
あるていどのペースで入って。
「きょうはこのまま行ってみよう」
ってじゃっかんの覚悟を決められたのって。
やっぱ、たすきの重さゆえだったんだろうな。
ってとこに帰結した。
*
たぶんこれが個人の記録会とかだったら
そこまでがんばろうとはおもわなかった。
っていうか、「やらなくちゃ」っていう
わけのわからないプラスアルファの力は
湧かなかったんじゃないかとおもう。
その責任感みたいなものによって
ときに無茶しちゃう事態に陥っちゃう
的なことがちょい前、物議を醸したりもしたが
それもこれもひっくるめて
おれは駅伝がすきだ。
*
だって。
基本的に個人プレイな陸上競技で。
めいめいじぶんが走るだけなのに
そこに1本のたすきが介在するだけで、
ミョーなフォアザチーム意識がめばえる。
とかいう、よくわかんない存在なんだぜ駅伝。
キクチごときがエラソーにだが。
「一人で走ることこそが楽しい」ってひとも
一度、たすきをつないでみると
これがまた、想像以上に楽しい。
ってことに気づくんじゃないかな?
バーカ、おめえ、なにさまだぜ?
*
。。。
*
当初、つくばの巡航ペースの試走。
「キロ5前後でいってみよう」
おもってた、翌日の川崎国際ハーフ。
「どこまでいけるか試してみよう」
「ハーフなら、なんとかなんじゃね?」
「うまくいったら、ひょっとしてフルも。。。」
5kを予想外に走れたけっか
そんな気を起こしちゃったばかりに
あんなことになるとは、なw
つづく。