キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「いい気になる」について その1

すごく臆病でありながら
調子に乗りやすい性質なので
へんに「いい気になる」ことだけはよしとこう。

子どものときから、そう考えて生きてきた。
その抑制が利きすぎたのか
ずっとビクビクしながら生きている。

あ、表題に「その1」ってしたのは
ただのノープラン。
1回でぜんぶを語ろうとしたら
長くなりすぎるテーマだし。
1回でぜんぶを語ろうともおもわないから。

つづくかどうか知んねえけど、とりあえず。



糸井重里がこんなことを言ってて。
ログをみることはもうできないので
コピペしとくと。

さくらももこについて語った日。
さくらももこが絶頂期だったときのことか
さくらももこを指して、こう、回想してた。
「芥川賞を爆笑もので獲れないかと思ってさ」と、
本気で言っていたことがあった。
わかっていて「いい気になってる」ようにしていた。

翌日、じぶんを指して
こんなことも言っていた。
ある年齢くらいからは
「いい気にならないように」気をつけていたように思う。
ただ、本気で「いい気にならないように」すると、
「留まるエネルギー」のようなものに縛られてしまう。
死んで動かなくなる状態が最も「いい気になっていない」。


むう。

わかっててあえて「いい気になってる」
ようにすることも。
「いい気にならないように」する究極が
死んで動かなくなる状態だってことも。

ものすごくむつかしい、レベルの高いことだし
じゃあ、死んで動かなけりゃいいのかって投げかけも
深い(あるいは浅い)ことのようにおもえた。



ああ、抽象的っすよね。

「いい気になる」ことだけはよしとこう。
を旨としてきたキクチにとって。

ブログのアクセス数がわりとよさげなときとか。

知らないひとから「読んでます」
言われたときとか。

超絶人見知りだてらに、
キョドって自己紹介して
「ああ、あの」って言われたら。

うれしくて、その気になりそうになる。
実際、昇天するぐらい、いちいちうれしい。



でも。
「いい気になる」ことだけはよしとこう。
ってのがそのうれしさを支配して
じぶんを押さえつけて、押しとどむる。

「たまたまそういうかたがいらしただけ」
「すげえ狭い世界の話ってだけ」と。
実際、そうだし。



きのう、あるかたのブログを拝読して
こんな感想をツイートをして。

それはたしかに率直な想いではあるんだが
「おれは何を上目線カマしてんだろう?
「なに、おもいあがってるんだろう?」
顔から火を噴くぐらい、後悔した。
おもいあがってる=いい気になってる。

まったくダメだ、おもった。
気分だけ、頭を壁に何度も打ちつけた。



「いい気になる」という言葉で。
まっさきに思い浮かぶのが
ジョージ・ハリスンの、コレ。


ジョージって。
もとから確固たる実力をもってるのに
ビートルズっていれもののなかでは
ジョンとポールの陰に隠れちゃって。
どうしても、第三の男っていうか
ジョンの子分あつかいで。

ドリフでいうと仲本工事的な感じで。



でもビートルズが解散して、ソロになって。
本来の実力を発揮して、成功して。
そのあとポシャって、凹んで。
また、這い上がったりなんかして。

この「セットオンユー」のPVって
その、「また這い上がった頃」なんだけど
あきらかに「いい気になってる」。

「ジョンもポールもいいけど
ぼくも、こーんなにいいんだぜ。
ここにいるんだぜ」
みたいな、ある種の承認欲求のかたまり。

とぅどぅい、とぅどぅい、うっせーの。
主張しすぎて、いい気になってんの。

あ、これとちょっと似てるけど、違うよ。
こっちは、きりーんすまーっしゅ。
おあ、きりんれしーぶ。



でも、このジョージからおれが学んだのは。
「いい気になってもいい」で。

それは。
なにをやってもジョンとポールの日陰。じゃなく
等身大の実力をバイアスなしでちゃんと示す。
みたいなことで。

そのための触媒っていうか着火剤っていうか
それには「いい気になる」もひつようかも、と。



あるじゃないすか。

たとえば、じぶんはいま
マラソンを3時間15分で走る
って実力だとして。

でも、「おれは2時間55分で走れるはず」
ぽてんしゃるのもちぬしだって、信じてて。

2時間55分で走れるペースでつっこんでみたら
実際、2時間55分で走れちゃったり。
もっと、速く走れちゃったりして。

違う意味で「おのれを知る」みたいなやつ。
実際にけっこうあって、ビビる。



それを「いい気にならないように」したら
けっか、3時間01分05秒だったとして。

けっか。
2時間55分とは、6分の差が開いちゃってる。
的な。

おれはジョージのとぅどぅいを聴いたとき
「ほらジョージ、やっぱりね」
っておもったもの。



いや、どっちがいいか悪いか
正しいか、正しくないか。
ってことじゃないのね、これは。

「そういうこともある」の
範ちゅうの出るものではない、
ただのサンプルの掲出。

「いい気になる」のブライトサイド。



そんで。
こっからが本題なんだが
とりあえず、きょうはここまで。

またこれについて書きたくなったら
ニーズがありそうだったら、つづく
(少なくとも明日はたぶんつづけない)。

ザ・やんねえフラグぇ?


でもこんなんで。
もし、本来言わんとしてることの
輪郭だけでも伝わったとしたら
むりやり書いといてよかったとおもう。