「落語なんてしょせん。
なくても生きるに困らないもんなんだから
お客にそれをバレないようにするんだよ」
伊集院光の師匠の楽太郎(現・圓楽)だか
そのまた師匠の先代の圓楽が
だいたいこんなんようなことを言ってて。
この物言いが、すげえすきだ。
*
「なくても生きるに困らないこと」
だからこそ、その楽しさ・魅力を
ちゃんと伝えつづけなきゃ、
かんたんに消滅しちゃうわけだし。
「なくても生きるに困らないこと」
を生業として選んじゃったからこその
それを生業にしつづける覚悟
みたいなものが要るんだろうし。
逆に超絶大ピンチの最終局面で
「どうせなくても生きるに困らないし」って
いい意味で開き直ることもできるだろうし。
*
で、たぶん。
おれは伊集院のラジオでこのエピソードを
3回以上は聞いたことあって。
で、いて、
現だか先代だか知らんが、圓楽は
これをそう回数は言っていないに違いなくて。
*
なんでかっていうと、たぶん
極論すぎるからっていうか。
たしかに、ものすごい真理ではあるんだけど、
いつもいつもそんな看板
ぶら下げてらんねえっていうか
念頭のどこかしらには置いておいても
あんま外に出す事柄でもねえっていうか
言わずもがなにしときたいっていうか
あんまり言っちゃうのは
ちょっと野暮ったいっていうか。
なんかそんな感じで。
*
「仕事あっての趣味」
って、たまーに聞こえてくる(きた)ことがあって。
いや、わかる。わかるんっすよ。
ド正論っちゃ、ド正論だし。
そう言うに至る背景に何があるのかは
詳しくは知んねえケド、
言わざるを得ないきょくめんにハマった
的なニュアンスは。
なんとなく。
*
っていうのを踏まえても。
ものすごく控えめに言って
その物言いがあんま得意ではなくって。
少なくともじぶんで遣ったことは、ない。
*
いや、わかってるんっすよ。
ニュアンスは。それぞれ。
おれだって。
すげえ重要で緊急なおしごとと
超絶本命レースがかぶったら
おしごとを優先させるだろうし
実際に優先させたことあるし。
*
ただ。
ただ、ですね。
「仕事あっての趣味」
わざわざ言うひつようあんのかなあ。
そのたび、キョライす。
*
ナドト。
わざわざ言うひつようのねえ
「ムスメっこの最近の動静」とかね
おめおめとブログに書くやつが言うわけですよw
パラドックス!!
*
ときに。もう一度まぜっかえすと。
ほんとうにほんとうに「仕事あっての趣味」
なんだろうか?
「趣味あっての仕事」だったりとか
「クルマの両輪あるいは飛行機の両翼」
だったりとか、してもいいんじゃねーの?
あんがい、ホントのホントのとこは
そんなことだったり、すんじゃねーの?
うん、まあいいや。
*
。。。
*
日曜の夕方。
にょうぼうがジョギングしにいくってんで。
「土日に最低50k走る」
って源氏物語絵巻をくり広げながら
土日におうちから一歩たりとも出なかったおれは
「ひきこもり回避の大チャンス!」
ってんで、にょうぼうに相伴した。
キロ7オーバーで4kぐらい。
*
「そういえば、ダンナ」
「最近、あからさまに走る熱量落ちてるよね」
お、おうよ。
にょうぼうは、基本的に。
冠婚葬祭とかそれに準じる重大イベントとか
そこを外しさえしなければ
おれが何をしようとまったくノー関心。
ぐだぐだに酔っぱらって帰ってこようと。
服がドロドロになって帰ってこようと。
土日ににょうぼうの知らないひと
(マラソン関係とか)とあそびにいこうと。
たとえマラソンで快走しようと撃沈しようと。
「あ、そう」ってなもん。
*
何を言いたいかというと
そんなノー関心にょうぼうセンサーにさえ
ひっかかるほどでござったか。。。
*
しようがないので(?)
ここ数ヶ月の心の移り変わりを
きわめて正直に吐きだしてみる。
いや、べつに吐きだしたからって。
なにかを解決したいとか話きいてよきいてよとか
深刻なトーンじゃなく、近況報告的に。
あくまで、言葉のつぎほ的に。
*
ふだん、ろくに会話もしねえにょうぼう。
マンツーで走ってるから
しようがねえから、会話が成り立つ。
おれの話を聞いて、沈思黙考するてい。
*
。。。
*
「でも、あのさあ」
「もしダンナが走るのやめたらさ」
ん? なんだなんだ?
「わたしはちょっとさびしい」とか言っちゃう?
21世紀初、手とかつないじゃう!?
*
「かんぜんに無趣味人間じゃん」
。。。
お、おうよ。
たしかにかに。
*
でもでも、な。
いちおうこれでも、な。
走るよりぜんぜん高い頻度で、ぼかあ
ブログ書いてんだけどなっ。
ブログを書くことが趣味かどうかは、措いても。
*
大して大切じゃないことを
もう一度言っとくと。
にょうぼうは、おれが何してようと
まったくのノー関心だ。
そしていらねえ情報的には。
とくだんブログの存在を隠してねえどころか。
すげえキメキメエントリーをキメたときには
「読んでみてみて!」
アッピールすら、する。
でも、にょうぼうはこのクソ辺境。
読もうとするしない以前に、たぶん
存在を認識すらしてない。
よしんば、抹消してる。