キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」を読んだ。流行に(ちょっと遅れて)乗ってみた、みたいなこと

ゆうべ、ネットニュースで見つけて。
きょうの通勤電車で一気読みしてみた。

「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」

こういう物言いは決定的に間違ってるが
「三億円事件」って訊くだけで
どこかワクワクしちゃうんすよね。

いろいろ謎だらけだったり
なんらかの闇っぽかったり
鮮やかな手口だったり。



今回(?)発表されたのは
「小説家になろう」ってサイトで。

「そういうサイトがあるらしい」
ぐらいのことしか知らないケド、平たく言うと
同人小説のWeb投稿コミュニティ?



ネットニュースやらSNSで
「マジか、こりゃすげえ」とか
「いやいやいやいやいや」とか
いろんな反応が出てるらしくって。

それは実際、読んで
めいめいがどうおもうかってことで。
興味あるかたはどーぞ。上記リンクから。



おれの感想も、措く。

ものすごくいろんなことを端折って
一言だけ言うとするならば

「読み物としてライトに読み飛ばせた」

だけ。いい意味で、な。



。。。

えーっ! このエントリーって
わざわざ取り沙汰したってことは
感想を書こうって魂胆だったんじゃねーの?

ですよな。

いや。
最初は感想をつらねるつもりだったんだけど
ちょっと、あら探しっぽくなっちゃうし
それが長くなっちゃうのも
違うんじゃないかなあってんで。



大切でもないことをもう一度言うと。

「三億円事件」って
なんだか、ワクワクするじゃないすか。



たしかにその。
○けっきょく犯人は誰なんだよ?
○未解決事件ってことは、そこにどんな壁や闇があんだよ?
って事実・真実を知りたい。

ってのは、あんだが。

いままでもさんざん、
文章や映像で「これぞ決定版!」
的なイキゴミの推理モノが出てるし。



それって、すなわち。

おれみたいに不謹慎に(?)
ワクワクするひとがそれだけいる。
ってことなのかな()
おもったりおもったりする。

ってことで、収めとく。



あ、「三億円事件」って
よく知らないひともいるかもだから
いちおう、Wikipediaのリンク貼っときますね。
三億円事件



○証拠がすげえあるにもかかわらず。
○未解決事件な謎や闇の深さ(何度言うんだぜ?)
ってミステリアスもそうだけど。

たぶんに結果論的に。
○奪われた3億円は東芝府中の社員のボーナスで。
○でも東芝は保険かけてたからノーダメージ。
○保険会社も保険かけてたからノーダメージ。
○ってんで、けっきょく誰も損してない。

ってこととか。

○陰謀論的な見地では。
○事件の捜査って名目で。
○激化してた学生運動のアジト殲滅や。
○暴走族やチンピラの粛清がでけて。
○けっきょく、学生運動が沈静化した。

ってこととか。

○これを契機に給料が手渡しから振込になった。

ってこととか。
そういうロマンの尾ひれもあったりなんかして。

って、Wikipediaのリンクたどれば出てるのに
なんでいまさらここでほざくんだぜw

ってのは、措いても。
それもこれもひっくるめて
なんかワクワクする、ロマンの塊でもある。



物言いが決定的に間違ってる。
わかってる。



で。
おれが前から、これすげーっておもうのは。
現金輸送車を「襲った」手口で。

○犯人が白バイ警官に化けて

○現金輸送車を停め

○「このクルマに爆弾が仕掛けられてる」

○って、調べるフリして

○現金輸送車の下で発煙筒焚いて

○「危ない、離れろ!」言って

○離れたすきに運転席に乗り込み

○そのままどろんしちゃった

という。
コレ、すげくね?



いや、おれが世紀の大発見した風っていうか
着眼点をアッピールしてる風だけど。

そうじゃあ、なくって。

こんなのは、たぶん多くのひとがそうおもってて。
だからこそ、いろんな形で
取り上げられ続けてるんだよな。



でも、やっぱり。
「大金持ちになりてえ」
→「強盗しちゃえ」
→「現金輸送車を『襲おう』ぜ!」

だったら。おれだったら。

覆面するなりして
現金輸送車を「襲って」金を奪う
ってことを考えるし。

あるいは、金を奪うってんなら
現金輸送車に金を積み込むとこを
襲ったほうがなんとかなりそうだな。
だとか。

「襲う」ために、武器をそろえる。
とか、屈強なやつを雇う。
だとかにいくのに。

「現金輸送車自体をイタダイチャウ」
のよね。
この発想はすごいのよね、どうしても。



ってとこが、この手記(?)には
わりとていねいに書かれてたから
なんか、ちょっといいなっておもった。

おもいましたとさ。



いや、何を言いたいかというと。
三億円事件は、おれが生まれる前のできごとで。

それを知った頃には
もうすでにいろいろ出揃ってたから。
「白バイ警官に化けて、うまいことやった」

ってのは、それこそ既成事実っていうか
そういう流れのものとして、完結してた。

どこか、ルパン三世の映画を観てるみたく
「そういうこと、したよね」的な。



でも、なんて言うんだろ。

「それを最初に思いついて、実行した」
という地点に想いをめぐらすと。

いまは当たり前になってる
インターバル走を、最初に取り入れて。
ヘルシンキ五輪で、
5000、10000、マラソンの
三冠獲っちゃったザトペックの偉大さ。
みたいなイノベーションぐあいで。
(なにマラソンに寄せようとしてんだよぇ)

その着想って、すげえとおもうし。



だからといって、けして
犯罪者を賛美したいわけじゃなく。

「そんなすげえことをおもいつけるんなら
その脳みそのキレをまっとうな方向に使えば
『後ろめたい三億円』以上のものを
産み出せたんじゃね? クソもったいねえな」

って、おもわざるをえないんすよね。

結果として「金銭的にみんなノーダメージ」
みたいなこと言われてるけど、
モンタージュのひとってされてたひとは
青酸カリあおって、死んじゃってるわけだし。



。。。



このエントリー、どう着地していいか
わかんなくなっちったw



まあ、この話が
真に当事者の告白録なのか
ただのネット特有のライトノベルなのか

は、知らねえし、どうでもいいんだが。

ショージキ、おれは読み進めながら
リクツでは説明がつかない
いわくいいがたい違和感をおぼえた
のも、直感として事実だし。

とかなんとか、ほざきつつ。
気になって最後まで読んじゃった。
そしてコウ、ブログで言及したくなっちゃった。
って勢いがあるのも、いっぽうで事実で。



だからなんだよって、話だ。

でもその、いてもたってもいられない感じ
あんがい重要なんじゃないかっておもった。
おもいましたとさ。